命短シ楽シメ人生!

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前回の続き。

 

突然の村谷の言葉に驚きを隠せないサブロー・・・。

 

ざわ・・・ざわ・・・。

 

サブ「何と?・・・どういう事だ?大丈夫って・・・・・?」

村谷「あるんです・・・ある傾向が・・・私が考えますに・・・。」

 

それをサブローに耳打ちで伝える村谷・・・それを聞いたサブローは信じられない思いだった!

 

サブ「何だって!?」

村谷「恐らくは・・・そういう事ではないかと・・・・・?」

 

サブ『何て事だ・・・・・ならば・・・ありうるか!?はずれ・・・!』

 

 

サブ『ハズレ続ける事・・・アクシデント・・・・・玉と玉がぶつかるようなアクシデント・・・・・それさえ無ければ・・・あり得る!!!全部ハズレも!!!』

 

 

「いけいけ!!!」

「まだ2つ残ってるぞ!!!」

 

「2つ!」

「2つ!」

「2つ!」

 

その熱気!狂騒に押されるように・・・・・・・・・通過する!またも!ハズレ穴とハズレ穴の隙間・・・その関門を抜ける・・・しかも2玉!相次ぎ通過!

 

急降下!最下点!

 

爆撃!!!

焼くは・・・本丸の空母!決着の城!

 

 

「おおおおお!!!!!行ったあ!!!」

「これえは間違いない!」

「今度こそ!当たりだー!!!」

 

中島『成就!!!満願成就!!!』

 

 

「いけぇ!!!!!!!!!」

 

サブ『ぐっ・・・くっ・・・!!!!!!!』

 

「行け行け!!!」

「行ったれ!!!」

 

しかし!!!2玉とも惜しくもハズレ・・・・・

 

ルーシー「え!?何で!?何で逸れるの!?」

「2つ共左に・・・これは偶然なのか?」

カツオ「中島!!!」

 

中島「ううっ・・・!!!」

 

中島『水槽!・・・確か、ビルの南角に積み・・・奥倒し!倒した・・・しかし・・・!!?』

 

中島!何かに気付き始めた!!!

中島「ああっ・・・!!!!!!!」

敦「え?どうしたの中島君!?」

中島「もしかして・・・しくじったか!?致命傷か・・・これは!?」

立原「は!?致命傷ってなんだよ!?」

中島「ぐっ・・・縒れちゃったんだ・・・。」

 

中島『一筋縄がいかないって事か・・・この化け物は・・・!』

 

中島「奥に倒せばそのまま入るかと思ってたんだが・・・わずかな縒れ!ミスを許さず抗ってきた・・・身を捩って当たりを防ぎに来やがった!機械のクセに・・・AIが搭載しているわけでもないのに・・・やっぱり悪魔だ・・・こいつ!伊佐坂先生でさえ「とんでもない悪魔を作り出してしまった」と語っていたくらいだ・・・こいつ・・・僕を食い殺す勢いだ!!!」

ルーシー「ちょっとちょっと!一体何なのよ!?この台が生きてるって言うの!?」

 

そう!先ほど中島が言ってたように・・・縒れてしまった!

中島達がビニールの水槽で20トンの重石を積んだその部屋は・・・この饕沼の2つ上の最上階!南の角部屋に位置していた、ここに20トンを積み倒した・・・。

 

が!角部屋に・・・つまり、四隅の一点に重さが集中!それが原因で均等にビルが倒れては崩れ・・・縒れた!重石のある側に!

 

故に!饕沼はやや左倒れに傾き必然・・・クルーンも左倒れ!最下点がズレた!最下点が最奥の当たり穴でなくそのやや左!左にずれた!その影響で、当たりへ向かった銀玉が最後・・・尽く左へ縒れ・・・ハズレ穴へ!

 

まるでこの饕沼に・・・当たりを認めさせぬ意志があり、それを破ろうする者を・・・・・拒否する!!!

 

身を捩り!抗う!

 

ミスは許さない!どんな些細なミスでさえも!

 

中島「ぐっ・・・くっ・・・!!!」

 

それからも、まだまだ行く!3段目に!・・・行くのだ!行くことは!

 

だが・・・尽く・・・縒れる!ハズれる!抗う饕沼!抗い続ける・・・執拗に!

