2年。2年かかった。

本物の超特急を見るのに2年の歳月がかかった。






時は2017年10月。

私がMy buddyのMVを初めて見る。


以下当時の拙い感想である。


わ、出た超特急じゃん。……え、MVって無料でフル尺なん?!あ、出た出たあにこまの人。うわ!ほんとに「くしゃっと」笑う人っているんや!なんか、金髪の人E⚪︎ILEにいそうやな。紫の人チワワみたいな顔してる。にゃーん。

 


これを通訳すると、まず、メンズアイドルの基礎を某Jで固め始めていた私は、フル尺のMVが出ていることにとにかく驚いた。

当時のJのMVといえば、CD特典か、朝のニュース番組くらいでしかお目にかかれないものであり、そもそも曲のフル尺すらも課金でもぎ取るものだった。


(某平成にメンズアイドルのイロハを教えてもらったし、なんなら過去MVを見るためだけに当時の某平成のベストアルバムは、1番高いのに、なぜかリード曲のついてこない初回限定版1を数少ない小遣いで買った)


そして、あにこま。なんか友達にめちゃくちゃ見せられた。当時、少女漫画好き、千葉雄大好きの友達の家に週4くらいで入り浸っていたら、英才教育を施され、草川さんが「あにこまの人」であることを理解した。また別の友達が、私より先にMy buddyにハマっていて(大事なことなので詳しくいうと、"超特急"ではなく"My buddy"にハマっていて)それで、緑の人はあにこまの人だよ。と毎日言われた。本当に毎日言われた。


ゆえに、全然軽くない「あ、あにこまの人だ」だった。

ほぼ進研ゼミである。


あとは、ユーキさんがくしゃっと笑って、タカシがEXI⚪︎Eの若手みたいだなって思って、細ガリリョウガがなんかチワワ(ティアラかな🐕☺️)みたいに見えて、お得意のにゃーん、だ。わかって欲しい。にゃーん。


それで、見終わって、えっ、うわ、遂に見ちゃったんだけど〜〜〜!!と若干のパニックに陥る。というのも、とにかくMy buddyのオタクにくる日も来る日も布教されていた私は、反抗心すら芽生えていたのだ。公開から3ヶ月間、何回もおすすめに現れたのに忌避していたのもそういうことだ。


というか、そもそも今回My buddyが再生されたのだって、自分の意思ではなく、なぜか米津玄師の次に自動再生されたからだし。



そう、自動再生

自動再生は恐ろしい!!!



テレビでYouTubeを再生していたのだが、どうにもリモコンの調子が悪い。私の待ったを聞かず、すぐ次の動画が始まる。


ビックベン!

二階建てバス!

もこもこ兵隊!


そう、超ネバギバDANCEだ。なぜか、光ってる男たちがロンドンで好奇の目線を集めながら、ガッタンゴットンしていく様子がスクリーンに映し出される。ちょっとよくわからなかった。そこで、初めて超特急に持つべき正しい感情を抱く。「なんなんだ……こいつら。」だ。


ただ、ネバギバは思ったよりは"ネタじゃない"曲だったなんて思わなかった。


晴れて爆速で「へえおもしれぇ男たち」に昇進した超特急。少女漫画お決まりの展開である。(もちろん週4のレッスンで学んだ)


そこからはお察しの通り、とにかく全てのMVを未漁り、一日で超特急がなんたるかを心得る。


そして、夢8に……







入らなかった。


ここで夢8に入るのが、ほとんどの初乗車ブログである。しかし節々に滲み出ている通り、私はお金も苦しければ、1人で契約ができるわけでもない、ただの学生。

同年代同期を見ると、グッズを買っていたり、イベントに行っていたりもするが、うちはそんなこと特になかった。

小、中学生から見る夢8のハードルは、本当にそれぞれである。私は高かった。


だがしかし、それに屈することなく、夢8に属さない野良の8号車として、しぶとく成長していくわたし。


いわゆる、強制みどりの窓口乗車(この言葉気がついたらあったんですけどいつから使われてますか?)だったが、気がついたら7号車に乗っていた。多分死ぬほど顔が好みで、センスがツボだからだと思うけど、明確なきっかけは覚えていない。


ゆるゆると、超特急を調べるうちにいくつか点と点が線で繋がったことがある。


まず、Yellについてだ。なんか、親近感あるな。知ってるな。と思ってたら、ガッツリYellが主題歌の「お義父さんと呼ばせて」を見ていた。いや、でも、それだけじゃないんだよな。視聴済みになってなかったけど、MV見たことある気がするんだよな。と思っていたら、ビビッときた。急に思い出した。暇な時にたまたま30分くらいだけ見てたエムオン!で、流れていて、その時も「なんか知ってるなこの曲」となっていたのである。


