こんにちは。

 タイトル通りなのですが、自分の特性にしっかり向き合おうと考えて読んだ本を紹介したいと思います。

 真っ先に、こちらの「AHHDコンプレックスのための脳番地トレーニング」を読みました。

 

 

 結論から言うと、著者の本来生まれつきのものであるはずのADHDをあたかも後天的にもかかる病気のように扱っていることは別としてとても参考になりました。

 

 本書はなんらかの理由でADHD特性があっても見逃されてきた人のための本です。

 

 また、脳内科医でもある著者によって、脳特性ごとの弱みへの向き合い方が書かれています。どの脳番地が弱いかによって、必要になってくる対策も違うのです。

 

 また、どういった理由で特性が隠されてきたのかによって、弱い脳番地もわかるようになっているので、自分の弱みについて自己診断が可能です。

 

 

本書の読み方

 

①どういった強みで脳特性が隠れてきたかのチェックリストを見る

 

 チェックリストでの項目は8つあります

 

 例えば、

「勉学はよくできるが、対人関係が苦手、言いたいことがうまく言えない」

「人の話はしっかり聞けるが、片づけられない」

「気配りはできるが、自信がない、将来の目標がない」

 などの悩み事に対応しています。

 

➁チェックリストごとの、強みとなる脳番地、弱みとなる脳番地を確認する

 

 先ほど例に挙げた

 「勉学はよくできるが、対人関係が苦手、言いたいことがうまく言えない」の場合

 記憶系脳番地が強い一方で、感情系脳番地、また伝達系脳番地が弱いこともあると示されます。

 

③脳診断ごとの困りごとと、その対策を確認する

 

 当事者の具体的な悩みから、その悩みがどういった脳番地の弱みによって生じているのかを教えてくれます。

 

 例えば「感情系脳番地」が弱いことから同様の特性により生じる悩み事を確認してみると、

 「怒っていなくても周りに怒っていると思われてしまう」という困りごとに対しては

 「感情制御」の問題から自分の言葉に感情が入っていることをあまり意識できないという理由

 処方箋として「過剰反応しやすいことを自覚する」こと、「一歩引く練習をすること」が示されます。

 

 こうして脳番地の弱さごとの悩み事に対して理由と対策を示してくれているのですが、感情系は感情系で、理解系は理解系でまとめられているので読みやすく、また自分が弱い脳番地の困りごとのみ抽出して読むこともできます。

 さらに言えば、脳番地ごとの全体的な悩み事についても、具体的な悩み事に入る前に教えてくれています。

 弱みが感情系脳番地にある場合、右脳と左脳のバランスが悪く、特に左脳が未熟である場合は「自分のことをしっかり把握できない」ため、「他人や環境、今の状況に影響されやすく、振り回されやすい」ことを自覚し、そうした自分と向き合う覚悟を持つことが必要だと教えてくれます。

 

 

まとめ
以上です!

とても参考になる本でしたので、診断はないけれどADHD傾向がある気がするという方にこそおススメです。