賭博破戒録ナカジマ -最終章・人喰いパチンコ“饕沼”- 第忢話- 完成! | 命短シ楽シメ人生!

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前回の続き。

 

窮地に追い込まれたカツオに・・・まさかの奇跡!

起死回生の逆転なるか!?

 

刃牙『来た!来たぞ遂に!!!!!3段目に!まさに奇跡的だ!この土壇場の中で!』

 

カツオ「う・・・うぅ・・・・・うぐ!うぐぐぐぐぐ”!!!!!!!」

 

ルーデウス『入れるんだカツオ君!パッキーの残量を考えると、恐らくこれが最後だ!最後の3段目!ここで入れないと・・・もう希薄!厳しい・・・!』

 

カツオ「ぐ・・・・・ぐあああ!!!!!ぐあああああああああっ!!!!!!!!!!」

 

カツオ『頼む!頼む頼む頼む!!!!!!!!入ってくれ!与えてくれ!僕ら家族に再び・・・・・あの暮らしを!日々・・・平凡だったけど温かだった・・・家族との時、豊だった時・・・・・・・・神様・・・神様ー!!!!!!!』

 

 

すると・・・玉が段々動きが緩くなってきた。

 

「お・・・おい!動きが緩くなってきてるぞ!?あと1個あるか無しかだ!」

「ここだ!ここで決まるぞ!」

「行け行け行けー!!!!!!」

「もう少しだ!」

「もう少し・・・あと少し!」

 

カツオ『うぅ・・・・・ここだ!ここで磁コーラで引き寄せれば勝つ!引き寄せれば・・・勝つ!勝つんだー!!!!!!!』

 

そして・・・・・来た!落ちる・・・落ちる・・・落ち・・・

 

 

だが!惜しくも当たりの穴を逸れて・・・虚しく・・・ハズレの穴へ・・・・・。

 

 

「あ・・・あぁ~!!!」

「うわぁ~!!!・・・・・・。」

「後ちょっとだったのに・・・・・。」

 

カツオ・・・愕然・・・呆然・・・真っ白!

 

そして・・・・・後ろに椅子ごと倒れこんだ!その表情は、全てを失った様な表情だった・・・。

磁コーラの缶は・・・・・パチンコ玉が溜まっている中に・・・。

 

 

中島「磯野ー!!!」

ロキシー「大丈夫!?」

 

カツオを「起こそうとしたその時・・・。

サブ「やぁ、大丈夫かい?」

中島「え!?サブローさん!?」

ルーデウス「何でサブローさんがここに?」

サブ「実はねぇ、僕はこの店を任され取り仕切ってるんだ。所謂店長だよ。」

「!?」

 

サブ「さぁカツオ君、気をしっかり持たないと。 パッキーも玉もまだ残ってるんだから諦めずに今一度勝負をね。」

カツオ「で・・・・・でも、しかし・・・。」

 

そして・・・その時まずい出来事が!

パチンコ玉の上に落ちてしまった磁コーラの缶をサブローが気付いてしまった!

 

童魔『あ・・・これはマズイですね、磁コーラがパチンコ玉の上に。』

中島「い!磯野!その缶!」

カツオ「え?・・・あ!!!!!!!」

 

当然、拾おうとするサブ!

カツオ『だ!ダメ!!!今持たれたら気付かれる!インチキが!!!』

 

カツオ「ちょ!ちょっと待って!サブローさん!」

サブ「ん?どうしたんだい?」

カツオ「そ・・・それは・・・!!!!!」

 

拾われてしまった!虚しく・・・。

 

ルーデウス『終わりだ!・・・最悪の展開・・・!!!』

 

厳勝『仕方ない・・・ここは全員臨戦態勢を取れ!戦闘は避けられんだろう』

刃牙『くっ!でもこの場合は仕方ない!』

 

だが!ここで驚くべき光景が!・・・・・何と!磁コーラの缶に玉が1つも付いていないのだ!

 

『え!?』

中島『そんな・・・何で!?』

 

サブ「ほら、これを持ってもう一度勝負だよ?」

カツオ「う・・・あぁ・・・・・。」

 

カツオ『そんな・・・何で?・・・どうして!?』

カツオ「どうして・・・何で!?」

 

サブ「え?・・・あぁこの玉ね・・・社長~!今日の玉は何でしたっけ?」

難物「あ・・・あぁ・・・・・今日は真鍮なんだ・・・。」

『!!!!??』

 

中島『は!?真鍮だと!?』

難物「実は・・・・・ウチの店は良からぬ事を企む輩への防衛策として、磁石に反応しない真鍮と反応する鋼鉄製とをランダムで日によって使い分けているんだ・・・・・。」

サブ「今日はそれが、たまたま磁石に反応しない真鍮製と言うわけですが・・・それがどうかしたのかい?」

『!!!!???』

カツオ「あ・・・あ・・・あぁ・・・・・あああああああああああ!!!!!!!!!」

難物「すまない・・・・・本当にすまない!!!!!」

中島「くっ・・・!!!」

 

 

そして一同は、店を後にした。

カツオは・・・・・まだ泣きじゃくっている。

 

カツオ「いたんだ・・・・・・・くっついていたんだ!僕が事前に調べた時はピタピタと・・・磁石に・・・くっついてたんだ・・・!!!」

 

惨敗!大惨敗!!!