 

立原「おい!一体どうなってんだよ中島!?玉はいつまでも詰まっていられねーぞ!」

ルーシー「そうよ!そろそろ決めないと破滅確定!解消されるのも時間の問題よ!後少しで・・・・・あたし達の命綱!あの詰まりが!」

 

ルーシー「台の傾きが正常な範囲に戻れば必然・・・・・最後の道の傾斜が下りに戻って、排出されるわ!!!詰まっていた玉が全部!!!」

銀「つまりは復活です・・・ハズレ穴が・・・。」

 

銀「1段目も2段目も復活し、そうなれば・・・もうそう易々と3段目に玉は運べません・・・破綻します!こちらの戦略・・・・・希望も計算も・・・・・全て・・・。」

 

中島「・・・確かにその通りです・・・破綻する・・・せも0とは言わない!」

「!?」

中島「今400万・・・こんな程度の金では普通に打っての大当たりはまず不可能!」

立原「ぐっ・・・!」

中島「見込み違いだった!僕の想定してた当たりルートはあだ花・・・実らない花・・・失策・・・。」

立原「バカヤロー!!!失策で済むかよ!!!」

中島「だがある!」

敦「え?」

 

中島「残されてる・・・当たりルートがまだ!」

「ええ~~~~~~~~~!!!!!!!?」

サブ『うっ・・・こいつ、一体何を!?』

 

中島「垂れるなら・・・左に垂れるならいっそ・・・添えればいい!それに・・・左曲がり用の新ルート!!!!!」

 

ざわ・・・!  ざわ・・・!

 

カツオ「中島!?」

中島「当たり穴から数えて、右回りに5番まで番号をふった場合・・・・・僕が狙っていた当たりルート・・・3と4の間は、最後の最後・・・左に垂れてダメだった・・・そこじゃない!この状況での当たりルートは、そこではなく・・・。」

 

サブ『2と3の間だと!?』

 

中島「ここを上手く抜ける事が出来れば・・・最後にやや左に逸れ・・・・・大当たり!」

サブ「!?」

中島「問題は、そのルートに玉が乗り隙間を抜けるのと・・・ハズレ玉放出!この放出が解消されるのと・・・どっちが早いかだ!!!」

 

時間も無くなってきてる・・・・・ここは早く決めなければ・・・。

 

だがここで・・・予想外の事態が!!!

何と・・・詰まり解消と新ルートに導かれる銀玉・・・同時に起こった!!!

 

「おおお!!!」

「いけえ!!!!!!!」

 

中島『これが最後の一手!事実上これが最後・・・最後のチャンス!最後の銀玉!』

 

最後の1玉!これに全てが懸かっている!!!

 

玉はまだ残っているが実質これが最後!抜ければ当たり!!!

 

 

あと少し・・・だが!無念!

惜しくも逸れてハズレへ・・・。

 

 

中島「そ・・・そんな!!!」

立原「おい!!!嘘だろ!!!」

 

サブ『やった・・・凌いだ・・・僕の勝ち、生き残った・・・!!!』

 

敦『終わった・・・玉はまだ残ってるけど気休めにしか済まない・・・もう、ここまでか・・・!?』

 

 

だが!何故かまた玉がクルーンの3段目に!!!しかも・・・。

 

「おい!2発来たぞ!!!」

「しかも、こんなあっさりと!?どうなってるの!?」

 

ルーシー「え!?ちょっとこれどうなってるのよ!?」

中島「え?・・・あ!!!!!」

「おいおい!!!まだ終わってねーぞこれ!」

「何か知らねーけどまだ負けてねー!!!」

 

立原「中島!これは・・・あ!」

中島「ああ!!!」

サブ『なっ!!?』

 

何と!排出されたはずの玉が・・・まだハズレ穴に残っている!!!

鏡花「排出されたはずなのに・・・まさか!」

敦「鏡花ちゃん?」

鏡花「もしかすると中で・・・玉が引っ掛かって・・・詰まりを起こしてる!!!」

「!?」

中島「うおおおおお!!!!!マジかよ!!?」

立原「やったぞ中島!」

カツオ「まだ希望があるぞ!!!」

中島「僥倖!!!何という僥倖!奇跡!」

 

中島『いける!2分3分なんてケチな話じゃなく・・・詰まった以上は、残り時間全部!全部・・・・・フリーパス!残り400を注ぎ込めば・・・左曲がりの新ルート・・・あるいは何か・・・不規則な動きの誘発で・・・7億取り!!!』

 

サブ「だ・・・ダメだ・・・!」

村谷「店長?」

サブ「冗談じゃない・・・これはダメだ・・・許容範囲を超えている・・・こんなの・・・認めん・・・!!!」

 

台に近づき叩こうとしたが・・・それに気付いた敦が咄嗟に動き出しサブローに拳の一撃を喰らわした!!!

