賭博破戒録ナカジマ -最終章・人喰いパチンコ“饕沼”- 第壱話 完成。 | 命短シ楽シメ人生!

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前回の続き。

 

季節は蒸し暑く夏が段々と近づきつつある6月・・・。

 

そんな夜・・・中島は繁華街を歩いていた、一発逆転を狙えるギャンブルを探すために。

 

 

 

 

地下から一日外出券を獲得し、ようやく地上の出られ一攫千金を求め様々なギャンブルに挑んできた中島。

 

 

パチンコ、賭場、競馬、競輪、競艇、スクラッチ・・・様々なギャンブルに手を出してきたが、当たったり外れたりの繰り返しで埒が明かない。

 

中島『そうなると・・・所謂、表はダメっ!・・・・・裏だ!裏カジノ!つまり、勝つ仕組みを築いているところだ!』

 

 

 

 

中島『向こう側が必ず勝つ仕組み・・・つまりイカサマを仕組んでいるようなところが望ましい』

 

中島『そんな仕掛けがあるってことは、逆に言えばその勝つ仕組みの裏・・・裏さえつけば!・・・・・イコール必ず勝つ!必勝という事でもあるんだ!』

 

しかし、このカジノは 中島自身の理想に合わなかったのか、早々と店を出た。

 

次に中島が目を付けたのは・・・アミューズメントクラブ!

スロットはもちろん!バカラ、ルーレット、ブラックジャック等々。

 

 

所謂、換金をしない日本版のお遊びカジノ!

当然、遊びなので・・・客は押し寄せるはずもない!だが!・・・その手のクラブの多くは、裏で換金していた!

 

だが、そこでも中島は挑戦せず店を後にした。

 

中島「フーーー・・・・・。」

 

中島『あそこもダメだな・・・今の店は換金OKだったけど・・・・・あまりにも健全すぎる・・・!!!』

 

中島『レートは低いしあそこではダメだ!もっといかがわしいところじゃないと!(札束が入った封筒を見て)とてもこの大金は張れない!』

 

路地裏を彷徨ってると・・・。

 

 

不良1「よー坊主!こんなとこで何してんだ~?」

 

ガラの悪そうなチンピラ3人に絡まれる中島。

 

不良2「結構持ってそうじゃん!ガキのくせに大金なんか持ち歩きやがってよー。」

不良3「少しこっちに回してくれよー・・・騒いだら・・・。」

 

 

不良3「大人しく渡せば刺したりしねーよ、ちゃっちゃっと渡せば無傷で済むぜ?」

中島「うっ・・・・・。」

 

中島『やばい!こっちは丸腰!ストリートファイトしたって僕がボコられる始末・・・どうしよう・・・・・。』

 

絶体絶命!・・・・・その時!

 

?「おいおい、お前ら揃いもそろってみっともねーなぁおい?」

「?」

?「大の大人の男がよってたかって小学生に恐喝とかな~、みっともねーと思わねーのか!?あぁ~ん!?」

 

何と!Vers♰igoの姿が!実は偶然にもこの路地裏を通っていたのだ!

 

謝花 妓夫太郎「何なら俺が代わり相手してやってもいいんだぜ~!?」

駒草山如「妓夫太郎、やってもいいが殺すんじゃないよ?」

桃山ダンジ「何なら俺も手伝おうか?」

 

不良1「ひっ!おい嘘だろ!?」

不良2「どうすんだよ!?シャレになんねーぞこの状況!!!」

不良3「と・・・とりあえず逃げようぜ!」

不良1「ごめんなさーい!」

不良2「失礼しましたー!」

 

呆気なく逃げ出すチンピラ達だった。

中島「はぁ・・・助かった~・・・。」

謝花 梅 a.k.a 堕姫「つーか、あんた何でこんなとこうろついてんのよ?」

中島「いやぁ・・・良い感じのカジノが見つからなくって。」

江端トウヤ「つまり裏カジノってやつか・・・だったら路地裏辺りじゃないと見つからないな。」

豪徳寺ミケ「あ!それならそういういかがわしいカジノを知っている子がいるよ?」

中島「え!?誰ですか!?」

近導ユウユ「多分、中島君がよく知っている子だよ?」

大倉メグミ「とりあえず案内するから付いて来て。」

中島「はい!」

 

その人物とは・・・。

 

そして着いた場所は・・・。

 

 

中島「磯野の家じゃん!!!」

山如「いいから入るよ。」

 

ピンポーン!