結局その日・・・カツオの手元に残った軍資金は・・・5千万の内僅か638万円!つまりこの2時間で・・・4362万もすってしまった!!!!!!!!

 

カツオは・・・コーラやサイザーやラムネにファンタに果ては・・・ルートビアや7アップにスプライトもやけ酒の如く飲みまくった!

 

カツオ「やられた!!!!!全部囮だったんだ!!!!!A設定のカードも!磁石に付いた銀玉も!全部僕をその気にさせるための餌・・・・・僕を陥れる仕掛け・・・えぐっ・・・うぐっ・・・ちくしょー!!!!!!!」

 

カツオ「悔しい!しかも、よりによってサブローさんに!!!!!いいように誑かされた!!!悔しい!!!!!!!」

 

その日は、無限に続くようなカツオの愚痴だったがふと気が付くと、あっという間に寝入った。

憔悴しきった表情で・・・・・。

 

皆は、カツオを布団の中に寝かせた・・・流石に哀れに思ったのだろう。

 

厳勝「無理もない・・・・・僅か2時間で全財産をすり、更に少し借りたつもりの他人の金まですったのだからな。」

童魔「ここまで来ると、もはや貧乏と言うだけでなく盗人・・・つまり泥棒・犯罪者になる訳だねぇ~。」

エリス「そんな訳の分からない泥沼に入っちゃうなんて・・・哀れと言えば哀れね・・・。」

中島「確かに悲惨・・・・・でも!僕よりかはマシだと思う!」

ロキシー「え?」

中島「磯野の泥棒は初犯だ!それに少年法で多分刑務所行きにはならないと思うし書類送検で済むと思う・・・弁財責任は分からないけど。」

 

中島「その反面、僕は搦め捕られている!後304時間!13日程で最低で6000万は作らないと・・・逆戻り!問答無用で戻される・・・あの地下に15年!!!」

 

「・・・・・・・・・。」

 

そして、ICONOCLASMの面々は磯野家を後にし中島も就寝する事に。

 

中島『・・・・・・・それに、その苦渋は僕だけでは済まない!皆も一蓮托生!ガッカリするだろうなぁ・・・僕に期待してあの地の底で待っている皆・・・うぅ・・・。』

 

中島『でも・・・・・勘弁してくれ!どうにもならない!元々無理だったんだ!僅か80万足らずで6千万作ろうなんて言うのが・・・天文学過ぎる!せめて1/10・・・・・600万の資金はあったなら・・・・・・・・!?』

 

気付いた中島!その600万が、今カツオが所有しているバッグに入ってる事を・・・!!!

 

 

中島『あるじゃん!600万!今ここに!』

 

バッグの中を漁ると・・・しっかり入ってた!

 

中島『600・・・・・600万!』

 

 

 

中島『これを競馬で・・・・・10倍の馬券を取れば・・・6000万!』

 

中島『配当10倍の馬券ってどれぐらいの確率なんだ?・・・・・・・・10%以下は間違いないけど、5か7か?・・・・・しかしともかく・・・・・・・あり得ない話じゃない!』

 

中島『これを持って・・・・・逃げるか?・・・・・・・逃げよう!それが僕の生きる道だ!・・・・・・・・。』

 

しかし・・・中島の中に罪悪感がどんどん湧き出てくる、そしてカツオと遊んだ日々・・・・・・・・。

 

中島『う・・・・・うぅ・・・・・くそ!!!!!』

 

お金をバッグに戻し再び寝床に着いた。

 

中島『やっぱ無理だ!!!!!磯野を裏切る訳にはいかない!今までの事が全部嘘になってしまう!さすがにこればかりは出来ない・・・・・・ってそう簡単に当たらないよ!競馬なんて!!!!!!!』

 

 

一方その頃・・・・・・高級レストラン{Rapture}にて、サブローはEmotion Of Desperateに接待の様な食事会をしていた。

 

上白沢慧音「あら、そんな出来事が?」

サブ「はい、そうなんっすよー。」

竜ヶ崎 ヒイロ「へー、切羽詰まってんなーあいつ等。」

進藤 カズキ「そりゃそうだろ?いつもあいつ等「金が無ぇー!」「金欲しいぃー!」とか喚きながらグチまくってるぜ。」

サブロー「だがご安心を!」

天宮ミモリ「随分と自信満々みたいね。」

サブ「そこは問題なく、ねじ伏せましたよ!」

夜那月 ルシア「まるで雑魚キャラ扱いですね。」

サブ「当然!あの2人はまだ子供!小学生!事が自分通り運ぶと思っている世の中をナメぷしてる甘ったれ坊やだよ。」

 

サブ「君らの足元のも及ばないよ、慧音さんから見ればカス同然!そんな輩に負けはしませんよ。」

伊黒小芭内「(ビールを一口飲み)・・・・・・なるほどな、まぁとりあえずあの毬栗坊主のアホはどーでもいいが、地の底から這い上がってきた方、中島の奴は・・・一筋縄でくくれ無いくらい案外やってくれる奴だ。」

慧音「まあね、確かに彼はある意味・・・甘いと言うか非情になりきれないところがあって一瞬手ぬるく感じるけど、どっこいそれどころじゃないのも事実、彼の潜在能力と言ったところかしら?」

無一郎「そういう意味だと、サブローさん・・・中島君はあなたを、遥かに凌駕すると言っても過言ではないって事になるよ・・・?」

 

サブ「!?・・・は?」

伊黒「まぁせいぜい気を付けることだな?俺たちはお前の事は一ミリも信用してないのも事実、・・・とりあえずは、足元を掬われないようにする事だな。」

サブ「・・・・・・ぐっ・・・・・わ・・・分かりました。」

 

サブ『勝つ!何が何でも勝つ!』

 

そして翌日、今日は土曜日であり休み。中島は磯野家を出て昼間ぷらぷらと繁華街を彷徨っている。

 

 

そして、そこら辺のパチンコに入り早速プレイ!

