久しぶりの投稿になります。
訳あって、しばらくお休みしていましたがまた今日から毎日投稿続けていこうと思います!
程よく休みつつ🌷
では早速本題へ移ります!
⒈湊かなえ著『花の鎖』は面白いのか?
いきなり結論ですが『花の鎖』は面白いです!
イヤミスの女王と呼ばれる湊かなえさんの作品は、
作品のイヤミス度によって「白湊」「黒湊」と分けられるのですが、
『花の鎖』は完全に「白湊」です。
つまり読後感が『告白』とは異なります。
物語全体を通して「K」とは一体誰なのか?を追うミステリーではあるものの
最後には感動が待っている、あたたかい気持ちになる小説です。
⒉ 『花の鎖』の魅力
この本の魅力は段々と物語の世界に引き込まれていく点です!
『花の鎖』は第六章まであり、3人の視点で物語が進んでいきます。
第一章「たとえば、花」「たとえば、雪」「たとえば、月」
第二章「花について」「雪について」「月について」
第三章「花、前夜」「雪、前夜」「月、前夜」
第四章「花、動く」「雪、動く」「月、動く」
第五章「花の願い」「月の願い」「花の願い」
第六章「雪の決意」「月の決意」「花の決意」
タイトルだけで面白そうじゃないですか?
物語に緩急を感じるタイトルですよね。
初めは淡々と始まり、でもKの正体は気になるなぁとジリジリ引き込まれ、
中盤でグッと物語が動いてさらに引き込まれる。
読んでいると「アッ!もしかして・・・?」と必ずなります。
皆さんはどの段階で気づけるでしょうか😏
⒊ こんな人におすすめ!!
⚪︎読みやすい小説を探している方
⚪︎数独パズルのような本を読みたい方
⚪︎「白湊」が気になる方
⚪︎きんつばや登山、お花が好きな方
→この作品は「物語で数独パズルをつくりたいと思います」という発言からうまれた作品のようです。
3人の視点から描かれる物語は、読み進めるうちに段々とリンクしていき最後にはきれいにまとまったお話になります。
また、「きんつば」、「花」、「登山」という湊かなえさんの好きなアイテムが物語の鍵となります。
湊かなえさんの作品は基本的にどれも読みやすくすらすら〜っと読み進めることができるので普段あまり本を読まないという方でも楽しく読めると思います。
⒋あらすじ(文庫本裏表紙より引用)
両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。水彩画の講師をしつつ和菓子屋でバイトする紗月。花の記憶が3人の女性を繫いだ時、見えてくる衝撃の事実。そして彼女たちの人生に影を落とす謎の男「K」の正体とは。驚きのラストが胸を打つ、感動の傑作ミステリ。
⒌感想
ここからは個人的な感想を書こうと思います。
まず、この本は数独パズルのように登場人物がごちゃっとする可能性があるので、多少相関図なんかをメモしながら読み進めることをおすすめします。
私は探偵ごっこをしたくて、色々メモしながら読んでみましたが、結局Kの正体に気づけたのは中盤の終わりの方(または終盤の初めの方)。おそらくメモしなくても気づけたであろう辺りで気づきました。悲しい。でもメモのおかげでKの真相についてごちゃっとせず理解できたので結果オーライという感じでした。
最近、私の中に芽生えてきた「湊かなえ作品全作読みたい」はここから始まりました。湊かなえさんの作品は久しぶりに読んだのですが、(長編はたぶん中学以来)やっぱり面白い。どれを読んでも面白いのでは?と思えるくらいです。どんな人にこの本をおすすめしたいか?と考えた時に、まず普段本を読まない人が浮かびました。なぜなら読みやすいから。しかし、本を読まない人にとっては少し退屈に感じるのかな?とも思ったので(読書しない人は強い刺激を求めそうという偏見から)やっぱり初手は『告白』をすすめるような気もします。あちらは非常に刺激的なので。となると、どんな人におすすめしたいか?私は多分「湊かなえ好きなんだけどなんかおすすめある?」って聞かれたら「白湊ならこれかな。」とすすめる気がします。なんの話をしているんだとツッコミたくなる感想文ですが、まぁつまりは「白湊???」ってなったなら読んで!ってことです。『花の鎖』のあとに読んだ『未来』も衝撃作品だったので今度記事にしたいと思います。
ということで長々と書いてきましたが、
湊かなえ著『花の鎖』は面白いです!!
でもなんでもいいから何か読みたいって方は『未来』読んでほしい!!切実に。
『花の鎖』はさほど嫌な気分にならずに(もちろんいやぁ〜な性格の人は出てきますが)読めるので、朝の読書タイムなんかにも良いかなと思います!
それにしても湊さんの作品に共通する引き込み力は凄まじいですね。だんだんと物語に引き込まれていく読書体験をしたい方はぜひ『花の鎖』を読んでみてください😊
では、また明日👋