■現時点での治療(2nd)

 タルセバ(分子標的薬)、アバスチン(点滴)、ウルソ(肝臓対策)、アムロジピン(降圧剤)、ミカルディス(降圧剤)

 アバスチンは、3週間毎に血液検査&単純X線検査パス後に外来ケモで投与。


■CancerX 2021
 去年は、日比谷ミッドタウンで開催。今年は1週間のオンライン開催。

 今年は、オンライン開催であるメリットを最大限に生かし、夕方および夜にセッションを組んでくれた。

 その中で印象的だったセッションは2つ。

 

 〜がんになった緩和ケア医が語る『残り2年』の生き方・考え方〜

 著者である、関本先生にインタビューする形で進んだ。内容は、前半はタイトルの著書に沿ったもの。

 後半は、参加者からの質問に答える形式。

 画面越しながら先生の声や関西弁を聞けて、人物像がずっと鮮明になった。

 

 〜 知っておきたい、治験のこと 〜

 治験の仕組み(第1相、第2相、第3相とか)の解説。曖昧な知識しかなかったので、とても役に立った。

 そして、患者主導治験を実現させた某患者会の代表さんのプレゼンを聞いて涙が出てしまった。

 「希望は絶望」、この言葉の背景は省略するが、この言葉の重みは患者の私にはずしんと来た。

 

■映画「けったいな町医者」

 長尾和宏先生のドキュメンタリー映画。

 もともとは、映画「痛くない死に方」(2月20日(土)公開)のDVD購入特典のために作ったもの。

 完成度が高かったので、上映という形に変わったそう。

 感想としては、看取り場面の撮影許可公開許可をしていただいた患者様、ご家族の方に感謝。

 (映画のクレジットにも同様の言葉が出てくる。本当にありがとう。)

 

 そして、長尾先生。

 自分が罹患して、片っ端から情報を探していた時、「痛くない死に方」を読んで怖くなった。

 この本は、死後事務委任契約に関することを調べるきっかけをくれた。

 でも、抗がん剤に関する著書には「?」と思っていたので、彼の著作から離れてしまった。

 

 でも、映画を観てイメージが変わりました。

 私は、最期は病院希望であり、かつ兵庫県在住ではないので無理だけど、先生に診て欲しかったよ。

 

 東京の映画館(シネスイッチ)では、初日2日目に舞台挨拶があり、ご本人降臨。

 応援の意味も込めて、公式ガイドブック(「痛くない死に方」と「けったいな町医者」のプログラムと考えてよい)を購入し、サインもいただいた。

 

 そして、当初1週間の期間限定上映だったのが、1日1上映だけど延長になった由。

 細く長く続きますように。

 もちろん、映画「痛くない死に方」も観劇する予定である。

 

■映画「おもいで写真」
 某芸能事務所設立25周年記念の作品。監督のオリジナルストーリー。

 出演者がほぼほぼ某事務所所属だが、そういうの抜きで良かった。

 祖母の葬式で、ピンボケ写真しかなかったことでショックを受けていた主人公。

 主人公の幼馴染で市役所勤めの青年が、委託事業として「遺影写真撮影」を主人公に依頼するが…。

 最初は、「遺影写真なんて縁起でもない」と門前払いされるが、とあるシニアの提案で「好きな場所で好きな服装」で撮影する。

 「これは葬式の時だけに使う『遺影写真』ではなく、今に飾っておく『おもいで写真』だね」

 これがきっかけで、おもいで写真を撮るシニアが徐々に増え、その写真を見せ合うことで交流が生まれるという話。

 

 そして、シニアだけでなく、その写真を撮影する主人公にも気持ちの変化(祖母の喪失やら、東京での挫折感やら)する。

 最後は、幼馴染との恋愛?を予感させるシーンで終わった。見終わった後の気分が良い。