 

 

 

しかも・・・絶好調!

 

中島『よっしゃー!昨日とは打って変わって勝ちまくりだー!』

 

そして、様々な景品と交換し店を後にし・・・途中何気なく寄った本屋さんで旅本を3冊購入。

 

ふらふらとだらだらとなんとなしに時間を潰し・・・途中収録とレコーディング終わり帰り途中のRhapsody Fantazyaとばったり!

そのまま磯野家に戻ったのは、夕方の午後6時。

 

カツオは・・・まだ寝っぱなしなのか?布団の中に籠っている。

 

へし切長谷部「まだ寝てるのか?いいご身分だな。」

八雲藍「おいカツオ!いい加減起きろ!!!!!!!」

中島「とりあえず、パチンコ勝ったよ。」

カツオ「!!!!!!???」

射命丸文「普通のだけどね。」

カツオ「なんだぁ~・・・(ガッカリ)。」

加州清光「いや、当たり前だよ・・・。」

封獣ぬえ「何考えてんだか・・・。」

 

と中島はさっき買った旅本を数冊をカツオの元に放った。

 

 

カツオ「え?・・・これって・・・。」

中島「いっその事、家族揃って飛んじゃえば?」

カツオ「は!?」

大和守安定「え?まさか忘れたわけじゃないよね?・・・カツオ君は今、犯罪者同然なんだよ?人の金を盗んだ泥棒なんだし。」

射命丸文「こうしてる間にも警察か向こうが雇った強面の筋者が・・・ここに踏み込んで来てもおかしくないわ。」

今剣「要するに、遠い国へ逃げちゃおうって訳!物価の安いパキスタンとかポルトガルとかマレーシアたフィリピン辺りにね。」

 

カツオ「・・・・・・ってちょっとちょっとちょっと!」

橙「ザ・タッチ~?」

カツオ「違う!!!ってまだ勝負に負けたわけじゃない!」

藍「は?どういう事だ?」

カツオ「あと4日!4日何事もなく過ごせば!!!」

長谷部「4日だと?・・・・・。」

 

ふと、カレンダーを見てピン!と来た。

長谷部「おい・・・競馬か?」

カツオ「(ギクッ!!!)」

 

カツオ「え!?何で!?どうして!?」

長谷部「どうもこうも無いだろう、4日後は日曜だ、となればヤキの回ったお前の考えそうなことは大体予想が付く。」

カツオ「ちょっと!!!!!そもそもヤキなんか回ってない!!!!!僕は何も万馬券を獲ろうって言ってるわけじゃない!10倍!残った600をほんの10倍にしようと考えてるんだ!それで6000万だ!パチンコ前の状態を超える!プラス1千万!やり直せる!まだ・・・・・ここで一発!」

 

この発言に、一同呆れ顔。

 

中島「バカかよ・・・・・そういうのを神頼みって言うんだよ!・・・・・って僕も同じこと考えてたから人の事言える立場じゃないけど・・・・・お互い末路だよ本当・・・。」

 

すると・・・・・橙はカツオがしている腹巻が膨らんでる事に気が付いた。

 

橙「それ何~?」

カツオ「へ!?・・・・・あ!」

 

カツオ「は・・・・・・放したくないんだ!!!!!残りの638万!この金はもう!僕と一心同体!!!どうしても奪いたければ中島・・・僕に屍を超えて行け!!!!!!!」

 

中島「・・・・・はいはい、諦めましたよ。」

 

中島「もう取ったりしないよ、とんだ心得違いでした・・・! でも・・・その638万も後4日で消えちまうんだよなぁ。」

カツオ「はぁ!?何でだよ!?」

ぬえ「そもそもさぁ、そう簡単に当たるもんじゃないでしょ?競馬なんて。」

カツオ「バカ言うな!!!!!何でそう言い切れるのさ!?」

ぬえ「言い切りはしないよ、悪いことは言わないよ。 どう考えても飛んじゃったほうが良くない?」

カツオ「ふざけんな!!!!!!不吉にもほどがあるよ!!!!!!!」

 

カツオ!喚き散らしながら自分のジャケットを振り回しながら抵抗するが・・・・・その拍子に昨日のパチンコ玉がジャケから飛び出し・・・・・そのままミニ冷蔵庫の台の下へ・・・。

 

安定『え!?パチンコ玉!?・・・・・もしかして昨日カツオ君が打った例の饕沼の?・・・・・』

 

 

拾うおうとすると・・・カツオは鬼の形相で割って入り玉を拾った。

 

カツオ「拾うな!!!!!僕の玉だ!拾わなくていい!拾わんで!」

 

でも・・・何か怪しいと悟った安定は・・・・・・・何の躊躇いもなくミニ冷蔵庫を少し持ち上げた。

 

カツオ「あ!!!!!!!」

 

そこには何と・・・・・・・冷蔵庫の下に札束638万!テープで固定されていた!

