雨が降ること | Illsによる手記

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雨が降ること
雨があがって、晴れること
水溜まりに空が映って、空気が透明になって
ああそうか…空が降ってきていたんだなってフィールドを眺めること
君が教えた
色鮮やかな景色も音も気持ちも
無くさずに済んだ
ブライトな気持ちも憧憬も
きっと口にしない
背中で伝え合う
ずっと寄り添い合う
そうできたらいいね
君と僕と


近所のヨーカドーのおもちゃ売り場から、ゲームソフトのコーナーが消えていた。
つまり?
ゲームは、おもちゃではないと?
なるほど。
僕が子供の時は、おもちゃ売り場のゲームソフトコーナーで、色んなソフトが並んでいた。
ポケモンからみんなのゴルフからバイオハザードから、何から何までごっちゃ。ゲームというひとくくり。
一般とか誰向けとかじゃなくて、もうゲームとは、ある程度お兄さん達が遊ぶものって決まってたのかもね。
だから、「あ、こわそーなやつがある」とか、「興味ない」と思いながら、色んなジャケットを眺めて、少しお兄さんになった気分になる。
結局は、ホウオウの耀く金の箱とかを眺めて、悦に入っていた。
ゲームソフトコーナーは、僕がウィンドウショッピングをする場所だったかもしれない。

僕にとったら、そんなおもちゃ売り場からゲームのコーナーが無くなることはちょっと寂しく、とても老けた気分になった。
まるで、今の子は竹とんぼ作らんのかい、みたいな。
時代は変わった…のか。

今の子供もゲームでは遊ぶかもしれないけど…
昔のような、大人の知らない新しい遊びではないのは確かだ。
生まれた時からテレビがあった僕が、テレビというメカに「神聖で特別な何か」を感じないのと同じで、生まれた時からゲームがあった今の子供たちにはきっと、ゲームは家電なんだな。
電子レンジは温める機械。冷蔵庫は食料倉庫。ゲーム機はゲームをする道具。あたりまえのこと。
お前なあ、アドバンスの限定カラーとか、それだけで自慢だったんだぞ。
持っている事がステータスで、嬉しいアイテム。
両手の中に、エキサイティングを映してくれる不思議な宝物。
ただし、電池が無いと動かない。
うんうん、あの白黒の画面な。
あれはおもちゃ以外の何物でもないよな。


もう、ゲームしかできないクラシカルなゲーム機なんて無いんだろうな。
電子的なおもちゃでさえ、'クラシカル'になるんだ。
いつかゲーム自体がクラシカルになって、小洒落た趣味になるかもしれない。
そうやって、一つづつ、じんわりと消えて行くんだなあ。