高校生の時、
10回かけて一回しかつながらないようなPHSを持ってた。
田舎すぎて電波がなくて。
当時、私にとって
「PHSを持っている側」である事が
心を強くしていた(笑)
私はコギャルになりたかったから。
そのPHS、繋がると友達がのけぞって驚いてた。
「えー繋がったwもしかして運いい?今日(笑)」
「かかると思わなかったからかけたのに、、(笑)」などと言われた。
日曜日の早朝、そのPHSに間違い電話がかかってきた。
何も予定のない日曜日って、昼くらいまでぶっ通しで寝たいじゃん。
寝ようと思ってたの。
寝ようと思ってた、そんな時に限って早朝から鳴る。
PHSが。
10回かけてもかからない!PHSがっ!
ピーピー!
私「はい、、」
相手「、、、え、○○ですか?」
私「えっ?違いますね」
相手「、、あ、すみません、間違えました」
「ホラ、退屈ってこんな確率でしょ?」って言われてる気がした。
「ホラ、こういうのが、ゆっくり眠れる休日のおやくそくでしょ?」って斜め上にいる神様に言われてる気がした。
私「ええ?間違い?マジィ?ホントにー?(笑)」
相手「いや、ほんと、、間違えました、、」
私「このピッチ電波なさすぎて10回に一回しか繋がんないって言われてるんですよ。すごーいマジで?
まじの間違い?(笑)」
相手「はい、、」
私「え、まじで一発で繋がりました?!笑」
相手「はい」
私「すごーい!(笑)すごいです!!感動してます!(笑)よくかけてくる人でも繋がらないのに。」
相手「、、、(笑)」
私「てか本当にこの電話の向こうに実在してる人なんですか?」
相手「、、え?(笑)」
私「実は実在してない気がする」
相手「してますよ笑」
ここで、私は
ハッキリと
斜め上からずっと
このやりとりを見ている
神、を
裏切るようなセリフが言いたくなった。
その衝動は抑えられなかった。
この電話口の人は、
その神の意地悪で配属された
架空の何かである確信が、
私にはあった。怖っ
鼻をあかしてやりたい。怖い
退屈な神の鼻を。動機が怖い
ヒヤヒヤ、ドキドキさせてやりたい。怖い怖い怖い
そう思った。こえー😭
私「・・今日暇ですか?」
相手「え・・?まぁこの後、職場に電話かけ終われば・・まあヒマです」
私「あの・・わたし今からそっち行っても良いですか?
本当に存在する人なのか確認したいんで・・、、です
(←自分で言っててあんまり過ぎて、思わず爆笑する私)」
相手「えっっっっ?(゚Д゚≡゚Д゚)?」
私「、、今から会いませんか?
本当に電話の向こう側にあなたが存在してるか確認したいんです」
相手「ぷっ、、(笑)
えー、、?涙(存在に自信なさげ)
うーん・・はぁ、まぁ、、
まぁいいです・・大丈夫です」
私「いや、いいのかよ!🤣爆笑
ウソウソ笑ごめんなさいごめんなさい、笑
いいんですよ、いいんですよ、大丈夫ですよ、
断ってください(笑)
断りなよ(笑)
ほんとごめんなさい、ありがとうございましたw😂」
相手「いや、大丈夫です(笑)
ほんとに大丈夫です。来ますか?家どこですか?」
私「茨城です、そっちは」
相手「東京です」
私「え?東京?!まじかー。
わーった!じゃ行くわ(笑)
行きますね。マジで行きますね(笑)
今から出ます。
高速バスに乗るんで2時間くらいかかります。
東京駅着いたらまた電話します」
相手「わかりました、ハッハッハ🤣👍」
神様が用意したセットだったら
世界の秘密バレるけど大丈夫か?
もしくはあなたがストーカーだったらバレるけど大丈夫か?
(この当時、ストーカーが2人位いて、でも昔のストーカーはすごくモラルのあるタイプだったので姿を表してグイグイ生活破壊してきたり干渉してくるような人ではなく、私はむしろ絶対に接触してこないでたまにオヤツとか下駄箱や机の上に置いて逃げてくれたりするストーカーに好感すら抱いていた。
ストーカーなのに大変に人権を尊重してくれた。
たまに無言電話がかかってきたけど。)
その電話を切って、化粧して着替えて。
東京駅ついて連絡して、
その人と電話しながら乗り替えの仕方とか
聞いて電車何本か乗って、駅で対面して。
相手「え・・、こんな今時の人がくると思わなかった・・」
私「なんかスミマセンでしたぁー(笑)
ほんとに存在してるのかなって思っちゃって(笑)
だって10回に一回ですよ?