カツオ「どうして!?何で分かったのさ!?」

安定「分かるもなにも・・・・・変だよ、動きが・・・・・。」

カツオ「え?」

藍「そうだ、ただ安定に拾わせればいいのに、なのに何か知らないけど・・・滅茶苦茶突っ込んで割って入ってきて異様だろ。」

 

長谷部「そりゃあ何かあると思う方が正しい、恐らくは・・・・・この冷蔵庫の周辺に何かあると感じる、つまり過剰反応だ・・・!端から見ればその異様さが分かるという訳だ・・・本人がそれに気づかない事がよくあるが。」

 

カツオ「うぅ・・・・・・・盗らないでくれぇ・・・・・・・。」

中島「盗らないよ、全く・・・・・・ん!?」

 

中島は、昨日の饕沼の事を思い出し何かピン!と来た!?

 

中島『過剰??・・・・・・あ!!!!!待てよ!??・・・・・過剰って言やあ・・・・・・・ああ!!!!!突破口!!!!!ひょっとすると・・・・・これが突破口か!?突破ファイルみたいな突破口が開けたぞ!?』

 

中島『いやいや待てよ!?・・・仮に種がそれだとしても、それだけじゃ突破にはならない。』

 

中島『その「種」をクリアーする「何か」・・・種を封じ込める戦略に辿り着く必要がある!けど・・・結局、何が何やら分からないのが現状・・・これこそ絵に描いた餅だ!折角の閃きも台無し・・・第一・・・。』

 

中島『これが本当に正しい戦略になるのか?・・・僕のこの推察・・・。』

 

と徐に落ちたパチンコ玉を手に取り・・・。

 

 

中島「借りていくよこの玉。」

カツオ「あ・・・別に良いけど、って言うかやるよ。 僕別にそれいらないし。」

藍「出かけるのか?」

中島「例のカジノにちょっと。」

長谷部「伊佐坂先生が極秘で運営している裏カジノか。」

中島「そうです、ちょっと閃いたんで、確認がてら。」

 

そして・・・・・中島はRhapsody Fantazyaが付き添ってくれる形で例の裏カジノへ・・・。

 

外はもう夜中だった・・・・・。

 

そして、タクシーで向かい到着・・・カジノに入店し早速例の台に。

 

ぬえ「昨日は凄かったらしいねぇここ。」

中島「昨日の熱狂が嘘のように閑散としてるよ・・・。」

長谷部「当たり前だろ、1玉4000円のパチンコを打ち奴はそうそういない、これが饕沼の日常的風景だろう。」

 

 

当然、中島は今日は見物!打つ気は毛頭ない!

ただ・・・・・眺めていた!何時間も・・・。

 

長谷部達は、そこから少し離れた飲食スペースで少しのつまりで飲み食いしながらその場を見ていた。

 中島も、スプライトの入ったジョッキを片手にお菓子を飲み食いしながら眺めていた。

 

 そして、仕舞には座り込む・・・。

 

そして気がつくと・・・・・朝!午前8時・・・・・!

 

すると、後ろに気配を感じ振り向くとそこには・・・サブちゃんがスタッフを引き連れていた、

 

サブ「やぁ。」

中島「あ、サブローさん。」

サブ「勝負が終わって大して経ってないのに、何だかもう・・・勝負したそうな風情だね。」

中島「あ、いや・・・そういう訳じゃないんですが・・・・・・・。」

サブ「ははは、まぁそうだろうね・・・ちょっと失礼、饕沼の点検をしなきゃならないから。」

スタッフ「(饕沼のガラス扉を開ける)どうぞ。」

サブ「ありがとう。 朝の日課なんだよ、僕と主任が日替わりで・・・この饕沼のクギ調整をチェックするんだよ。」

 

サブ「まあ・・・・・クギ幅は毎日変化させるわけじゃないから、そういう意味じゃ毎日やらずともいいんじゃないのか?って思われるかもしれないけど、何しろ金」

 が懸かってるからね、額が半端ないし一応。」

 

サブ「フフ・・・挑戦したそうな中島君にこんな事を言うのは憚られるかもしれないけど設定は・・・当分のあらCだね、最悪のクギだよ。」

 

サブ「クルーン云々の前にそのクルーンに行かない届かない寄っていかない・・・!ノーチャンスだね。」

 

サブ「少なくとも中島君が娑婆にいられる後2週間程わね。」

 

中島『ぐっ・・・!』

サブ「残念だけどね。」

中島「何でそこまで知ってるんですか?・・・やけに詳しいですね、今の僕の素性に。」

サブ「いやいや、そんな事ないよ・・・思い込みだよ、知らないし他にも何も知る必要ないでしょ?汚らわしい野良犬の素性なんかさ。」

中島「・・・・・・・。」

サブ「あまり思い上がらない方が良いよ?今の中島君は負け犬さ、それも最下層の地べたの下の下まで落ちた汚いバカ犬、最初から問題外だよ。」

スタッフ「店長、お茶が入りました。」

サブ「OK、ほんじゃそういう事で失礼するよ、じゃあね。」

 

中島「・・・・・・・。」

 