 

ダンジ「ちわー!生協でーす!」

中島「違うでしょ!!!つーかこんな真夜中に来ないでしょ!?」

妓夫太郎「磯野ー!野球しようぜー!ナイターしようぜー!」

中島「いくら僕でも真夜中には誘わないよ!!!!!」

妓夫太郎「波平の頭を使って釘バットでフルスイングしようぜ~!!!!!」

中島「こらー!!!!!老人虐待の域超えてるよ!!!」

 

カツオ「さっきからふざけすぎでしょ!!!」

ミケ「やっほー!久しぶりー!」

カツオ「て言うか、一体何事なの?」

 

中島は、これまでの経緯を明かした。

カツオ「なるほど、それで一攫千金をか・・・。」

中島「磯野ー!何か良い場所知ってるか~?」

カツオ「あー・・・それならガチで良い裏カジノがあるんだよ?いっそ僕と組むか?」

中島「お!良いね!」

 

そして、カツオは皆を繁華街の路地裏へと案内し・・・。

 

 

 

カツオ「実はさぁ、探していたんだよ。」

トウヤ「探してた?」

カツオ「この1ヵ月程、いろんなカジノを回って相棒になれそうな奴を・・・しかし、これがなかなか見つからなくてさぁ。」

メグミ「そんなの当たり前でしょ?アミューズメントクラブは所詮お遊びクラブのエセカジノなんだからさー。」

カツオ「そうなんですよ、当然と言えば当然。 所謂一か八かやろう!って面の人間がいない。」

 

カツオ「どいつもこいつも、年齢性別国籍関係なく危ない橋は渡りたくないから御免被るっちゅう健全人間ばっかり!欧米人や中国人ですら引き腰になる始末だよ、クルド人や韓国人でさえ逃げ腰さ。」

 

カツオ「これはダメだなぁと思ってたら・・・1人いたってわけさ!」

 

と言いながら中島を見るカツオ

 

カツオ「中島、お前は地下でいろいろあったのか前と比べて他の連中とは違う雰囲気を醸し出している!地下での経験か、何が何でも誰であろうと勝ちを得るという強気のオーラだ!」

 

カツオ「そのためなら、とどのつまり・・・罪を犯すことだって厭わない気配・・・そして面構え!・・・ククク・・・カカカ・・・コココ・・・キキキ・・・・・。」

 

梅『キモさが増してるわね、笑い方が不快極まりないわ。』

 

カツオ「お!ここだ!」

 

そこは、何の変哲もない雑居ビルだった!

 

 

中島『え!?普通の雑居ビルじゃん!?』

 

中島『ここがカジノだって!?何の変哲もない普通の雑居ビルじゃあないかあ!』

 

すると、カツオはビルの入口の自動ドアの横にあるいくつかの部屋の番号が書かれてるスイッチの1つを押して設置されてある監視カメラに何かの会員証を見せた。

 

すると入口の自動ドアが開いた!一同はビル内に入りエレベーターに乗り地下へ。

そして、目的の階に到着しある部屋の扉の前に。

 

そこでも、そこに設置されてある監視カメラにカツオは会員証を見せた。

 

カツオ「カツオです。」

 

カツオ「ここは、チェックがめちゃくちゃ厳しいんだ。」

 

すると、扉が開き中から黒服のスタッフが顔を出した。

 

黒服「どうぞ、いつもご利用ありがとうございます。」

 

中に入ると・・・そこは!

 

 

 
 
!!?

 

 中島『マジかよ!?・・・本当だ!本当にカジノだ!』

 

本当にあった!裏カジノ!しかも豪華絢爛!

 

しかも!バーやレストランも併設されている!

 

 

 
 
山如「ほぉ〜、予想よりかは随分と豪華なとこだな。」
中島「はぁ・・・何かいろいろ凄い。」
 
辺りを見渡しながら歩いていくと・・・。
伊佐坂難物「やぁ中島君も来ていたのかね。」
中島「あれ!?伊佐坂先生!?」
 
何と!伊佐坂難物が高級スーツ姿で出迎えてくれた!実は・・・彼はこの裏カジノの経営者だったのだ!(社長・CEO)
 
中島は、今自分が置かれている状況を難物に説明した。
 
難物「なるほど、借金1億3000万を完済すべく一攫千金かぁ・・・・・。」
中島「はい!なのでこういう裏カジノじゃないと大金をすぐに得られないんです!」
難物「それなら、わしから出そうか?」
中島「それじゃあ意味が無いんです!自分で当ててこそ!意味があるんです!」
難物「ほぉ~・・・。」
 