つまり、時系列を整理すると

2016年1月〜3月
お義父さんと呼ばせて視聴

⬇︎
2016年春頃

エムオン!にてMV放映
(なんか見たことあるな、へえ、
こんなグループあるんや。という淡い記憶)
⬇︎
2017年10月
進研ゼミMy buddy
⬇︎
超特急にハマる
⬇︎
Yell視聴
⬇︎
全てがつながる

エムオン!の記憶が呼び起こされたのは、どう考えてもほぼ奇跡である。もはや思し召しである。いっそのこと、エムオン!見た時にハマればよかったのに。


それから、私に同じようなことが立て続けに起こった。


M!LKの「新学期アラカルト」という曲もエムオン!で、たまたま見たことがあって、「へえ、M!LKのiが!なの、かわいいな」と思っていたり、さくらしめじの「ひだりむね」は、ドラマこえ恋(主演は永野芽郁ちゃん!)の主題歌なのだが、原作漫画を読んでいたので、ドラマを見ていないのに、曲をめちゃくちゃ聴いていたりした。お気づきだと思うが、M!LKもさくらしめじも、ゴリゴリに超特急の後輩である。


あと、この話をすると、私がエムオン!大好き女みたいに聞こえるが、全然そんなことはない。


そして、DISH//。当時はまだEBiDANで超特急と肩を並べていた。「僕たちがやりました」も見ていたし、ちゃっかりMVも見ていた。


超特急、DISH//、M!LK、さくらしめじ。

私の人生の隙間に少しずつEBiDANが入り込み始めていた。


それらがすべてポンポン繋がるので、本当に怖い。


M!LK/新学期アラカルト


さくらしめじ/ひだりむね


DISH// /僕たちやりました



EBiDAN包囲網凄まじかった。


それからは、トレタリを録画するなどした私は、ばっちりがっしり、ズブズブ沼落ちの濃厚な2ヶ月を過ごす。


そして、あのTEFBがやってきた。

ここで、また、他の初乗車ブログなら、とんでもない勢いでかけこみ乗車しているに違いない。


だが、何度でもいうが普通に無理だった。


私は残念なことに、7人の超特急を見る機会を永遠に失ってしまった。

(が、その後未練から、ちゃっかりTEFBのCDつき円盤は買う。なぜなら、テーマ曲二曲もばっちし好みだったからだ!!!!!!)


更にその後3回のツアー(SBF、ゴルエポ、euphoria)を見送る。なぜか?もちろん、親の協力のない無力な学生だからである。学校的にバイトも全然ダメだった。自立できなかった。どんまい。




そんな中、きたる2019年8月8日。8号車の日。

私が超特急を好きになってから5回目のツアーが発表されることになる。


BULLET TRAIN ARENA TOUR 2019-2020「Revolución viva」である。

(⑥いないけど、まだロゴに黄色が入ってるね!!)


そして同時に、2017年の秋以来、細々と8号車業をしていた私に、転機が訪れる。


「星野源のライブいかん?」それを言ったのは部活の友達で、母がとても信頼している子だった。OKが出てお金出してもらえることになった。逆に、その友達とRevolución vivaの話題が出て、その子が一緒ならと遠出を許してもらえた。その子もその子で、「アイドルのライブ」に結構乗り気だった。


……許してもらえた…??


……乗り気…??


……あれ?もしかして、超特急のライブ行ける話になってる?

  

この二年間が嘘みたいにとんとん拍子に話が進む。ただ、お金がないというのは変わらずで、夢8には入れないまま、まさかの一般発売一本で挑んだ。


とにかく締め切りギリギリで2人で六口くらいローチケにぶち込んで、下校の道を一緒に歩きながら、16時当落メールを見た。


【落選】

【落選】

【落選】


「うわ、やっぱ一般ではあかんかな、これ。」

「まあ、無理やったら無理やった時やわ……」

という感じで励まし合いながら信号待ちをする。2人ともちょっと落ち込んで、ちょっと諦めていた。うーん、青春ぽい。


【落選】

【落選】

【当選】


……当選???!!!

ローチケ!!ありがとう!!非夢8に人権をくれて!!!