そして場所は変わって店の事務所内。

 

サブロー達はお茶を飲みながら休憩していると・・・突然中島が訪ねてきた。

 

スタッフ「すいませんが、ここは関係者以外立ち入り禁止なのでお引き取り願います!」

中島「用があって来たんです。」

 

そう言うと、中島はカツオが落としたパチンコ玉を取り出しそれを転がしたら・・・サブローの足元に止まった。

中島「換金してくれませんかそれ?昨日の玉が1つ、磯野の服に紛れてて。」

サブ「あー、そういう事ね!君~換金してやってくれないかい?」

スタッフ「はっ!(玉を拾い換金する)」

 

スタッフ「4000円です。」

中島「はいよ・・・・・。」

 

 

部屋を見渡す中島・・・そして!突然椅子に座り出しスマホでゲームをし始めた。

 

「!?」

スタッフ「ちょっ!一体何を!?」

中島「ちょっと休ませてくれもいいじゃないですか?」

スタッフ2「ふざけないでください!!!!!!ここは関係者以外は立ち入り禁止とさっき聞きましたよね!?さっさと立ってお引き取りください!!!!!!!」

サブ「まぁまぁ・・・・・それより中島君、そんなに珍しいかい?こんな雑務雑居の事務所が。」

「!?」

サブ「何を企んでるか分からないが・・・悪いことは言わないよ、ギャンブルなら他の所でする事を勧めるよ。」

 

サブ「あの{饕沼}はダメ、あれは本当にNo Chance!本来はパチンコと言うのは・・・そのギャンブルの基本(ベース)となる台を・・・店側が支配している以上、店側が勝つ仕組みになってる訳さ。」

 

サブ「もちろん!そんな事し続けたら打つ者は誰1人いなくなる・・・・・だから仕方なく店側がそれを少し緩める、客はその間隙を突いて勝ってるにすぎないのさ。」

 

サブ「つまりだ・・・店側が本気で出さないと決めた台では客は絶対に勝つことは出来ない!出ない台は出ないと言う事!違うかい?」

中島「・・・・・・・・かもしれないな・・・。」

サブ「かもじゃなくて無理なのさ、これは揺るぎない現実さ!・・・・・どうだい?そんなくだらない夢を見るよりも、中島君にとって貴重な時間・・・・・この「今、そのもの」を楽しんだらどうだい?」

 

すると、サブは自分の名刺を中島に渡した。

サブ「僕の名刺を持って、レストラン{Rapture}やクラブの{Club Decadance}とかに行ってみるといいよ、このQRコードを読み込むとこの名刺で飲み放題食べ放題出来る店を調べられる、そりゃぁ全国多数の飲食店やクラブで使用出来るよ、もちろんタダでね。」

 

サブ「どうだい?これから長い長い長~い地下生活を送る慰めに立ち寄ってみるかい?」

 

だが!中島はその名刺をビリビリに破り捨てた!

 

「!?」

スタッフ「なっ!!!このガキ!!!!!!!」

中島「ふっ・・・・・初めてやったけど、気持ちいいもんだねぇ~!他人の名刺を破り捨てるってものはさ・・・!ましてそれが!鼻持ちならねー奴のなら尚更格別!!!最高だ!!!!!!!最高にCOOLってもんだ!」

サブ「・・・・・ぐ・・・ぐくぅ・・・・・!!!!!」

 

 スタッフリーダー「おい貴様!このまま只で帰すと思うなよ!?おい!ドアを閉めろ!逃がすな!」

スタッフ「は!はい!」

スタッフリーダー「さあ立て!制裁だ!」

 

その時!いきなり閉めたドアがバラバラに刻まれた!

 

そこには、付き添いで来ていたRhapsody Fantazyaの面々が!長谷部の剣技でドアはものの見事に刻まれた原型を留めてない感じになっている。

 

安定「中島君!大丈夫!?」

藍「着いてきてよかったよ、こういう事になるとは思ってたけどな。」

今剣「良い大人が子供に寄って集ってリンチなんてさ〜、みっともないと思わないのかな〜?」

文「証拠物件を抑えましたよ?さっきの会話も全部録音させてもらいましたから。」

長谷部「中島、力を貸そう。」

スタッフリーダー「な!何!?」

スタッフ「どうするんですか!?」

スタッフリーダー「ぐっ・・・。」

ぬえ「どうなの?それとも大人しく6億を中島に渡す?」

スタッフリーダー「ふざけるな!!!」

清光「行動次第では容赦はしない。」

 

 

一触即発寸前!・・・すると・・・。 

 

サブ「逃がしてやろうよ。」

スタッフリーダー「え?」

スタッフ「いいんですか!?」

サブ「良いも悪いも・・・・・一度渡した物をどうしようと基本的にもらった者の自由さ、恐らくは・・・・・・・将来それも遠くない未来、やっぱり行っとけばよかったと、深く後悔すると思うし・・・・・こんな所でスマブラや無双みたいな乱闘バトルされたらそれこそ店に大打撃さ。」

 

サブ「まぁとりあえず、せっかくの土産・・・厚意も気に入らないようじゃしょうがない、よく分からないけど多分これが・・・・・最後の意地ってやつなんだろうねぇ?これから蝉のように地の底へ・・・戻る人間の。」

 

中島「・・・・・・・。」

 

そして、中島は立ち上がった。

中島「とりあえず帰ります。」

サブ「どうぞどうぞ。」

スタッフリーダー「ぐっ!・・・・・・。」

 

そして、彼らは部屋を後にした

 

中島「・・・・・・バーカ!あんなチンケな土産なんかいらないよ!そんなものより・・・・・今ずーっと大きな土産をもらった!」

 

急に走り出す中島!

