■現時点での治療(5th)
服用薬→ウルソ(肝臓対策)、タケキャブ(胃薬)、レバミピド(胃薬)、ビオフェルミン(整腸剤)、
フロセミド(利尿剤)、TS-1
■12/13(火)呼吸器内科外来
「検査結果をみるに、非常に小さい転移が多数あります。
放射線科の医師と協議したけど、私も放射線医も全脳照射という結論に達しま
した。
全脳照射による、認知障害は年単位で起こる。すぐには起きない。
もちろん、ガンマナイフで出来た数だけ叩くという選択もある。
当院には、ガンマナイフがないので、他院への紹介という形になる。
全脳照射で海馬を避けるというやり方もあるが、もしも海馬に転移していたら
という可能性が少なからずある以上、お勧めしないというのが放射線医の意
見。」
「確かに、画像の転移の数を途中で数え損ねるくらい多い。
原発の治療が、残り少ないことを考えると、年単位の認知障害が出る前に
亡くなる可能性が高いからということでしょうね…。」
「そう乱暴な言い方はしない。
もしこれが、罹患時に発見されていたとしたら、ガンマナイフを選択したと思
う。そういえば、眩暈や視覚障害についてはどうですか?」
「耳鼻咽喉科では、検査しても良性発作性頭位めまい症の診断付かず。
眼科では、角膜が傷ついているので、点眼薬で治療するということになりま
した。乱視については、角膜が修復されたら治る可能性があるので焦って
眼鏡を作り直すなと言われています。
後、眼瞼下垂っぽい症状が右目にあります。」
「では、神経内科の先生に、それらの症状が脳転移によるものではないとい
う診断をしてもらいましょう。関係なければ、それぞれの受診科で治療継
続。」
■放射線科外来
「はっきり言って、非常に小さいっちゃあ小さいんだけどね…、今何か症状を
引き起こすとは思ってませんが、数が多い。
当院は、全脳照射は海馬避けをしません。理由は、呼吸器内科の先生から
聞いたかもだけど、昔と違い、全脳照射のやり方もかなり安全になった。
また、これは経験則だけど、当院の全脳照射の患者さんで重大な認知障害
が出た患者さんを見たことがない。
確率で言えば、認知障害になる確率はあります。0%じゃない。
色々な先生が、全脳照射の可否について議論されているが、あれはデータ
の取り方次第で、ガンマナイフ安全とか全脳照射危険とかになってしまう。
もし、どうしても海馬を避けたいというのであれば、ご希望には沿うが、
はっきり言ってお勧めしない。」
「そうですか…。こんな大事なことを、数分で決断しなければならないなんて…。
でも、これからセカンドオピニオンやガンマナイフの予約を取り直している
と、年始にずれ込んでしまいますね…。
では、全脳照射でお願いします。(涙)」
「私は、放射線科のナースです。放射線治療回数は、10回を予定しています。
色々不安もあるかと思いますが、できるだけ、患者さんの不安や苦痛を取
り除くサポートをしていきます。」
■今の気持ち
まずは、放射線治療の予約時間が18時半という、超遅い時間帯。
そして、9回と10回は12月29日と1月3日に15時15分。
入院せずに外来でというのが救いだが、それでも年末年始のスケジュールはリスケ。
18時半だと、夜の電車は混んでるだろうか?
病院は、職場の近くなので、フレックスタイムを変更しなければならない。
いや、副作用の宿酔いとか起きたら電車で帰れるのか?
クリスマスどころではない。果たして、年末年始帰省できるのか?
悩みは尽きない。