 

サブ「な!?」

敦「そうはさせない!!!ご法度のはずだ!台叩きは!!!」

サブ「ぐっ・・・!」

敦「いくら店長と言えと勝手な事はさせない!触らせない!台には指一本も!あなたはそこで控えてください!!!」

サブ「ぐっ・・・!!!」

 

「よっしゃー!!!いいぞいいぞー!!!」

「いけいけー!!!」

「ここで決めろー!!!」

「もはや“入れてください”って言ってるようなもんだぞこれは!!!」

「こんな話ある!?願ってもないチャンスよ!?」

敦「そうだ!その通り!一気に決めよう!7億の穴に!!!放り込むんだ!!!!!

ルーシー「こっちは待ちくたびれてるのよ!!!中島!早く決めないと!!!!!」

中島「分かってる!」

 

もう100玉追加!

中島「決めるさ!・・・見ていてくれ・・・僕の残り玉はこのパッキーの残り300と今出した100・・・・合わせて400弾400発・・・・・充分だ!!!これだけあれば!充分だ!!!!!!!!!」

 

「よっしゃー!!!」

「いけー!!!!!!!」

「決めろー!!!!!!!」

中島「もちろん!決める!つけるさ決着!この悪魔に・・・止めを刺す!!!!!」

サブ「ぐっ・・・ぐぐぐぐぐぐぐっ!!!!!」

 

サブ『厳しい・・・厳しいけど、ゼロではない!ありかもしれない!何のアクシデントも起こらず3段目がこのまま・・・ハズレ続ける事・・・!!!』

 

サブローの、一縷の望みはこの左に垂れるクルーンのねじれ!これが命綱!最後の防波堤!

一方・・・中島は、クルーン1段~2段目の玉詰まり!そして、それによって引き起こされているこの溢れ!これが頼みの綱!言うなら・・・・・物流作戦!

 

何しろ、クルーンに来た玉は1段~2段目でのハズレ無しで3段目までフリーパス!次々に舞い降り襲い掛かる通常では考えられない異常事態・・・!

この量!これが中島の攻撃の要!そして、その量が引き起こす衝突等のハプニング!そのアクシデントが中島の狙いだが・・・それが起きない!

 

起きず虚しくハズレ穴に玉が吸い込まれていく、そう見えた・・・だが!実は・・・そのアクシデント!僥倖が起きたのだ!実は既に・・・!

 

中島「え?・・・何だこれ・・・?」

 

そう!1段目と2段目に続き・・・3段目にもアクシデント!

 

詰まった!!!中で!!!玉が!!!

 

中島「!?」

 

正確に言えば・・・実は既に詰まっていた!それが・・・今露呈!表に出た!

 

数分前にサブローが1万円札を剥がし玉詰まりに気付いて・・・・急いでリモコンを操作!!!

 

傾きを戻して詰まった玉を排出されるようにしたが・・・あの数分間・・・・・排出されるまでの間に3段目に行ったハズレ玉がギリギリ間に合った!!!

 

すなわち・・・・・詰まり得るポイント!4つのハズレ穴から伸びる管が1つに重なる・・・その合流部まで間に合った!!!!!

届いた!直後に排出!当然3段目の内部に蓄えられてた玉も次々に切り崩され排出されていったが、あろうことが・・・・・引っ掛かった!管の内部で最後の2玉が!動かなくなった!絶妙なバランスで・・・詰まった!

 

即ち・・・まだ穴からは玉は覗いてはなかったものの・・・・・3段目も!状況は1~2段目と同じ状態になったのだった!

 

中島「うぅ・・・!」

 

そしてそれが・・・今さっき遂に現れた!!!

