■ミドリカナワラビ(緑鉄蕨) オシダ科カナワラビ属

Arachniodes nipponica (Rosenst.) Ohwi

本州(千葉県以西)~九州に生息。
葉柄は褐色、根元では淡紅褐色を帯びて鱗片を密につけ、

基部に卵状長楕円形の赤褐色の鱗片がつく。

葉身は3回羽状深裂~複葉、長卵形のやや光沢のある

鮮緑色~濃緑色。先端の羽片はしだいに短くなる。

葉裏の脈上に毛が密にある。胞子嚢群は小羽片の中肋と

辺縁の中間につき、包膜は円腎形で辺縁に微小な突起がある。

草丈70~110cm。

 

大きいです。 2019.12?

 

 

根元から新芽 2020.04

 

 

新芽が伸びたところ

 

■ジュウモンジシダ

オシダ科イノデ属

肝心の十文字が映ってない。

 

 

■イノデ

 

 

 

■フモトシダ(麓羊歯) コバノイシカグマ科フモトシダ属

Microlepia marginata (Panzer) C.Chr.

東北地方南部以西~九州のやや乾いた林下に普通に

見られる。根茎は褐色の毛がある。葉柄は淡緑色~暗褐色、

鱗片はないが淡褐色の毛がある。長さ 50~70㎝、葉身は

1回羽状複生~2回羽状深裂。長さ約70㎝ 、幅25㎝以下の

卵状披針形~披針形、先端は次第に狭くなって、最後は尾状に

伸びる。羽片の基部は耳状に張り出す。

羽片の表面の羽軸上と裏面全面に短い毛が生え、下部の羽片

は最長となる。ソーラスは裂片の縁に寄ってつく。

包膜はポケット状。草丈60~100cm。

 

 

コシダ(小羊歯) ウラジロ科コシダ属

Dicranopteris pedata (Houtt.) Nakaike

福島・新潟県以西〜九州の暖地のやや乾燥した日当たりのよい

崖地や林中に生息。ウラジロに似てともに普通に見られる。

ウラジロより小さい。
根茎は硬く、赤褐色の毛がある。2分岐を1~3(5) 回繰り返し、

何段にもなって高さ2mを超えることもある。最終の中軸枝と

他の中軸枝の基部の副枝は葉状で羽状に深裂し、

長楕円状披針形、長さ15~40cm、幅3~8cm。

裏面は白く、赤褐色の毛が疎らにある。裂片の先は鈍頭か

凹頭羽片は硬く黄緑色、鱗片は無く毛もほとんどない。

胞子嚢群は中肋と辺縁の中間に1列に並び、円形。

草丈50~200cm。

 

胞子がある葉を見つけられなかった。胞子群が少ない?
小さい?見えずらい?

 

新芽だらけ。 2020.04

 

 

2020.05 いっぱい出てた新芽が開いた

 

 

■コウザキシダ(こうざき羊歯) チャセンシダ科チャセンシダ属

Asplenium ritoense Hayata

本州(房総半島、東海地方、紀伊半島、淡路島、山口県)~

沖縄に生息。

葉身は卵形~三角状長楕円形で2~4回羽状深裂し、
長さ10~18cm。先端は尾状に1~4cm、単羽状に伸びる。
全縁で無毛、緑色。各軸には翼がある。葉柄は緑色で扁平、
長さ5~20cm。
胞子嚢群は裂片に1個つき長楕円形
包膜は長さ2~4mmで宿存性。草丈15~30cm。
 
 
 

クルマシダ(車羊歯) チャセンシダ科チャセンシダ属

Asplenium wrightii  D.C.Eaton ex Hook.

本州(伊豆半島、東海以西)~沖縄に生息。
葉身は単羽状複生、広披針形で、長さ30~80cm、

幅15~25cm。最下羽片が最も大きく、上部にいくに従って

短くなるが、明確な頂羽片はない。先は鋭尖頭、縁には鋸歯が

あり、基部上側は耳状に突出する。葉質は厚く柔らかい、

濃緑色で光沢がある。葉柄は緑色~暗紫褐色、

表側に溝がある。胞子嚢群は線形、羽軸から縁近くまで伸び、

包膜は長さ約1.5cm、縁に腺毛状の毛がある。

草丈40~100cm

 

 

 

 

ケホシダ(毛穂羊歯) ヒメシダ科 ヒメシダ属
Thelypteris parasitica (L.) Tardieu    
絶滅危惧Ⅰ類・高知
本州(小笠原、伊豆諸島、伊豆半島)、四国(南端部)、

九州~沖縄に生息。
葉身は披針形~広披針形、基部が最も幅広く、

長さ40~80cm、幅15~35cm。下部の羽片はやや短く

なって多少下に向く。羽片は中裂~深裂し、緑色~淡緑色、

両面とも密に毛がある。葉柄はわら色、毛があり、基部には

暗褐色の鱗片がある。
胞子嚢群は裂片の辺縁と中肋の中間かやや辺縁よりにつき、

包膜は円腎形で全縁、密に毛がある。

草丈60~150cm。(ホシダはよく生えているシダ)

 

 

 

 

 

■ゼンマイ?

幼形は丸っぽくて可愛らしい

 

 

 

 

■ワラビ

 

■イタチシダ

ヤマイタチシダ?オオイタチシダ?

イタチシダ類は最下羽片が一番大きく、とくにその下向きの

第一小羽片は大きく突出する。ベニシダも多少この傾向は

あるがイタチシダの類ほど極端ではない。

 

■イノデモドキ

■シシガシラ

 

■トクサ  山梨県で絶滅危惧種ⅠB類(EN)、

山形県で絶滅危惧種Ⅱ類(VU)、新潟県で準絶滅危惧(NT)

高知県で情報不足?

 

 

参考にしたリンク

 

シダ和名リスト (野の花賛花)

シダ類検索 (三河の植物観察)

大阪南部の自然 シダ植物

日本のシダ植物

松江のシダ植物 (松江植物園)

理科教材データベース 植物図鑑 シダ植物 ( 岐阜聖徳学園大学 教育学部)

植物学用語 (三河の植物観察)

葉と枝の用語 (葉と枝による樹木検索図鑑)

 

日本のレッドデータ検索システム

BG Plants 和名-学名インデックス」(YList)

 

シダ(歯朶・羊歯)植物は、維管束植物のうちの花を咲かせない

非種子植物のこと。コケと同じように胞子で増える。

栄養葉(裸葉)と胞子葉(実葉)と2種類の葉をつけるものがある。
小葉シダ類(ヒカゲノカズラ植物門)と大葉シダ類(シダ植物門)に

大きく二つに分けられる。

トクサ類はトクサ植物門(有節植物門)として従来独立門とされて

いたが、マツバラン類等と合わせ、シダ植物門内に含めるように

変わってきている。

 

世界で約1万2千種、日本で600種以上がある。