安定「ちょっと!中島君!」

文「どうしたの!?急に走り出して!」

 

そして、中島達はエレベーターで6階に・・・そして中島は何かを探している。

 

中島「位置的に・・・・・・・あった!603号室!ノープレート!空き部屋だ!」

ぬえ「一体どうしたのさ?」

中島「やった!やったぞ!いける!いけるかもしれない!少なくとも!あのクギの森・・・・・第一関門は突破だ!突破しうる!」

長谷部「どうやら、何か秘策を思いついたらしいな。」

中島「早速磯野にも報告だ!」

 

んで、一同は磯野家へ・・・だが!衝撃な光景が!

 

カツオとワカメの部屋がめちゃめちゃに荒らされてる!!!饕沼のレプリカは見るも無残に破壊されていた。

一瞬、金を奪ったのがバレて拉致されてしまったかと思われたが・・・・・カツオの机に置手紙が!

 

手紙には「皆へ」と書かれている。

 

中島「磯野・・・。」

 

開いてみると・・・・・・・。

 

 

カツオ【中島・・・皆さん・・・五里霧中、四面楚歌、孤城落日、油断大敵・・・我今・・・生涯における絶対的窮地・・・・・・・奈落の底・・・・・泥・・・IN BUG・・・IN WORST・・・an eternity・・・絶苦絶根、死屍累々、阿鼻叫喚、破天破漢・・・されど!我まだ生きとり生ける者!我思う故に我あり!光明あり・・・!】

 

カツオ【我・・・その光明に向かい、突き進む・・・!!! 慙愧苦渋!悪戦苦闘!そんな過去は既に断ち切った!あの悪魔!饕餮!悪塊(あつかい)の機械!その復讐は済んだ!我が手によって!】

 

安定「え?・・・我が手によってって・・・・・まさか。」

藍「この饕沼のレプリカを破壊したの・・・・・カツオ!?」

 

まさにその通り!この饕沼はカツオが怒りの余り自らの手で破戒したのだ!

 

長谷部「全く・・・・・バカな奴だ。」

 

カツオ【我・・・今や明鏡止水・・・・・心身浄化、怒りも悔いも全て雲散霧消に風に散った塵の如し・・・後はただ3日後に迫った決戦!決戦は金曜日ならぬ決戦は日曜日!・・・あ!同名の映画が去年公開されてた!】

 

カツオ【まぁそれは置いといて、決戦の日曜日に集中するのみ!必ず果たす!心を燃やす!煉獄の如く!乾坤一擲!起死回生の・・・的中を!!!!!!!!】

 

「!?」

 

中島「的中って・・・・・まさか・・・あーーーーー!!!!!あのバカー!!!!!」

藍「あいつ本当に頭からっぽだよな!?馬で大金当てる率がどれだけ低いのか分かってるのか!?」

今剣「今更当たんないよねぇw」

中島「何考えて・・・・・ん?」

 

中島は、ふと壊された饕沼に目をやると・・・・・あの役物に目が行った。

 

中島「・・・そうか!その手があったか!」

ぬえ「どうしたの?」

中島「って言う事は・・・待てよ待てよ・・・磯野の協力を得れればひょっとすると・・・出来るかもしれない!突破!あの第二関門の突破も!」

 

そんで、中島は一旦彼らと別れまたカジノへ・・・・・。

あの饕沼を見に来たが・・・・・次の問題は3段クルーンだ!

種には辿り着いてるが肝心の攻略法がまだ無い!

どうやって出すかが・・・どうしてもダメ!

 

中島『こうしてる間も・・・僕の貴重な残り時間が消えてしまう!・・・一旦帰るか。』

 

中島・・・とりあえずカジノを後にした。

 

スタッフリーダー「執念深いですね・・・。」

サブ「パチンコは、台と言うギャンブのル基本・・・根っこを、こちらが握ってる以上勝ちも負けも全てこちらの自由さ、手の内だよ。」

 

サブ「喩えるなら・・・・・配られるカードが予め操作されているポーカーの様なもの・・・勝ち目は無い!あちらには・・・その前提をい覆さない限りは」

スタッフリーダー「は?」

サブ「ククク・・・細工するかもしれないね、事前に何らかの方法であの台に。」

スタッフリーダー「え!?それはいくらなんでも!」

サブ「そう!不可能!ここは24時間常に従業員の目とノンストップ監視カメラによって監視され・・・・・パチンコには鍵のかかったガラス戸!もし何かを仕掛けるなら火事とかの大事を引き起こし人が消えた後に何かするしかない。」

スタッフリーダー「なるほど!」

 

サブ「でも、とりあえずは少し強化するためにもう1台この饕沼の正面にカメラを据えておく必要がある。」

 

サブ「火事や地震とかの緊急事態で人は逃げてもカメラは逃げないからね・・・店のは配線が遮断されるとアウトだからバッテリー式の据え置きタイプ!正面に据えれば完璧さ!彼が穴に沈むまでの期間限定さ!とりあえず準備しておこう。」

スタッフリーダー「はい!」

 

サブ『・・・そうさ!蟻一匹通さない!潰してやるさ!僅かな可能性も!』

 

一方中島は、とある繁華街をブラついてた。

 

中島『成すすべ無しかぁ?・・・あの饕沼の攻略はとどのつまり・・・夢物語・・・・・ありえない絵空事なのか?・・・とりあえず喫茶店にでも入るかな?』

 

そして入店。

 

 

案内された席に座り、中島はナポリタンとクリームソーダを注文して昼を済ませた。

 

 

 

中島・・・思わず舌鼓を打つ!