 

中島「僥倖だ!!!」

立原「どうした!?」

中島「とんでもない僥倖!栓!3段目にも栓!!!詰まっていた!3段目も!!!見て!」

 

敦「え?・・・あ!!!本当だ!!!」

立原「何だこれ!?凄ぇ!凄すぎるぜ!!!」

 

サブ『な・・・・・何だと!!!??』

 

「え?3段目もか!?」

「って言う事は・・・どうなるの!?」

ルーシー「決まってるでしょ!?今打てば当たらずとも・・・火が回るわ!!!3段目にも!!!」

 

これには・・・オーディエンスも大歓声!!!

 

 

サブ『あ・・・あああああああああ!!!!!!!!!』

 

中島「さぁ来たぞ!!!銀玉浮遊!まさに天守閣に火!3段目燃える!!!!!」

 

サブ『駄目だ・・・もうああなった以上はもう、左流れもクソもない!』

 

サブ『玉同士がぶつかって・・・あらぬ方向からの当たり・・・それがもう、必然!避けられない!!!ダメ!10や20玉ならともかく・・・あと300玉以上はある・・・・・もう訳が分からない!!!無理だ!!!とても・・・!!!』

 

サブ「うぅ・・・・・うううっ!!!!!」

 

サブロー・・・絶望に瀕し顔が青ざめていく・・・。

 

中島は、そんな事はお構いなし!

 

中島『さあ行け!!!決めろ!決めてしまえ!取り除いた・・・・・行く手を阻む障害は全て!!!』

中島『クギの森!クルーンへの道を閉ざす番人・・・役物!これらを次々に撃破!さらに・・・クルーン!』

 

中島『この最後の難関も・・・1~2段目を攻略!役を失わせ・・・残った3段目も・・・風前の灯火!4/5・・・・・8割攻略!消した!ハズレ穴を全て!!!ようやく辿り着いた、ここまで!詰むしかない将棋・・・勝つしかない勝負!』

 

すると・・・・・。

 

村谷「店長!ありました!」

サブ「おぉ!見つかったか!」

村谷「倉庫の奥にありましたが・・・長い間使われなかったので正常に作動するかはどうか・・・。」

サブ「そうか・・・分かった!ありがとう!」

 

サブ『何とかこれで・・・!!!』

 

 

その時!!!2つの銀玉が他の玉にぶつかりながら当たりの穴へ・・・。

 

中島「うぉ!!!!!」

「お!!!行ったあああああ!!!!!」

「入るぞ入るぞ!」

「どっちも入るわ!!!」

 

サブ『頼む・・・作動してくれ!!!!!!!』

 

「いけぇ~~~~~~~~!!!!!!!!!!!」

 

誰もがいける・・・そう思った・・・が!!!

 

ふわっ!!!

 

 

「!!?」

 

敦「え!?・・・」

 

敦『撥ね付けた・・・!?』

 

またもや悪魔が・・・・・いや!これは・・・。

 

サブ『さ・・・作動した・・・正常に・・・。』

 

「おい・・・何だよ・・・今の?」

「えぇ~!?跳ね返したぞ!?縁で今!」

 

 

サブ『やった・・・これでで生き残れる・・・もう何発来ようと何の問題もない!』

 

サブ『全て跳ね返せる!当たり穴の周りにびっしり敷き詰められた・・・極小噴射口!そこから噴射される強風・・・風のバリアで!!!』

 

ルーシー「ねえ・・・見たわよね今の?」

敦「うん・・・入る寸前まで行ったのに・・・あそこでクニャって曲がって・・・。」

谷崎「一体どうなってるんだ?あり得ないよ・・・あんな事・・・。」

立原「中島・・・!」

中島「分かんないけど・・・でも、まだ大丈夫!玉は溢れかえってる上にまだまだ送れる!送れるんだ!」

 

そして・・・残り200!

中島「問題はない!!!吹き飛ばせる!不運なアクシデントは!量で!量による・・・・・必然!ごり押し!」

銀「中島さん・・・!」

中島「奴らの手は打ち破った!全て!」

 

サブ『ククク・・・。』

 

敦「?」

 

敦は感じた・・・サブローの表情が妙に怪しい笑みを浮かべている事に何か違和感を・・・・・。

敦『もしかして・・・』

 

敦「中島君!もしかすると・・・!」

中島「あってたまるか!奴らに手があるとしたら・・・もっとさっさと出してるはずだ!ここまで追い詰められて出すなど・・・アニメやドラマやゲームじゃあるまいし!そうでしょ!?」

敦「そ・・・そうだけど・・・・・。」

 

サブ『ククク・・・確かにその通りだ!正論!ドラマやアニメやゲームでしかあり得ない事・・・展開・・・。』

サブ『しかし何と言うか・・・現実にだって起こりえる、不測の事態!意味不明な展開って事もな!・・・事実は小説より奇なり!!!』

 

中島「ぐっ・・・くっ・・・!!!」

 

人間の願い・・・願望・・・期待・・・それは、そういった感情は・・・・・時に誤らせる・・・認識を!

