前回は、車を速く走らせるための僕が勝手に決めた3大要素のうちの2つ、エンジンと摩擦の話をしたのですが、今回は空気との戦いの話。

やっと、ここへ来て、空気と車という題名の本筋に入ることが出来ました。


で、僕が思うに、車と空気のことっていうのは、車の開発、特にレースカーやスーパーカーの開発においては、今のところ一番手がつけられて無いというか、まだまだ未知で改善の余地も多い領域だと思うんですよ。

他の二つ、エンジンや摩擦に比べて。

そして、おそらく、現代の車で、最も速度を出すことの障害になっているのが空気の壁なんじゃないかと思います(もちろん僕は車の設計の専門家では無いので、勝手に思ってるだけですけれどもね)。

そして、今回からその話を書きますね。

ということで、空気と車の話(その1)からはじまって、ここまでが、前置きだったんですね。

本当に、長くてすいません。

 

さて、ここで突然ですが、質問。

物体が空気の中を速く進もうと思うとき、一番いいのはどんな形かわかりますか?

普通に、考えてみてくださいね。

多分、なかなか思いつかないと思うんですよ。

普段、生活していて、そういうこと、あまり考えないですから。

僕も、流体力学とか、車の事に興味を持たなければ、多分知らなかったことです。

何か思い浮かびましたか?

そろそろいいですか?

では、答え。

細かいことを言い出すといろいろと面倒なのですが、大雑把にイメージしやすいもので言ってしまいますと、マグロです。

そう、あのお寿司になってよく出てくるマグロ。

つまり頭が丸くて、それに続いて胴体がすっとしていて、さらに、尻尾に向かって徐々に細くなるあの形。

空気の中を進むのに、かなり都合の良い形の一例がマグロなんです。

※もちろん、マグロの他にも良い形というのはありますよ。とにかく細くて先と後ろの鋭い棒みたいなものとか、薄っぺらなものとか、そういうのもアリなんですが、とりあえず、ある程度の体積のあるものを考えた場合、そしてみなさんがイメージしやすいものという意味で、今回は、マグロを例に話を進めようと思います。

でも、ここでみなさんは、きっと疑問に思われると思うんですよ。

なぜマグロなのか?と。

サメじゃダメなのか?とかね。

当然ですよね。

でも、これを説明するのはかなり難しいんです。

本当なら、色々と計算が必要なところですので、正直、ブログには書けませんし、僕も今計算してそれを示せと言われるとできないです。

また、簡単にこれを理解するには、流体プールに模型を浮かべて、水の抵抗を測定してみると良くわかると思うんですが、そういうわけにも行かないですからね。

まずは、あまり深く考えずに、そういうものだと思っててください。

空気よりも、もっと抵抗の大きい水中を、時速80キロ以上で突っ走るマグロですから、その形が、抵抗が少ないものだというのは、イメージとして理解していただけるかと思います。

ちなみに、魚で一番速いのは、バショウカジキって言う魚で時速100キロ以上出るらしいですが、あまりにも形が知られてないので、とりあえず、誰でもイメージしやすいマグロで行きます。

それでも納得できない方は、旅客機の胴体の形を思い出してみてください。

あれ、まぐろの形に似てません?

マグロをちょっと前後に伸ばすと、あんな感じになりそうな気がしませんか?

腹の部分が太くなってはいませんけれども、やっぱり先は丸くて、後ろ(尾翼のついているあたり)に行くと細くなる。

そういう形。

旅客機というのは、空気の中を時速1000キロくらいで飛びますから、やっぱり空気と戦ってるわけですね。

なので、胴体には、なるべく空気の中を速く進みやすい形が選ばれるというわけです。

それが、マグロに似てるというのは、なんとか、納得していただけるかなぁと思うんですけれども。

これでも納得できない方は、無理やり納得してください。

ということで、今回は、”マグロ”ということだけ覚えておいてくださいね。

では、次回に続きます。