「科学」には
どんなイメージがありますか?
子どもって
いろんなことに興味をもっていて
好奇心をもつことで
世の中のことを知っていきます
おそらく
多くの親が経験するように
私も 子どもたちが 2,3才の頃に
なんで?どうして?攻撃を
たくさん受けました
私なりに
疑問に答えもしましたが
こんな説明の仕方で
理解できるのかどうか
子ども自身が考えることも
大切なのではないか
いろいろと頭を悩ませました
いざ 説明しようとすると
詰まってしまうこともあったので
活用したのが 科学絵本です
さまざまな科学絵本を
読んできましたが
なかでも
加古里子さんの本が
読み応えがあって
科学が
目指すところだったり
子どもが
科学を学ぶ理由だったりが
しっかりしているように感じます
子ども向けだけれど
子どもだましがない。
大人でも理解が難しい内容でも
かみくだいて
伝えていこうという姿勢を感じる。
絵本作家であると同時に
すばらしい科学者であると
私は思います
人はなぜ
「宇宙」 に魅了され
「宇宙」 を目指したのでしょう
もっと高く
もっと遠くへ
そんな願いが
人間を向上させ
障害や困難を乗り越える
原動力となったのではないでしょうか
構想から10年以上の月日を経て
完成した絵本からの言葉
科学絵本を読むと
いつの間にか
いろんなことが
「あたりまえ」になっていて
疑問すらもたなくなっていたことに
気づかされます
その「あたりまえ」は本当なのか?
科学的視点をもちながら
見過ごしそうな
ささいなことにも疑問をもち
立ち止まって考えることは
めまぐるしく
状況が変化していく今こそ
必要な力なのではないでしょうか
作者の 加古里子さんは
戦争を経験した方です
世の中をみる目がなかった
勉強が足りなかった
そんな後悔があったから
子どもがちが
「賢く、健やかに育つ」ための
手伝いがしたいと
生み出された 多くの絵本
この本の
最後にある解説を読んでみても
どうしたら子どもに伝わるのか
心を砕いて
取り組まれたことがよくわかります
本の随所にある
子どもへの語りかけだって
真摯に向き合い
信頼していることが伝わってきて
本を手にする子どもたちの
幸福のために
絵本を書き続けたことが よくわかります
子どもに読む本であれば
こういった本でありたい
感情をはさまずに
事実を事実としてみる「科学」
もちろん万能ではありませんし
受け取り手によって
発信する側の意図によって
ゆがめられてしまう面もありますが
起こっている出来事を
正しくみつめるために。
ひとつの視点として
取り入れてみてはいかがでしょう?
もしかしたら
今まで見えていなかった
「真実」が
みえてくるかもしれません
最後までお読みくださり
ありがとうございました