 

中島「くぅ~!!!・・・・・・・最高!喫茶店のナポとクリームソーダの組み合わせは間違いない!」

 

しかし・・・正面でのビルの工事の音が喧しい・・・。

 

客「しっかしうるせーな・・・マスター、あの正面にあるビルって確か1年くらいだっけ?」

マスター「あぁ、それくらいですね。」

客2「1年しか経ってないんですか?まだ何か工事が残ってるのかしら?」

マスター「残ってると言うか、何も思いもかけぬ事態になって結構な出費らしいですよ?」

男子高生「うわぁ~、ツキが無ぇなぁおい。」

女子高生「でも、マスターも内心ザマァ無ぇなぁって思ってるんでしょ?前のスーパーのご主人と犬猿の仲って話結構有名ですよ?」

客「あぁそれ知ってるよ!ロクに口も聞かないっていうし。」

 

マスター「あぁ・・・あいつしょっちゅう威張り散らすんですよあの韓国野郎は、それであいつ結構嫌われてるんですよねぇ、隣のステーキハウスのアメリカ人の店主とはそれで犬猿の仲だし。」

 

マスター「やれ経営がどーだの、時代がどーだのセンスがどーだの・・・いちいちうるさいんだよって感じですよ、あいつのとこだってちょっと前までは潰れかけ寸前のスーパーだったんですよ?萎びた野菜、傷んだ肉や魚、衣だらけのフライ総菜・・・そんなのばっかですよ?」

女子高生「うわー!マジあり得ねー!」

 

マスター「それがさー・・・ちょっとばかり土地が大きかったから、大手から話が舞い込んであんなでかいビルをおっ建てて賃貸収入だけでも何百万の利益・・・そんでスーパーまで綺麗に改装して商品も改善・・・でも、それはお前の力じゃねーっての!伊一方のお隣の中華料理店の中国人の店主も言ってましたよ「あのキムチ野郎!自分の力じゃないのに偉そうに!」と・・・。」

 

マスター「はぁ・・・ウチにも大きいな土地があったらなぁ・・・差って言うとそれだけなんですよ。」

客「でもさぁマスター、愚痴ばっか言ってもしょうがないじゃん、それにここのコーヒーは絶品だし料理も旨いし!」

客2「食べログやぐるなびでも評価高いですよ?SNSでも話題になってるしマスターの店。」

マスター「そうなんですよねぇ・・・知った時は驚きましたよ!」

男子高生「で?あの工事って一体何なんっすか?」

 

すると、マスターは急に少し笑い出した。

 

マスター「それが聞いてくださいよ!・・・実は・・・・・・・。」

 

その話は中島も聞いていた!

 

そして笑いが起きた!

 

女子高生「え!?マジ!?」

客「本当かよ!?」

マスター「らしいよ?」

客2「因果応報ねw。」

男子高生「アッハハハ!良い事ばかり続かねぇのが世の中って言うけどまさにその通りだな!w」

マスター「近所のインド料理屋のインド人店主とイタリアンのイタリア人店主も笑ってましたよw「ザマーミロ!」ってねw。」

「wwwwwww。」

 

すると・・・中島がマスターに声をかけた

中島「すいません、その話詳しく聞かせてくれませんか!?」

マスター「え?・・・あーこの話なんだけど小耳にはさんだだけなんでしょ、工事現場の人間に聞けば多分分かると思いますよ?」

中島「あ・・・はい!分かりました!お代は置いておきますのでそれじゃ!」

マスター「ありがとうございましたー。」

 

そして・・・急遽中島は例の工事現場に行き関係者から詳しい話を聞いた・・・そして!

 

 

中島『おいおいおい!何てラッキーなんだ!残っていた!思いもかけず僕は・・・ツキ!運が!』

 

中島『この糸を放すな!辿るんだ!この糸を!登れ!この天啓を辿り地上まで・・・地獄を抜けるんだ!!!!!』

 

中島『あの悪魔!難攻不落の3段クルーン!あの壁を突き崩し!吐き出させる!6億!!!!!!!・・・・・・7億!!!!!!!!!!』

 

 

そして・・・中島は再びRhapsody Fantazyaと合流し磯野家へ・・・。

 

だが、まだカツオはいなかった。

中島「まだ帰ってないのかよ・・・こんな時に!」

藍「どうした?何か良い案でも思いついたのか?」

中島「思いついた事はついたんだけど・・・・・・・磯野の力や情報が必要不可欠になって・・・。」

 

すると、中島は無意識に競馬新聞を手に取り・・・。

中島「競馬は夏と冬は地方に行ってるはずだから・・・・・・・水沢、浦和、金沢、大井・・・・・・・何処だ!?磯野が向かった場所は・・・。」

文「少なくとも、地方は無いと思うわ・・・多分都内の率が高いですよ?」

中島「確かに・・・まず場外では買わないはずだ!」

今剣「一世一代の大勝負だからね~!ヒロイックな部分がある彼なら間違いなく現場に行ってるよ。」

中島「しかし一体・・・・・・・ん!?」

 

ふと、東京シティ競馬場の出場馬に目をやると・・・・・・そこには!【イソフグノチカラ】と言う名前の馬が!

