聞いてたアルバムが溜まってきてたので、ここで一気にレビューするね~。

モーニング娘。'14/14章~The Message~


2014年11月26日に卒業した道重さゆみリーダー体制でのラスト作品。
2012年のリーダーから、EDM路線に舵を切って突っ走ってきて、ここ最近は「復調」と言われて上り調子のモーニング娘。'14ちゃん達。
2012年の前作「⑬カラフルキャラクター」よりもEDM路線が極まった1作で。
アルバム全体的にEDMに仕上がってます。

ここがつんくの凄いところでもあるのですが、下敷きとしては全般的にEDMでも、ブリブリのアイドルポップ、歌謡曲、歌謡ロック等、幅広いジャンルの曲を上乗せしてるので、曲のバリエーションは豊富で飽きません。
やっぱり、アイドルなのでEDMつってもフェイクなんですけども、個人的にはそのフェイクっぽさが逆に新鮮で好きです。唯一無二な感じがして。

Calvin HarrisやDavid Guettaが好きな人は、是非聞いてみて!と思うけども、この垢抜けきれなさが好きになれない人はちょっと無理かもしれませんね。
でも、今アイドルの中で、いや、日本の音楽ではだいぶ尖った部類に入ると思うし、歌だけ聴いてればザイル一派なんかより全然洋楽テイストですよ♪

2014年の下半期にトンでもない良作をドロップしてくれたと思ってます!
道重さゆみが卒業し、新リーダは9期の譜久村聖ちゃんが就任。新メンバーの13期も4人入ってきて新体制になった15(わんふぁいぶ)がどういう展開になってくのか楽しみです。

某大人数アイドルグループみたいに、チープなアイドルソング歌い始めたら、多分離れると思うけどね←



お気に入り度…80点/100点


Faith Evans/Incomparable


フェイス・エヴァンズの最新アルバム「Incomparable」。
2012年に企画版「R&B DIVA」という作品挟んだものの、オリジナルとしては4年ぶり。
今回は"Incomparable"=比較できない、つまりは唯一無二のといったタイトルのもとで、まさに他とは一味違った原点回帰な90'sR&Bな1枚を届けてくれたFaith BBA。(←)

Faithといえば、張った歌声で歌い上げるような曲も多かったものの、今回は多重コーラスのソフトに、スムースなアプローチの曲が多く、聞き疲れることなくリラックスして聞ける1枚だと思います。
ゴスペル調の曲もあったりで、クリスマスっぽいイメージもありましたね。
個人的には2014年のR&Bで一番よかったんじゃないかってくらい好きだったのに、
先行シングルからMissyとオワコン同士でツルんで、案の定話題にならず、何ならR&B好きの間でも大した話題にも上がらず、アルバムのチャートの順位もR&B/Hip-Hopで27位、Hot200には何とランクインしていないという(多分)惨敗っぷり。
何でこんなに宣伝やる気ないの…。批評家受けもめっちゃよかったっぽいのに。
今もこうして綴りながら聞いておりますが、ホントによいR&Bアルバム。

聞いて!ホントに!と過疎ブログの片隅で愛を叫んでおきます。



(オワコン同士だけど、めっちゃいい曲なのに・・・・・)

お気に入り度…85点/100点

Nicki Minaj/The Pink Print



「SuperBass」や「Starship」でラッパー界では類を見ないほどのA-Listセレブにのし上がったにっき。
ポップで(過剰に)キュートな一面を打ち出しつつも、アタシはルーツを忘れてないわよ!とばかりにゴリゴリのサウス系Hip-Hopでブラック層にもアピールをかけ、八方美人状態だったにっきが、アッパラパーな白人のガキをポイ捨てし、四苦八苦の末「Anaconda」という曲で、セレブ・ワナビーのガキと完全に決別した1年となったにっき。(別のバカな人種を取り込んだとは思うけど←)

今年の顔の一人となり、話題性もホットな今、3枚目となるニューアルバムをドロップ!
セールスもビルボード初登場2位の25万枚セールスと上場の成績☆

肝心の内容なのですが、完全ににっきは「Anaconda」さえも踏み台にしてのけたのです!
アルバムの世界観はダークな正統派路線のR&B,Hip-Hopアルバム。
"Anaconda"は完全にアルバムの中では浮いていて、飛び道具ソングと化していました←
今までの下品にアゲアゲ↑↑なアルバムでは全くないから、そこはご注意を。
客演も、Ariana Grande,Beyonce,Jeremih,Chris Brown,Drakeと豪華客演!
でも、とりあえず派手に飾って詰め込みました的印象はなく統一感もバッチリ。
今回はラップだけでなく、1曲まるまる歌うだけというtr.16「Grand Piano」のような曲もあり、新たなにっきの一面を見れるのではないのでしょうか?

Nickiの今まで出したアルバムの中では個人的にはブッチギリで1番好きだし、12月の新作では一番聞きましたね。
今までの路線が好きな方は、ちょっとあれ?って感じだと思いますが、R&B,Hip-Hopの入門としてはおススメの1枚。現行のシーンで勧めるとしたら多分これ勧めるかな。特に女の子には。


最新のところだと「Only」が割りとポップ要素少ないのに、Hot100で12位と好成績なので、
媚を売らずともHip-HopのMCとして活動していける下地はできた1年でしたね。
2015年もまだまだシングルカットしてくると思うので、今後の方向性の転換が楽しみですな。



お気に入り度…90/100点

Charli XCX/Sucker



Icona Pop「I Love It」で知名度を上げ、2014年はIggy AzaleaとのFancyの大ヒットと自身の曲「Boom Clap」も大ヒットし、一躍今年の顔、スターダムにのしや上がったチャーリーたん。


自身の大ヒット曲「Boom Clap」を引っさげ、満を持してのアルバム・リリースだったのですが、ビルボード初登場29位、セールス2万枚と大惨敗。
やっぱ延期したせいで、話題性が落ち着いた頃にアルバムリリースしたのが悪かったかな。
なーんて思いつつ、アルバムをチェック。

1曲目、2曲目から掃き捨てるようなボーカルで「F**k You,Sucker!!!」とか「I Don't wanna go to school,I just wanna break the rules」なんて歌って、もう20歳越えた女の子が中二病全開でなかなか笑わせてくれます。
アルバムのコンセプトも一貫していて、ホントに想像通りのアルバムって感じ(笑)

ポップ・ミュージックに掃き捨てるような80'sロックのような世界観…。

そういう意味では、方向性はしっかりしてるなって感じだったんですけども、肝心の曲がチープすぎやしねーかとは思ったね。
まあ、彼女自体ちょっとチープさを売りにしてる節はあるんだけども。
チープな中にもキャッチーさがあるのが、彼女のよさなんだけど、Boom Clapに並ぶキャッチー・ソングは見当たらず。
キャッチーさがイマイチなため、ひたすらチープさが目立つB級ソングの集まりみたいな印象だったのは否めませんね。

聞けば、聞くほど味は出てくるかなとも思ったけど、ヒット・ポテンシャルのある曲も見当たらない印象だったし、だからこそプロモーションが地味に終わったみたいなとこもあるよね。
2ndの「Break The Rule」はアメリカでイマイチヒットしなかったし。
素質はすごくいい子だと思うけど、ちょっと幸先つまづいた感に少々心配←

お気に入り度…65/100点