今、真に何が起こっているのかを・・・。

 

中島「くそ!・・・何故だ・・・何故入らない!?一体どうなってる!?」

 

悪夢!まるで亡霊のダンス舞踏会!浮遊し乱舞するだけ!命無き銀玉!

 

届かない・・・・・次々と銀玉は当たり穴に向かいはするが・・・それまで!当たりには至らない!!!

結局・・・ただクルーン内を徘徊するだけ・・・。

中島「くっそ!!!」

 

中島『バカなっ!!!何だよこれ・・・・・?』

 

その時!中島の耳にある音が入って来た・・・シュー・・・シュー・・・っと!

 

中島『え?何だ?・・・この音は・・・風?・・・!?』

 

中島『まさか・・・噴き上がってるのか!?あの、当たり穴の周りから・・・風が・・・!』

 

それには・・・立原、谷崎、敦、ルーシー、銀、鏡花も気付いてた・・・。

 

立原『まさか・・・あの野郎!!!こんな姑息な手を使いやがって!!!俺の異能力でやり過ごせたいけど・・・あいつがこの台にかけた異能力で全部無効化されちまう!!!』

敦『こんな事されたら・・・入る訳がない!!!この異能を無効化するには・・・太宰さんの人間失格しかない!!!だけど・・・太宰さんを呼びに行く時間が無い!連絡してもここに来るまで間に合うかどうかも分からない!!!』

 

そんな状況下の中・・・何と!

 

ガッ!!!!!!!

中島「え!?」

 

何と!銀玉同士がぶつかって・・・1個が宙を舞い・・・当たり穴へ・・・

 

「おおおおおおお!!!!!!!!!」

「マジか!!?」

 

サブ『な!?・・・・・何だと!?』

 

中島『おおおっ!!!?・・・その手があったか!!!上!!!上から!!!上からなら・・・可能性が!!!!!』

 

だが!惜しくもハズレ!!!

 

中島「ぐわー!!!後ちょっとじゃん!!!!!」

立原「だが!これで分かった!まだ可能性はある!上からならいける!!!」

「そうだ!あり得るぞ!!!大当たり!」

「まだ諦めちゃだめよ!!!」

「わずかな可能性を信じろ!少年!」

「いけるいける!!!」

「頑張れ!諦めるな!」

「ネバーギブアップだ!!!」

中島「み・・・皆さん・・・!!!」

 

中島『そうだ!諦めるな!・・・最後の最後まで・・・諦めるな!!!』

 

中島『まだまだ入る可能性が残されてる!!!あの姑息な風バリアを突破しての大当たり!!!事実!さっき行きそうだった!』

 

中島『そうだ!異常事態なんだ!!!3段目に玉が溢れかえってるこんな状態!敵にとっても最悪な状況!』

 

中島「行くぜ!!!行くぜ行くぜ行くぜ!!!捻じ込むぞ!!!ドリルの如く!!!」

 

「うおおおおおおおお!!!!!!!!!」

中島「諦めない!何があっても!だからお願いします!皆さんの・・・後押しを!!!」

「おう!!!!!任しとけ坊主!」

「こうなったら最後まで行くしかないわ!!!」

「俺だって!このまま帰る訳にはいかねーよ!!!」

「そうよそうよ!」

「入れろ!入れちまえー!!!!!」

「ぶち込めー!!!」

 

中島『入れなきゃ・・・決めなきゃ・・・そうしなければ・・・死同然!僕らは家畜だ!!!』

 

中島『立原さん達なら例え共に地下落ちしても・・・探偵社やポートマフィアやフランシスさんが助けてくれる!それに・・・異能特務課や猟犬の皆さんも力になってくれるはず!でも・・・僕と磯野の場合は・・・だから!何としてでも・・・!!!』

 

 

 

中島「入れる!捻じ込む!何が何でも!!!」

 

