■現時点での治療(3rd)
服用薬→ウルソ(肝臓対策)、タケキャブ(胃薬)、レバミピド(胃薬)、ビオフェルミンR(整腸剤)、パンビタン末
点滴→キイトルーダ、アリムタ、デカドロン
■7/11(月)病棟
「ドセタキセル+サイラムザで行きます。
追加で、遺伝子パネル検査もしましょう。
明日、気管支鏡検査で検査に出す細胞を摂取します。」
「脱毛したくないと言ったら、薬剤は変更になりますか?」
「そしたら、TS1になります。それが終わったら、治療終了です。
今のところ、ドセラム→TS1→緩和か、TS1→緩和の2択です。
もしも、遺伝子パネル検査で薬剤のある変異が見つかったら、
選択肢はひろがります。」
「薬剤の中央値は、どちらも半年くらいしかないから、
(長くても)1年で緩和か、半年で緩和かってことですね。」
「そう、こちらとしては患者さんの同意なしにはできないので、
脱毛が嫌なら、ドセラムはskip。
でも、治療の効果は、TS1よりもドセラムの方が高いので、
こちらを先にお勧めしている。」
「分かりました。少し考えます。」
(夕方)
「私に残された時間はあまりないですね。
(勝手に涙が…)ドセラムでお願いします。」
「わかりました。奏効期間等、やってみないと分かりませんが、
こちらとしても、できる限り対処させていただく。」
■遺伝子パネル検査
翌日午前中、気管支鏡検査。
夜0時以降絶食、6時にたたき起こされ、飲むべき薬を看護師が確認し、
目の前で飲むという徹底ぶり。
検査着に着替え、血管を広げる点滴、ネブライザーで喉の麻酔らしきものを
吸い込むたびにむせる。普段出ない咳がゴホゴホ。
「では、これから喉の奥に麻酔します。
舌出して。引っ張るよ。こちらに合わせて呼吸して。
麻酔が効くと、痰が絡む感じがあるけど、それ無理にだそうとする
と出血するからほっといて。」
「(すでに麻酔が効いており上手く声が出ない)うなずく。」
何回か繰り返し、虚無の状態になったまま、検査台の上に載せられ、鼻に酸素チューブ
差し込まれたくらいから記憶なし。気づいたら、病室のベッドだった。
■今の気持ち
長くても1年と聞いて、なんとなく諦めがついたかなぁ。
遺伝子パネル検査で、MET等出る確率は限りなく低いはず。
そもそも、遺伝子検査パネル対象者になった段階で、終わりが見えたとも言える。
映画「ソー:ラブ・アンド・サンダー」を日曜日に鑑賞したのも今となっては大きい。
(主人公の元カノが、ステージⅣ。)