■現時点での治療(-)

 服用薬→ウルソ(肝臓対策)、タケキャブ(胃薬)、レバミピド(胃薬)、ミヤBM(整腸剤)、

       フロセミド(利尿剤)、リン酸コデイン(咳止め)、酸化マグネシウム(下剤)、

       ビソルボン(去痰剤)

       ジェムザール、ステロイド(両方とも点滴)

■7/05(水)呼吸器内科外来

犬「6/15(木)に第1回目のジェムザール(75%)を点滴しました。

  6/22(木)に白血球が回復せずにskip。

  6/28(水)に第2回目のジェムザール(50%)を点滴した。

  7/05(水)に白血球が回復せず、しかも1,100しかない。

  skipも当然だが、仮に回復したとしても、連続して打てないなら、

  治療の効果自体も疑わしい。1週間考えさせて欲しい。」

 

カエル「はい…。」

 

■7/11(火)呼吸器内科外来

犬「本来なら、7/12(水)の外来のはずですが、早くお伝えしたくて

  外来時間外にお呼びしました。

  リスクとベネフィットのバランスを考えても、治療終了します。

   

  治療薬はあるけど、それを使うと白血球が回復せず、重症肺

  炎等のデメリットが上回る。


  腫瘍が増悪して死ぬのは寿命。でも、重症肺炎で死ぬのは、

  事故。使わなければ、腫瘍増悪まで時間を稼げたかもしれな

  いかと思うと、医師としては打てない。

 

  残り時間をやりたいことに使った方がよい。これを機会に、

  田舎に戻るでもよい。旅行に行くもよし。どう生きるかに使った

  方がよいのではないか。」

 

カエル「正直なところ、私にはもうやりたいことはありません。

  死ぬのを待つだけなら、なるだけ早くラストにたどり着けるか

  を考えてしまいそうだ。」

 

犬「医療は、良くなるために治療するので、悪くなるために治療する

  ものではない。幸いにして、あなたは早い段階から緩和ケアの準

  備をしてきているから、路頭には迷わない。

  一応、外来診療は間隔を空けつつも、定期的にバイタルを計る等

  は今後も継続する。

  

  また、どうしてもリスクを取りたいのであれば、こちらも考えるので、

  その際は別途連絡ください。」

 

■今の気持ち

医師の言いたいことはわかる。

もし私が、患者の家族や友人なら、「医者の言うとおりにしたら?」

と言ってしまうことだろう。

そして、自分の気持ちに気づいてしまった。

終末期を「よく生きる」なんて嘘だ。「どう死ぬか」なんだ。

そう、「生き方?」と言う言葉を使いながら、「どう死ぬ?」という

選択肢を突きつけられているんだ。