血以上に育った環境がキャラクターを作る! | イルジメ〔一枝梅〕 公式応援ブログ

血以上に育った環境がキャラクターを作る!

アンニ・ヨン・ハセヨン!

昨晩は某誌用の原稿のため、イルジメの各キャラクターになって心のうちを語るということをやっていた。そう、各人の気持ちを、恐れ多くもわたくし、代弁させて頂いている。しかも、150字内という短さで!そんな収まりきれん!

そのキャラクターの魂が乗り移り(巫女か!)、心の叫び、つぶやきをうぉーっと書きしたため始めたものの、すぐに制限いっぱい。人の心には様々な感情、思いが渦巻いているものだから、短くまとめるなんて無理があるのだ。(って、自分で言い出した企画だが)

が、この作業、なかなか面白い。真夜中に、セドルになったり、ポンスンになったり、コンガルになったりし、彼らの人生を反芻しながらヨンについて語ってみたりする。私の脳内で彼らの思いを言語化しているので、どこまであっているかわからないが、なかなか面白いので、雑誌が発売された後、ここにもう少し長文で各キャラの心の叫びを書いてみたいなーなんて思っている。

ポンスンとかコンガルとか、ちゃらんぽらんに生きているようで複雑な事情を抱える人の心の内や、逆にシワンのように単純極まりない、だからこそ相手への感情が素直な人の心の内なんて、書き甲斐があるし面白い。彼らの目から見たヨンを検証していくと、さらにヨンという人間の様々な面が浮き彫りになり、魅力が、愛される理由が分かってくる。

あ~、でもヨン自身になることは難しい。というか、ヨンはすでに見る人の心に入り込んでしまっているものだから、代弁するまでもないのだ。いじりたくない、というのもある。なので、雑誌でもヨンだけは心の内を語らせていない。

さてと。

前回、「イルジメ」を見ていて発見したことがある、と書いた。初めに断っておくが、「発見」というほど大袈裟なものではない。すみませぬ。

で、1~2話をだらだらと流し見していて、あらためて気づいた(感じた)のだが、子供チャドル(のちのシフ)と大人シフとは、顔つきも性格もえらく違うのである。賢さは変わらないようだが、子供チャドルはややおっとり君で純朴、人当たりのよさそうな少年だ。どこをどうしたら、あの人を寄せ付けない冷たい雰囲気のシフになるのか。性格は育った環境によって影響を受けるのは分かるとして、風貌がねぇ。

対して、子供ギョム(のちのヨン)と大人ヨンはどうかというと、風貌にしても性格にしても、シフのようにまるで変わってしまったわけではなく、ギョムを残しつつヨンをプラスした感じに成長している。賢く、品があり、正義感が強いが、ややカッとなりやすい点、剣術を父に習っているときに見せたような悪知恵のきくところなどは、大人ヨンにそのまま残っているが、それに加えて周囲の人たちに愛されるような明るさ、茶目っけをプラスしている。

ちびポンスンも泣き虫で臆病、甘えん坊の末っ子という感じだったが(この子役、本当に可愛い。「ワンダフルライフ」でキム・ジェウォン×ユジン夫婦の子供シンビを演じたときも思ったが)、大人になったポンスンはと言えば、体は相変わらず小さいが、男顔負けの腕力を持つたくましき乙女となっている。人を騙して春画をはじめ怪しいものを売りつける図々しさもある。(笑)幼少期と、大人になってからとでは、こうも変われるものなのだ。

と思えば、変わらない人々もいる。シワンとウンチェ兄妹だ。これは育った境遇に変化がなかったためだろう。

こうしてみると、人間の性格や顔つきというものは、血以上に育った環境が大きいことが分かる。どんな親の背を見て育ったか、これが最も大きく人格形成に影響するようである。セドルがヨンに、コンガルがポンスンに、そしてピョン家の環境がシフに与えた影響はおそろしく大きいのだ。

そんなことを考えていて、ふと「ファッション70s」の子役の話を思い出した。このドラマでは、2人のヒロインが幼少期に入れ替わって育つことから起こる悲恋を描いているのだが、

視聴者から「子役2人のイメージが逆じゃないか」という意見が多く寄せられたというエピソードがある。痩せてすらっとした子役が、大人になると(太ってはいないが)丸顔の愛らしい女性に、逆に(太ってはいないが)おっとりした感じの子役が、大人になると痩せ型のすらりとした女性に成長するのである。ルックスのイメージが逆なのだ。が、これに対して監督は、「入れ替わって育てば、性格も逆転し、それにともない外見も逆になると考えた。だから、子役の配役は意図して逆のイメージにした」と語っていたのだが印象的だった。

そう考えると、シフの外見が大きく変わったのも納得だ。穏やかで人の良さそうな風貌だったチャドルはおそらくセドルに育てられてそうなったのであり、ピョン家の息子となって以降は、家族の中での孤独感から神経を張りつめた険しい表情になってしまったのだろう。こういうところまで、ひとつひとつ細かく演出しているのだな、きっと。

というわけで、子役時代と大人になってからの彼らのキャラクターを比較しながら見ていくと、どのように育ったのかが浮き彫りになってくる。そして、どのように育ったかが、このドラマでは非常に大きなキーとなっている。ヨンの成長物語として考えたとき、ぜひ子供時代から思いをはせながら見て欲しい。セドルをはじめ、ヨンを見守ってきた人たちの血肉が彼の体、魂の中に生きているから。

では、今日はここまでで。アンニ・ヨン。