「イルジメ」第13話にみる私が「イルジメ」を好きなワケ | イルジメ〔一枝梅〕 公式応援ブログ

「イルジメ」第13話にみる私が「イルジメ」を好きなワケ

アンニ・ヨン・ハセヨン!


暑いですねぇ。という理由からではなく、お盆前の締め切りラッシュで、リアルにアップアップ状態の高橋です。そういうわけで、なかなか更新できずにおり、気になっておりまして。

とはいえ、やはりじっくり書くには余裕がなく、今回もまた以前のブログのエコ記事に頼ることにしました。

前回、11話についての所感をあげたので、本当ならば12話についての記事をあげたかったのですが、なぜか、以前のブログでは12話について書いておりませんでした。

自分、何をしていたんだ? 12話もネタはたくさんあるのに…

なので、12話については、またあらためて書くことにして、とりあえず13話の所感を。

なかには、公式ガイドブックで語られていることもあるので、今さら感もなきにしもあらずですが、まぁそこはご愛敬で。

では、行ってみよう!


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さて、第13話である。

今回も見どころだらけだが、まずはヨンとシフがそれぞれの師匠から学んだ剣術、活人剣と殺人剣だ。

私がイルジメという義賊を熱く支持する最大の理由が、ここにある。彼は決して人を殺さない。かつては父イ・ウォノが、そして時を経て、師匠であるコンガルが彼に教えた通り、「殺すためでなく、生きるため、人を助けるため、攻撃する」イルジメ。歴史物語で描かれる多くの英雄が、大義のために人を殺傷していくわけだが、そんな中でおそらく唯一、人を殺さない英雄が、このイ・ジュンギ版イルジメだと思う。イ監督がこの作品を作るうえで、大前提として貫いたのが「命の尊厳を守ること」である。私はこの姿勢が大好きなのだ。そして、たとえ敵であっても殺すことはしないイルジメ=ヨンの人間性に、涙が出るほど心打たれるのである。
一方、シフが受けた教えは「行く手を阻む者は仏でも友でも斬るのが剣である」ということ。同じ弓の訓練でも、ヨンは獲物のウサギを吸盤みたいなもので狙い(笑)、シフは実際に射るのである。
関係ないが、このときのヨンとコンガルの、笑いとシリアスが絶妙に混じったやり取りが大好きである。深い話を笑いに包み込んで、ヨンに授けるコンガルの気遣いが実にいい。


そして今回の大事件、町に戻ったヨンを襲うヤンスンの事故死である。これは、現在でいうなら酒飲み運転によるひき逃げ事件といったところだ。親の権力を使って事件を揉み消し、徹底して責任逃れをしようとする清の使臣のバカ息子チホンに、食い下がるポンスンら民衆たち。この回の個人的名シーンは、チホンが逃げ隠れた使臣館の門前で抗議するポンスンを、ヨンが「帰って話そう」と連れ戻そうとする場面だ。ポンスンに口では冷たく振舞っても、心の中では泣いているヨンの悲しみや憤り、やるせなさが痛いほど伝わってきて、胸がキュッとなってしまう。そこに座り込んでいてもどうしようもないことを知る彼は、1人闘おうとするポンスンを不憫で、もどかしく思いながら、権力者への怒りに胸ふるわせるノ。おそらく声を大にして抗議したいだろうヨンの思いが画面から伝わり、こちらまでジリジリしてしまった。

ヤンスンの事故死と民衆の抗議デモについて。この場面は韓国で実際に行われた市民デモ「ろうそく集会」のパロディになっている。放送当時、イ・ミョンバク大統領が米国産牛肉の輸入制限解除をしたことに多くの市民が反発、ろうそくを持って徹夜でデモ行進を行うなど50日以上にわたる抗議集会が繰り広げられていた。韓国でろうそく集会が初めて行われたのは、2002年、米軍の装甲車に2人の少女が轢かれて死んだ事件のときである。人間の死の尊厳に関わる事件に関する、権力者への民衆抗議デモという意味で、ポンスンらが行う抗議デモは、韓国人にとってリアルな代弁行為であり、高い共感を呼ぶのだ。また、徹底抗戦の姿勢を見せる民衆に対して、力でねじ伏せようとするお役所のやり方は、イ・ジュンギが出演した映画「広州5.18」にも重なる。このエピソードは、社会的問題を提示&批判したものになっている。

もうひとつ、ヨンがヤンスンにプレゼントした髪飾り(テンギ)は、この時代、男から女にあげる贈り物の定番で、特別なものだった。「ファン・ジニ」でも、想いをを寄せる妓生に下男がテンギを贈る場面があるが、高価ではないが庶民にとっては今でいう指輪とかアクセサリーの類に当たる「愛のしるし」であったと言えよう。だからこそ、自分が贈ったテンギのせいでヤンスンを失ったヨンの罪悪感はとても深いのだノ。
ノと、切なく胸を痛める一方で、ヨンの走り姿はカッコいいと萌える自分もいたりして(笑)。いや、ほんと、ヤンスンの死を知って町を駆けるシーンや、山中のアジトに急ぐシーンのヨンの走るフォームはカッコいいです!コンガルとの特訓シーンを含め、イ・ジュンギの運動神経のよさを痛感する場面が多々あって、個人的にはそこもツボ。
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こうやって読み返すと、まだまだ書ききれていないですねぇ。もう少し補足したいところですが、当面はエコ記事に頼りつつ、無事この大山を乗り越えたら、加筆したいと思います。

ではでは、暑いので夏バテにては気をつけてくださいませ~。

あ、でも好きなもの、ハマっているものがあると、暑さなんて目じゃないですね。

だって、いつも心は熱いですもん。おかげで元気ですもん。

なので、夏バテ予防には「イルジメ」で!(笑)

あ、(←これ、多いですね…)この前、たまたまTVをつけたら「犬とオオカミの時間」をやっていました。くぅ~!こっちもカッコいいっ!このドラマも傑作なので、ぜひこの夏のお供に! 

ヨン@「イルジメ」とスヒョン@「犬~」は境遇や設定が似ているようで、まるで違う魅力を持っているんですヨン!


そんなところで、今回はアンニ・ヨン!