サブ『ぐっ!!!まさかその手があったとは・・・横がダメなら上から・・・またしても不安要素!!!くそ!!!ふざけるな!許さない!許してなるものか!!!』

 

 

すると・・・サブローの肩を叩く者が・・・振り返ると・・・。

サブ「え?・・・もしかして、労働施設-KTK-のスタッフさんですか?・・・。」

スタッフ「はい、中島君の件でお伺いしました。」

サブ「あ!お疲れ様です!」

 

中島『ぬああああああ!!!!!!!入れ!!!入ってくれ!!!』

 

懇願!圧倒的懇願!願うは奇跡のみ!!!この土壇場での・・・奇跡!!!生還!!!

 

だが、しかし・・・起きない!なかなか起きない!・・・あのジャンプが・・・起きる気配無し!

起きず・・・消える!ただ玉のみ消えていく!!!

 

中島・・・もう絶望しか残ってない!見えて来る己の未来・・・・・!

 

地下に戻りまた労働・・・悪条件の環境下・・・遂には体を壊し入院・・・最悪待ってるのは・・・死ぬまで終わらない無限地獄・・・無限悪夢・・・!!!

 

中島『嫌だ・・・死んじゃう!!!本当に死んじゃうよ!!!子供や女性にとっては最悪の環境!!!もう地下は嫌だ!!!

助けて・・・あ!!!玉が・・・残りわずか!?』

 

中島『終わっちゃう!!!玉が・・・命の玉が!!!』

 

 

中島「ぐぐっ・・・・・どうした!どうした皆!?声が無いぞ!!!」

 

振り向くとそこには・・・地下労働施設の黒服スタッフが立っていた!

黒服「打ち終わったら・・・確保だ、我々と共に戻ってもらう・・・地下に。」

 

そして、立原達は既に黒服に押さえつけられていた。

 

立原「中島!!!入れるんだ!!!入れやがれ!!!何としてでも!!!」

 

黒服2「調べはついている・・・立原道造と銀はポートマフィアから、谷崎潤一郎と中島敦と泉鏡花は探偵社から、ルーシー・モード・モンゴメリはフランシス・フィッツジェラルドの会社から書置きをしてお金を持ち出し実質借金、そしてそんな大切な金をこの無謀な勝負に注ぎ込んだ・・・そして!当然だが今ここで当たりが出なければ返すあてはない・・・となれば、彼らも確保だ、女性でも関係ない。」

敦「中島君!!!出すんだ!!!命を代えても出すんだ!!!そうしなければ僕らは・・・終わりだ!!!」

中島「ぐっ・・・ぐぐぐっ・・・!!!」

 

中島『そうしたいけど・・・あの僅かな玉であの風・・・どうする?・・・どうすれば!?』

 

サブ「おい!何をグズグズしている!?さっさとしろ!!!」

中島「うるせー!!!一息つけさせろ!!!こっちはさっきから何も飲まずでやってるんだ!ガタガタ言うな!!!」

サブ「ぐっ・・・!!!」

 

中島『・・・考えろ・・・・・!何かないか・・・?この苦境からの脱出!打破!突破!・・・起死回生の逆転劇!策略は無いのか?』

 

必死に考える中島だが・・・・・無い!そんなものは!

 

中島『無いよ!そんなものどう考えたって!』

 

サブ「おい!!!!!いつまでボーっとしてるんだ!?さっさと打て!」

中島「・・・サブローさん・・・提案がある・・・。」

サブ「え?提案?」

中島「このまま僕が打てば・・・決定する!どちらじゃが勝ってどちらかが負ける・・・無論!この時点であなたの才能は本物だったって証拠になる・・・しかし!100%じゃあない!勝負は何が起こるか分からない・・・そうでしょ?」

サブ「え?・・・つまり何が言いたいんだい?言いたい事があるならハッキリと言ってくれ!」

中島「引き分け・・・。」

サブ「え?」

 

中島「ここは・・・引き分けで手を打たせてください!!!!!!!」

「!!?」

 

何と!ここで中島からの提案!引き分け手打ちしようと持ち掛けてきた!!!!!

