当初の退院予定日の検査結果が思わしくなく、次の検査日まで待つことに。
■14日目~17日目
起床時にタルセバを飲み、後はじっと待つ。
タルセバの副作用と思われる→下痢から発生した切れ痔
トイレットペーパーが痛い…。たまらず主治医に訴え、ボラザGなる軟膏を注入。
副作用以外の不調がないのはありがたいことだが、野生動物が動物園で飼われていくうちに、
すっかり動物園での暮らしになれてしまうような妙な感覚に陥る。
(自由はないけど、ここにいる限り、体調が急変してもすぐに察知してもらえる安心感を感じていた…。)
■18日目(検査日)
それでも、検査日はさすがに緊張した。
朝食後、受けるべき検査を受け、後はひたすら「一律給付金で、新しいモバイルパソコンを買おう」とネットサーフィンしていた。
昼食後、そわそわするもなかなか主治医が来ない…。
夕食も近くなり、恒例の病棟散歩の時間となったので、はやる気持ちを抑えながら、ひたすら病棟内を黙々と歩いた。
主治医に廊下で呼び止められ、こう告げられた。
「結果は、前回と変化なし。でも、もう1クール続けてみようと思うんだよね。退院は、明日でよいかな?」
「…、分かりました。ここは、喜ぶべきところなんでしょうね…。」
廊下で言わなくても…。
でも、廊下で言うくらいだから、そんなに深刻な事態ではないとポジティブに考え直すことにした。
「次回の点滴は、3週間後だからこの日ね。外来も予約しておくから。検査をパスしたら、外来で点滴受けて帰って。」
「もし、検査をパスできず、薬剤変更になったら、最短でいつ入院になりますか?」
「そうなったら、タルセバを3週間休薬することになるから、3週間後になる。」
「分かりました。今は、退院することだけを考えます。」
そうだ、今は退院出来ることを素直に喜ぼう。折しも明日は、新型コロナウィルス対策のために、県外越境禁止が解除される日だ。
街に人が溢れることで、感染リスクが上がるかもしれないが、自由には違いない。
■19日目(退院日)
退院で興奮したからか、朝の血圧測定で140を叩き出してしまったが、今は退院あるのみ。
思えば、院内の感染症対策は徹底しており、安心して過ごせた。
いたるところに、アルコール消毒薬が置かれており、そもそもトイレ&洗面所の数も多い。
特筆すべきは、看護助手の方々が、扉手すり等手が触れる可能性のある場所全てを、1日に数回全て拭いて回っていたことだ。
退院する時刻になったのに、肝心のタルセバが届かない。
慌てる看護師、焦る患者。
1世代前の承認薬だから、在庫もそんなにないのか…。
「タルセバやっと届きましたよ~。これで、退院できます。」
その3に続く…。