医師から連絡が来た

 

 

時間が長くかかった理由

 

ロス手術(大動脈弁狭窄症や閉鎖不全症に対する手術で、自己の肺動脈弁を大動脈弁の位置に移植する方法)を行おうとして、肺動脈弁を切り取ってみたが、切り取ってみて観察したら

置換移植するには弱っていたため、縫い戻すことはせずに、肺動脈弁の方にも生体弁を使用した

 

結局、人工弁が二箇所に入ってるってこと・・・

手術前から麻酔で眠ってる主人はこのことはまだ知らない

 

(そんな可能性事前に聞いてないよ)

 

 

先生は続けた

 

もともと肺動脈弁は冠動脈弁に比べて働きが弱いので作りもやわにできているんですね

 

なので、弱い肺動脈弁を冠動脈弁に置換しても長持ちしなかったり危険もあるんです

 

(え じゃあそもそもロス手術ってどうなんよ?)

 

(そんな大切な話、なんで終わってからするの?)

 

話の端々がいちいち引っかかる

 

なので、一通り先生の話を聞き終えた後、質問してみた

 

 

 

私 

肺動脈弁が、生体弁になる可能性を術前にお聞きしていなかったので、ちょっと引っかかるのですけど・・・

よく在ることなのでしょうか?

 

 

先生

いえ、よく在ることでもないです

この可能性を事前にお伝えできていなかったのは済まなかったのですが、実際のところ切り取り観察してみないとよくわからないんです

しかし手術自体は成功しています

100点満点としたら

ロス手術が成功していたら120点だったんですが

肺動脈弁の入れ替えがあったことで時間が大幅に長くなり、まぁ80点とはなりましたが 心臓自体は術前と比べ悪いところは無くなっています

 

 

(100点ではないんだ、、、)

 

(パパは本当に大丈夫なの??)

 

生活のクオリティを上げるための手術のはずなのに 逆に日常が悪くなってしまわないのかこの時点でかなり不安で、疑心暗鬼の気持ちも出てきていた

 

 

わかりました

それで、主人は元気になるんですよね?

 

先生

え、 まぁ、 はい

元気になると思います

 

 

その後も、説明に対する率直な印象を伝えたからか、先生はすごく丁寧に質問に答えてくださった

 

自己貯血では足りず輸血もしたこと

 

人工心肺は4時間10分だったこと

 

疑問や不安

とりあえず納得できた

 

何より 主人を良くするために最善のことをしてくださった

 

そう感じた

 

だからこれ以上悪く勘ぐるのはやめよう

パパもそれを望むはずだから

 

電話の最後の方で、

実はこの後すぐに緊急手術が入ったと、先生は忙しそうだった

 

優秀な方なのだろう

 

悪い意味ではなく

事実として

主人は先生にとり沢山の患者の1人

手術は日常

予定より長引くなんてことも珍しくはないのだろう

 

 

 

 

 

 

明日午後五時に特別面会の予約

 

アポロお留守番頑張ってくれるかな

 

 

 

(パパの胸は、本当に切られて、開かれた)

 

 

そんな当たり前のことをやっと近くに、リアルに感じている

 

 

今のパパの姿が目に浮かんできて苦しい

 

 

 

 

 

 

 
今回の手術
こう考えていくしかない