難物『彼は本気だ・・・目のギラギラ感が他の者と違う!もしや!・・・あの怪物をインチキ無しで攻略してくれるかもしん!』
 
難物「君なら・・・もしするとやれるかもしれんな・・・。」
 
そして・・・いろいろ見て廻っていると・・・。
 
中島「え!?MINBET 500$って・・・ミニマム500!?」
ユウユ「ミニマム500って事は・・・最低の張りが500$、つまり・・・・・5万って事?」
中島「マジか!?凄ぇーーーーー!!!」
カツオ「カーッカカカカ!な?凄ぇでしょ?」
中島「今日、僕が見たカジノの中だと!30~50$がミニマムの相場!1番高いレートでも・・・・・・・ミニマムは300$!つまり3万が相場だったけど・・・ここは500が最低線!・・・凄い!凄いよ伊佐坂先生!」
難物「ハハハ!そこらの裏カジノと一緒にしちゃあいかんよ?」
 
梅「ん?・・・え!?ちょっと見て!これミニマム1000だって!」
メグミ「ミニマム1000の台まで!?」
中島「うわー!もう規格外だよ!」
カツオ「因みに、奥にはミニマム10000$・・・つまり100万の台もあるよ?」
 
「!?」
中島「マジか!?」
タンジ「中島!ここはもう勝負するしかねーな!?」
中島「うは~・・・・・。」
カツオ「クキキw・・・。」
 
中島『つまり・・・・・・・まずは、ミニマム1000$10万の台で10万ずつ張っていき、今持ち手の90万をなんとか900万にする!ありえる・・・!!!!』
 
中島『この10倍ってのは2~3日まずまず、ツケはありえる!辿り着ける線だ!』
 
中島『900万にしたら、今度はミニマム1万$100万の台に移って・・・同じ事を繰り返せば良い!今度は約8倍!900×8・・・7200万!!!』
 

中島『通常10万・100万ずつ張るなんてそんなバカな行為をしたら、目立ってマークされるには目に見えてる、良いことは何一つ無い!ここだと・・・・・・・その10・100万がミニマムなんだ!つまり・・・。』

 

中島『目標の7000万強までに辿り着ける!!!ノーマークで!目標達成!』

 

中島『うっ・・・・・・・・・ウォォォォォォォーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!見えた!見えてきたぞー!!!!!!!見えてきた!希望の光が!今ここに!』

 

 

 

 

そして・・・難物は彼らを2階へと案内した。

 

中島「2階もあるんだ・・・。」

 

上がってみるとそこには・・・・・・・・カツオ以外は驚きを隠せなかった!

 

「!?」

 

ユウユ「え!?これって・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

メグミ「パ・・・パチンコ!?」

 

妓夫太郎「ほぉ~!カジノにパチンコとは面白ぇ組み合わせだなぁ~!」

 

何と!パチンコエリアまで併設!しかも打ってる人が結構多い!しかも目が真剣だ!鬼気迫る表情である!

中島「なっ!パチンコまで!?」

カツオ「な?驚いただろ?」

難物「我が店はパチンコが1番の売りなんだよ、24時間営業の高レートパチンコさ!」

梅「高レート?」

 

難物「パチンコは通常、1玉4円で借りて勝負するのだが・・・ここではそれが、10倍の40円!或いは・・・100倍の400円で借りて勝負ていくという事だ。」

 

タンジ「100倍だと!?」

難物「フォフォフォッ。 そうなると、多少熱くなるのも無理はない、何せ100倍なのだからなぁ・・・1回フィーバーして2000発の出玉でまずは・・・80万!」

「!?」

 

山如「なるほど、そうなると・・・もしそこから確変が始まって10連チャンなんて起きれば一気に800万は稼げると言うことだな・・・あそこの台で稼げまくってるサラリーマンと作業員らしき人物の様に。」

 

 

 

サラリーマン「よし!老後の資金は有り余る程確保出来たぞ!これで終わりにしよう!」

作業員男性「よっしゃ!これでお金に苦労せずに済むぞー!今の政府はマジであてになんねーからな!」

サラリーマン「海外に移住しても新たな苦労が生まれるだけですからねー俺たちみたいな普通の一般人は。」

作業員男性「全くもってその通りですよw」

 

中島「あんなに・・・・・。」

難物「まぁつまり、通常のパチンコでも調子よく勝っても8万~10万だが・・・それがここだとそのまま!10倍・100倍!」

難物「金帯を巻いて返ってくるんだからそりゃぁ堪らんよ!」

 

その時!後方から歓声が!一体何事だ!?

 

「うぉぉぉぉーーー!!!!!」

「キタキター!!!!!」

「いけー!!!!!!!」

中島「え!?・・・何だ!?」

難物「あぁそうそう!もう1台目玉があるんだよウチの店は。」

難物「ここの裏パチ全ての玉・・・頂点!」

 

難物「1000倍台!1玉4000円のパチンコだ!」

メグミ「1玉4000円!?」

中島「パチンコにまで!?1000倍台!?」

 

 

 

「来たぞ来たぞー!!!!!!!」

「やっとクルーンにきたー!!!」

「凄いわ!」

「これ!当たるんじゃない!?」

 

サラリーマン「ぐっ・・・・・!!!がっ・・・!!ぎっ・・・・・!!!きてっ・・・・・きてくれー!!!頼む!」

 

1人のサラリーマンの男性がそのパチンコに勝負を挑んでいた!

