何にせよ時は流れて
とタイトル通り否応なしに時間は過ぎロンドンに移住してはや7年。
急にブログを始めた理由なんてもんはありそうでなく、
とにかく10億GBある思い出を、
思い出す作業を暇つぶし程度に始めようと思い立ったわけです。
当時25才だった僕がロンドンに行って美容師になりたいと思ったのは単純、美容室boyの茂木正行さんに憧れが昔からあり
(理由をもっと細かく説明するとなかなか話が始まらないので後日書くことにしよう)
その気持ちを諦められずに、大阪の北新地で五年位働いていたお好み焼き屋をやめロンドンに旅立ったのです。
当時とにかく気持ちだけは前向きな僕は最初にMIXBという日本人向けのサイトに載ってあったTさんの
[セッションヘアースタイリスト、アシスタント、やる気ある方、募集]
という投稿が目に突き刺る。
あの頃の僕は、セッションライブとかセッションなんちゃらみたいな言葉にとてつもない憧れがあり、
セッションという言葉以外には目もくれずとにかくメールを送る。
次の日、大好きだったオザワケンジの
‘旅にでる理由’が携帯から聞こえる。
Tさんからだ。
「美容師なんですよね」
ここで問題なのは
僕は美容経験がほぼない!!
美容免許はあるが
美容室で働いた事がほとんどない。
とりあえず「は、、、い」と答え、いろんな質問にどぎまぎ答えていた僕に、
Tさんは心優しく
「とにかく会いましょう」
とにもかくにも面接たるものにこぎつけた!と思った僕は、次の日指定された場所に行くとそこはどうやら怪しげな倉庫?壊れかけのほにゃらら?ならぬ建物。
建物に入る。
こっちに向かってくる日本人男性。
初めましてとTさん。
???
挨拶もそうそうにヘアーをセットし始めるTさん、とにかく自分に出来る事をしてみる僕。
あれよあれよとヘアーはデカくなりpunkrockヘアーの出来上がり。
忘れていた80年代ロックシンガー
‘Cindy Lauper’を思い出す。
そしてメイクをする人がいて、服を着替えさせる人がいて、写真をとる人がいる。これが最初の印象。
This is ファーストインプレッション
あっという間に1日が終わる。
どうだったと聞かれ
「楽しすぎます」
「何なんですかこの仕事は」
と聞き返す。
そしてその時初めてセッションヘアースタイリストという仕事を知る。
これが僕の7年の始まり。