すごいですね、この電話からかけたんですか?」
相手の電話をまじまじと見たりして。
横にいるのにかけてみたりして。
目の前でその人の携帯がピーピー言ってて、
その人、私がかけたと思わないで出て、
相手「もしもし、、」
私「すごいねー!ぎゃはは」
とか言って(笑)
だってすごくない?
間違い電話かけてきた人に会いにきたんだよ!爆笑🤣
こんな人が私に間違い電話かけてくる人なんだー
私は高校生でその人23歳くらいの
スラムダンクの流川みたいな顔の男の人で。
相手「どうしよう。ウチきますか、、?」
私「はい、いいんですか?ぜひおじゃまさせてください(へこへこ)」
強い🤣好奇心が強すぎる🤣
東京の、その人のお家にお邪魔させて頂き、
「いいとも増刊号!」を見たりした。
しゃべくり倒して、
二人でコンビニに行ったりして。
昼ごはんまでご馳走になって。
感動しちゃったよ。
これが私に間違い電話をかけてくる人が、
いつも行っているコンビニかあ!
すごいね、すごいね!
なんか違う、なんかちょっと違う!
小さい、省スペース!
すごいねすごいね!
私に間違い電話かけてくる人は
ここで暮らし、ここで寂しい夜を過ごしたりもしている!!凄い!東京すごい!ぱぁああ(*´ー`*)
などと思ったりした。
東京の暮らしぶりも聞いた。
「これが東京の孤独な男の部屋かぁ!なんか涙出そう、東京すごいね!😭😭😭」
「w」
「部屋キレイ!テレビのセットみたいじゃん!
私が来るまでに組み立てた?w」
「何なのよw」
「これが東京の暇かぁ!すごい。
いいとも増刊号、全然違うよ、
すげぇ!輝きが違うよ!w
東京やっぱすごいね!」
「茨城県民ってみんなこんな感じなの?w😂」
「ねぇ、早くさっきの暇やって、
もっかいさっきの「東京の暇」やってやってw」
「(頭の後ろで腕を組みいいとも増刊号を見る)」
「スゲー!!
東京の暇な男、スゲーw🤣🤣🤣
田舎と全然違う!w🤣🤣👍👍👍」
とか言いながら。
間違い電話の声の主って実在するんだよ。
びっくりでしょ?!
いるんだよ。
声だけじゃなく、人として生きてた!(笑)🤣🤣🤣
知らなかった、、。
嬉しかった、、、😭
間違い電話の声の主にはちゃんと家があり、テレビがあり、彼がよく行くコンビニがあった。
コンビニでは田舎そっくりの商品が売られていて彼は彼なりにいつも通り、彼が選ぶものを選んでいた。
店員さんは私たちをどう思っているのか。
兄妹。彼氏と彼女。
店員さん。
この人、年上の彼氏か、東京で働く兄、に見えるでしょう?
今朝、間違い電話かけてきた人なんだよ。
私たちは
間違い電話をかけてきた人と
間違い電話をかけられた人なんだよ。
なぜ私も私でこんなところにいるのか?笑
彼も彼だ。危ないだろ。怖いだろ理由が。
怖すぎて私ならちびるよ。
いや、もしかやっぱり間違えたフリしたストーカーだった?
だとしたら私が東京に向かうまでの2時間をどんな風に過ごしていた?(笑)🤣
あわわ、あわわ!
何がどうなって!向こうが来るってどゆこと?
何が起きてんの?
俺がストーカーだとバレてるとか?
あの日机の上にベビースター山にして置いといたの俺だってバレてるとか?
上履きはパクったが新しいのにしてあげた。
そんな俺に、俺と知らずに会いに来る気か?
怖い!ストーカーのこっちが怖い!
と思っていたかも。
色々と考えたが、
彼の家で一日中しゃべくり倒し、
夕方に
「じゃ、私そろそろ帰ります。
今日はありがとうございました。」
って言って帰ってきた。
本当に、
ただの間違い電話だった。
びっくりするくらい間違い電話の人だった。(笑)
地球すごい。(笑)
おまえがすごいよ。
PS
たまたま大丈夫だっただけで、
世の中はやはり危険です。
何があるか分からないから絶対に真似しないでね!😭🙏
![やしの木](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/157.png)