しかも、椅子に座ってる足元には・・・無数のパチンコ玉が敷き詰められている透明な箱らしき物が設置されている。

 

カツオ「ククク・・・・・・・カカカカカカカカ・・・・・ククククク・・・・・。」

中島「マジかよ!?・・・1玉4000円!?」

 

中島「あの湯水のように飛び交ってるあの玉・・・あの玉が1玉4000円だと!?」

難物「その通り!」

堕姫「え!?って言う事は・・・もし10連チャンって事になったら、1000倍・・・つまり8000万を一気に獲得出来るって事!?」

難物「いや、それ以上だよ。 あの台に限りコンピューターの制御のデジパチは一切無く・・・昔ながらのパチ台なんじゃよ。」

 

難物「あの台の最大の難関、3連クルーンを搔い潜って1番下にある当たりの穴に入れば、今まで積み上げてきた敗者の玉を・・・一気に獲得出来る!あの男が座ってる下・・・あの足元に無数にある玉を全部。」

 

「・・・。」

 

中島「ぐっ・・・・・全て・・・・・自分の物に・・・。」

 

中島「あの玉の1つ1つが・・・4000円なんでしょ!?一体いくら・・・?」

 

中島は、敷き詰められた玉の箱をよく見ると・・・目盛りの線が書かれてある事に気づく。

そこには、下から1~5の数字が記載されてある。

 

難物「あの目盛りの線1本ごとに、約1億だ。」

ユウユ「目盛り1本ごとに億!?」

 

難物「つまり今は・・・・・見ての通り5まで来てるから・・・・・・・・・約5億!出たら5億5000万かな?」

中島「!?・・・・・・・5億!!!??」

難物「そうだ。」

 

その時!例のパチンコで遂にリーチが!?

 

「おおおおお!!!!!!!!」

「来たわよ!遂に!」

「あともう少しだ!!!3段目に突入だ!!!」

 

サラリーマン「かぁ!!!ぐぬく!!!来てくれー!!!1/5!後はあの奥の穴に入れば・・・5億!5億なんだ!」

中島「うぉ!」

 

サラリーマン「がっ・・・・・ぐっ・・・・・ぎっ・・・・・!!!!!!!!」

 

サラリーマン「来い!!!!!入れ入れ!運良く宝くじで当てた2000万の内1500万をつぎ込んだんだ!300万のカードを5枚!!!!!」

 

サラリーマン「これがラストチャンス!来てくれ!!!来るんだー!!!!!」

 

「うお!もう少しだ!」

「後少しよ!」

 

当たりの穴までもう少し・・・。

 

「もう少し・・・もう一歩!」

 

しかし!後少しの所で・・・・。

 

コトッ・・・。 ハズレの穴に・・・・・・・。

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

 

サラリーマン「あー!!!何だよもー!!!!!後少しじゃないかー!」

「うわー!惜しい!!!」

「もう少しだったのにー!」

「あー・・・・・良いところまで行ったのに・・・入らずか・・・。」

 

サラリーマン「くわー・・・これはもうダメだな。」

 

そして、終了のブザーが鳴り響いた。

 

サラリーマン「あーあ・・・せっかくの宝くじで当てた金の大半を無駄にしちゃったよ・・・。」

スタッフ「お客さん、玉切れにつき終了です。」

サラリーマン「はいはい・・・あーあ下手につぎ込むんじゃないかったなぁ・・・。」

「もう終わりかぁ・・・。」

「出ると思ったんだがなぁ・・・。」

「下手につぎ込むもんじゃないわね。」

 

難物「そう・・・そう簡単には出ないのがこの台だ。」

 

難物「あともう一歩のところで、出そうとってとこまではいくのだが・・・・・・・そこまで!まさに性悪そのものだ。」

「!?」

 

難物「出そうだが出ない、決して出さないのがこの化け物の特徴だ、わしは今でも『とんでもない化け物を生み出してしまった』と後悔している部分もあるほどだ・・・。」

 

難物「まさに・・・挑戦者の金を貪る饕餮(とうてつ)の饕(とう)・・・そして闇へと誘い沈みこませる底なし沼・・・人喰い沼・・・通称{饕沼(とうぬま)}と、わしらはそう呼んでる・・・この化け物・・・怪物を。」

 

 

続く・・・。