 

ひょっとして・・・・・これか!?

 

そして・・・その日の夜。

 

 

 

馬券の発売窓口で・・・・・カツオは今まさに勝負に挑もうとしていた!

 

受付「はい、次の方。」

カツオ「あ・・・、あ・・・・・・あ・・・・・。」

 

 

カツオは、震えながら例の600万を出した!

 

「!?」

「え!?」

「おい・・・マジ!?」

「嘘でしょ!?」

 

カツオ「は・・・8番レース2番の単勝に・・・600万!!!!!!!」

「!!!!!!!」

 

「600だって!?」

「本気かよ!?・・・。」

「裏情報ってやつか?」

「あ!すいません!自分も2番の単勝で!」

「私も2番単勝を!」

「俺も!」

「僕も!」

「あたしも!」

「わしも!」

 

受付「良いんですか?・・・」

カツオ「はい!」

受付「では・・・・・。」

 

本当にいいのか!?・・・・・・渡そうとしたその時・・・・・・・。

 

 

長谷部「いい訳ないだろ!!!!!!!」

「!?」

カツオ「え!?どうしてここに!?」

安定「すいません、それ実は手をつけちゃいけない金なので戻してください。」

カツオ「ちょっとちょっと!!!!!!!!これは僕の金だよ!僕のだから何したって・・・・・!!!!!!!」

藍「いい訳無いだろ!!!!!!!人の金庫からクスねてきた金だろ!!!!!」

「!?」

 

ざわ・・・ざわ・・・・・・・ざわ。

 

カツオ「そ!・・・それは言わない話!!!!!!!」

清光「そういう訳なんで、これは取り消しです。」

受付「あ・・・・・はい。」

 

そして・・・・・彼らは金を持ってその場から立ち去ったが、カツオは無我夢中で追いかけて来る!

 

カツオ「ちょっと!!!!!!何で取り消すんですか!?もし来たらどうするんですか!?11倍の6600万!!!!!責任取れんのかよ!?」

ぬえ「バカかあんたは!!!!!単勝2番のイソフグノチカラ!そんな調子よく家族の氏名の馬が来たりしないだろ!!!!!!!」

藍「そんな都合良くイケると思ったら大間違いだ!!!!!!!世の中そんな甘い世界じゃないぞ!」

カツオ「そうとは限らないでしょ!!!!!!!騎手の名前は木崎(きざき)・・・・・・・名前・・・奇跡に似てるでしょ!?きざき、きざき、きざき、きざき・・・キセキ、キセキ・・・・・・奇跡!!!!!!!!この符号をどう取る!?」

 

 

もう、呆れてものも言えない・・・・・・・。

 

 

文「聞いて損しました・・・・・来るわけないでしょ?そんな語呂合わせ。」

カツオ「そんな事ない!!!!!!!」

 

 

そして、第8レースの締め切りのアナウンスが・・・。

 

カツオ「あー!!!!!!何て事してくれたんだおい!!!!!!!!恨むぞ一生!!!!!!!」

 

そして・・・レースが始まった!!!!!!!

 

 

 

結果は・・・・・・・イソフグノチカラは・・・・ペケの12着だった。

 

カツオ「・・・・・・・・・・。」

長谷部「やっぱりな。」

藍「だから言っただろ!

カツオ「・・・・・でも、よかったぁ・・・・・・。」

中島「ほらな。」

カツオ「もう一体・・・どうしたら・・・・・。」

中島「奇跡なんて望むものじゃない!そうだろ?勝つって事は・・・・・そんな神頼みじゃなく具体的な勝算の彼方にある現実!勝つべくして勝つ!」

藍「だな、紫さまも言ってたよ「奇跡はそう簡単に叶うものじゃない、必要なのは勝つ為の策や実力や知略は絶対不可欠」って言ってたしな。」

カツオ「・・・・・そんな事言っても、どうやって・・・・・・・。」

中島「聞いてほしい!・・・僕の勝算!饕沼の攻略を!」

カツオ「え!?」

 

それを詳しく話すと・・・カツオは驚きを隠せなかった。

中島「どうだ!?」

安定「確かカツオ君って、裏バイトで土建のバイトもやってたよね?あと波平さんとマスオさんも過去に携わってたと聞いたよ。」

カツオ「バカげてるけど・・・・・天才的だ!!!!!イケるかもしれないけど金がもっと必要だ!またクスねてくるよ!もう1度例の金庫からさ!」

中島「確かに必要だけど、これ以上のリスクは避けたいし、後は人手も必要なんだ!ダメ元で・・・・・当たってみるよ!」

カツオ「当たってみる?」

中島「ああ・・・。」

 

中島『出来る事なら引き入れたい!あの人達を・・・今回の勝負の具現化!現実化するために!!!!!!!!』

 

 

続く・・・・・。