さて、レボビバと言ったら"あれ"である。

知らないとは言わせない。


"あれ"だよ。


"あれ"


だが、一応"あれ"を置いておこうと思う。






"あれ"



初乗車で、ただでさえドキドキ、コールなんてでき


NAI NAI NAI NAI NAI 

NAI NAI NAI NAI NAI 

NAI NAI NAI NAI NAI

マジで半端ない

NAI NAI NAI NAI NAI 

NAI NAI NAI NAI NAI 

NAI NAI NAI NAI NAI


申し訳ございません。SAY NOが出てしまいました。


とにかく、私の初乗車は、今回T.I.M.EのRtDで、再度話題になった「前日にコール出されたあの時よりはマシ」あの時(レボビバ初回公演)だったわけだ。



わけもわからないまま会場に乗り込むと、なんだか期末試験前夜に詰め込み勉強してきたみたいな人がたくさんいた。物販列に並びながら動画を見るその姿は間違いなく、英語の小テスト勉強をする私と相違なかった。


ライブとは……?と付き添いの友達がなっていた。私もなった。


テレ東のとき、8号車の団結力のことを「部活みたいで好き」と言っていた人を見たが、マジで部活だし、やってることほぼ学生だし、もう8号車は学割使っていいと思う。


ホール内に入って、徹夜コール自主練(字面すら部活)が、始まった時に、はじめて実感が湧いてきて、リョウガ影アナを聴いて「マジモンだぜぇ😭」と咽び泣き、そのあとは記憶が断片的にしか残っていない。


その断片だけ話すと


①WCDIで、メンバーに過集中してたらしく、ムービングステージが半分に来るまで、動いていることに気が付かなかった。当然、一般販売なんぞスタンドの最底辺の席であり、会場全体が見渡せるはずなのにである。人間の集中力はすごい。こんなザルい視野で車運転したくない。



超越マイウェイとかいう鬼畜重ねてきた

C H O U E T S U マイウェイ

多くは語らないが、あんなにスポットライトが当たらないで欲しかったのは、バレエの個人発表(幼稚園)以来である。

どう考えても、レボビバ初日公演。初乗車には荷が重い回だった。

あの時、照らされた方々ご愁傷様でしたとしか言いようがない。



冬曲全部やりやがった

Fantasy Love Train ~君の元までつながるRail〜 、Whiteout、Snow Break、Sweet Bell。


え、聴きたかったけど、え?全部やるの…?

Whiteout来た時点で、Snow Breakは諦めてたのに、全力で冬感じさせに来てた。



~Pastel Shades Christmas

すごすぎ。


あと、冬曲じゃないけど、(きっしょ!)なんで私がONE/O Signalのオタクだってわかったんだよ。T.I.M.Eの曲予想めちゃくちゃ外れたのに!!!



緑のお姉さん。

同行してくれた非8の星野源オタク。

その隣に座ってたタクヤ推しのお姉さんが、その子にペンライトいっぱい貸して持たせてくれた。

終演後推しを聞くと、メンバーじゃなくて「緑のお姉さん」になってたし、終演後も緑のお姉さんの話しかしなくなった。


前代未聞8推しの誕生である。


え、……いやもう、それ恋じゃん。8号車まじで罪深ァ。





からの、終演。体感30分だった。

ただ、この頃にはムビステは本当に動いていたのかわからなくなったし、流石に幻想だったかもしれないと思い始めていた。

なんだか、意識が朦朧としていた。


とにかく、上演中に決めていた事が一つある。


何がなんでも、パンフレットを買い求める!!!!


走ってみたものの、クッソ余裕で買えた。

ただ、財布の紐があんなに簡単に緩んだのは、後にも先にもあの時だけである。ドーパミンすごい。


パンフレットを受け取った私は、帰りの電車の中でにへにへしながら読んで帰った。余韻まで完璧だった。



そうして、やっと私の全然超特急じゃなかった初乗車は終わった。







……かのように思われた。





〜4 years later〜





なぜか、見ていなかったメイキングが未開封で出てきた。


多分、家に帰ってから、8推しになった友達と見ようと思ったまま、そのまま、仕舞い込んでしまったのだと思う。


この前、部屋の掃除をしてて、 restartの写真集メイキングの隣にぽそっと置いてあるのをみて、見覚えないピンクの封筒がある!!!!と思い手に取ったら、これである。


完全未開封。


開けるタイミングを逃してしまった。


ビンテージのお酒を開けるか悩む時ってこういう気持ちなのだと思う。開けた事ないけど。



ちなみに、発見から1ヶ月経った今も開けていない。


どうすればいいんや。


レボビバ。


私のレボビバ。










私のレボビバが終わらない。






【終劇】


文中に出てきた「お義父さんと呼ばせて」の最終話に、主人公母が超特急代々木公演に行く激アツ展開が、あるんですけど、そのシーンのエキストラ8号車のクオリティが低すぎて「おまえ、絶対仲間(と、書いて8号車と読む)じゃねぇ!」となるので、本当に見てほしい。いや、8号車のクオリティって、なに。あ、U-NEXTで見れます。