サブ「な!?」

中島「つまり買ってほしいんです!!!今ある残り玉を1玉400万で・・・30玉ほどあるから約1億2000万!これだけあれば僕と立原さん達の急場は凌げるはず!無論・・・借金は残るがそれはそれとして・・・どうか!!!」

 

結果は・・・。

 

 

中島「えー!!!!!???」

 

当然である・・・。

サブ「アホか!!!この勝負には引き分けは無い!!!勝つか負けるか!それだけだ!!!」

中島「そこを何とか!!!まだジャンプも残ってるのに!?」

サブ「なるか!!!そう何度も何度も!!!確かに自分もあれには焦ったが・・・!」

中島「じゃあ・・・打ちますね?」

サブ「早くしろ!燃え尽きるま打つのがパチンコだ!!!生存か死!それしか無い!!!」

中島「・・・分かりました、後悔しても遅いですよ!?」

サブ「は?何を言ってるんだ君は!?もう御託はいらん!さっさと打て!今すぐ!!!」

谷崎「中島君!!!」

 

中島『残り30玉・・・皆!僕に力をくれ!!!僕に・・・奇跡を!・・・奇跡を与えてくれ!!!頼む!!!』

 

中島「うおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」

 

中島!!!完全に涙目!!!!!号泣寸前!!!

 

西原「中島!!!!!」

はまじ「中島兄ちゃん!!!」

 

敦「ぐっ・・・・・中島君!!!」

 

中島「諦めない!!!最後まで!!!バカだと思われてもいい!!!入れる!入れてやる!ここで見せる!!!僕の勝負強さをな!!!」

 

サブ『本当に救えない・・・バカ丸出しだ・・・だが!この風のバリアがある限りどうにもならない!見ろ!玉は踊ってるだけだ!』

中島「どりゃあああああああああ!!!!!!!」

サブ『同じさ!何玉来ようが・・・無駄な熱狂!無駄な咆哮!無駄な血・・・流血!・・・玉!・・・金!』

 

中島『くっ・・・ジャンプ!ジャンプだ!高く・・・もっと高く!・・・後悔せしめよ・・・サブローを!!!サブロー・・・・・サブロー・・・・・・・三河屋の配達上がり!!!サブロー!!!!!!!』

 

だが・・・ここで虚しくブザーが鳴り響き・・・・・。

 

中島「あ・・・玉が・・・。」

 

玉・・・・打ち尽くす!!!!!!!GAME OVER!!!

 

中島「え?・・・。」

 

中島!!!燃え尽きる!!!真っ白に・・・燃え尽きた!!!

 

敦「え?・・・中島君?・・・。」

 

中島「やっちゃった・・・・・また・・・・・。」

サブ「はい!!!負け!!!君の負け!!!地獄行き決定~!!!」

中島「これ・・・夢じゃないですよね?・・・。」

サブ「ハーッハハハハハ!!!ところがどっこい!夢じゃありません!!!現実!!!これが現実!!!」

 

中島「すいません・・・やっぱ僕ぅ~・・・・・ダメ人間ですわ~・・・。」

立原「おい・・・ちょっと待てよ!」

ルーシー「噓でしょ!?」

谷崎「しっかりしてよ!中島君!?」

敦「もしかして・・・これで終わり!?」

中島「すっからかんです・・・燃え尽きました・・・真っ白に・・・。」

 

チーーーーーン・・・。

 

現実とは・・・時には非情で無情・・・・・!

 

橋本「そんな・・・。」

永沢「嘘だろ・・・?」

 

 

ジョジョ「中島くん・・・!!!」

炭次郎「ガルダさん!!!どうにかならないんですか!?」

ガルダ「これに関して・・・・・どうする事も出来ん!あいつには悪いが・・・戻ってもらうしかねー・・・地下に。」

「!?」

風夏「せっかくここまで来れたのに・・・。」

アルジュナ「だが、こうなった以上どうする事も出来ん・・・再び地下での生活だ。」

「・・・・・・・・・。」

ディオ「やってくれると思ったんだがな・・・。」

ガルダ「中島・・・さすがに饕沼は厳しすぎたか。」

 

 

「・・・・・・・・・。」

サブ「さあ!!!奴を台から引っ剥がして連行してください!!!敗者を!!!」

 

黒服達が中島の肩に手をかけようとしたその時・・・中島はそれを思いっきり振り払った!!!

 

中島「触るな!!!まだ終わってない!!!」

「!?」

中島「まだある!!!金なら!!!」

「!?」

サブ「何!?」

 

続く・・・・・。