この男性が作成したウイルスは、ファイル共有ソフト「ウィニー」を介して拡大。音楽ファイルに偽装している。ダウンロードをすると、パソコン上にイカやタコ、ウニ、サザエ、クラゲなどが表示され、画像、音楽ファイルを魚介類のイラストに置き換える。この男性は、08年にも「原田ウイルス」と呼ばれるウイルス作成で逮捕され、懲役2年、執行猶予3年の判決を受けており、執行猶予期間内での再犯となった。男性は「自分の技術がどこまで向上したか試したかった」と言っているという。
一方、これに対するネット住民の反応は、なかなか興味深い。例えば、2ちゃんねるのまとめサイト「ニュー速クオリティ」のコメント欄には
「もう豚箱から出すなよ」
「ネットでもリアルでも存在価値が無いって終わってるな・・」
「ただの社会不適合者だな」
という非難の声が多数を占めるものの、
「こんな最低レベルのウィルス誰が引っかかるんだよw」
「むしろ割れ厨(※)のPCにウイルス送り込むこの人褒めたいんだけど」
(※編集部注:「割れ厨」=コピーソフトを非合法に配布・販売・所有する人々をさすネットスラング。Softwareの’ware’から派生している)
と、容疑者の男性を擁護する意見も少なくない。
というのも、「ネット、パソコンに精通している」という自負の強いネット住民にとっては、「ウイルスは初心者がひっかかるもの」であり、「感染する奴がバカ」というのが彼らのスタンス。しかも今回ウイルスがばらまかれたのが、著作権法的にも何かと問題の多い「ウィニー」を介してのことだったため、ウイルス作成者への風当たりは、ことネット住民の間ではあまり強くなかったようだ。
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