若葉マークのデイトレーダー -3ページ目

若葉マークのデイトレーダー

初心者デイトレーダーの日記です

先日、ある投資家から数ヶ月ぶりに電話がありました。

彼はサラリーマン時代に株式投資をはじめ、定年退職後も趣味として株式や商品先物に投資を続けてきたという大正生まれのベテラン投資家です。

初めて彼と出会ったのは、約2年前にさかのぼります。

私の親しい個人投資家の紹介で知り合い、そのとき以来のお付き合いです。

彼は50年近い投資経験を通じて「これからの投資は外国為替取引だ」と感じてFXを始めました。

セミナーが終わると数日してから、インターネットでリアルタイムにチャート分析をしたいといって、ノート型のパソコンを買って私のところへ持参してきました。

早速、為替トレードシステムをインストールして操作方法を学びました。

70歳を過ぎても新しいものに挑戦する彼の熱心さに敬服しました。
「いまある預け金残高がゼロになる可能性がありますから、すぐに解約して2000万円全額を返してもらうように」とアドバイスしました。

その理由は、
①初心者が数十万ドル単位で取引きすることはあまりにもリスクが大きい
②全財産を為替取引の保証金として預けることは全額なくなる可能性がある
③担当者が50万ドルずつヘッジを外しながら、損失も取り戻しましょうといっているが、その可能性は低い
④一旦解約してお金を取り戻して冷静な判断ができるようになることがまず必要
だからです。

為替取引をしたいならば、自分で取引判断ができるようになるまで勉強してから再開すればよいのです。

そして、その時は取引単位を1万ドル単位に減額すべき、ということです。

相談者は「預かり金がまったく失くなることは考えたことはない。担当者が損を取り戻すといっているから信じている。初心者は数十万ドル単位でなく、1万ドル単位で取引きすべきという忠告は理解した。そのために一旦解約すべきというアドバイスも理解した。都合がつけば、そちらに訪問したい」との返事でした。

それから、数週間が経ちました。

円高はさらに進みました。

その後、相談者からの連絡は無かったそうです。

うまく解約できたのか心配です。
「落ち着いて話してください」といってから質問して聞き出したところ、相談者の為替取引の状況は次の通りでした。

・いままでギャンブルはもちろん、株式投資などは主義としてまったくやらなかった。
・ある会社から勧められて為替取引を始めたのが約1年程前。
・為替取引はギャンブルや株式投資とまったく違うと考えている。
・取引会社の担当者はとても親切で、何も知らない私に詳しく為替取引を教えてくれた。
・過去担当者のアドバイスで儲かったことも多かった。
・為替取引の面白さを覚え、勉強する楽しさも知った。
・インターネットの使い方も担当者から教えてもらい、情報収集方法も覚えた。
・現在のポジションは百数十万ドルの買持ち。
・百万ドルは売りヘッジして両建て(評価損は約1000万円)している。
・「為替相場は上ったり下がったりするので、50万ドルずつ上がったときは売り、下がったときは買い取引きを繰り返して、損失を取り戻しましょう。大丈夫です」と担当者が言っているので、その担当者の言葉を信じている。
・取引会社への預け金は、何回かにわけ、こつこつ貯めてきた定期預金をすべて解約、退職金も合わせて合計6000万円預けた。
・そのうち、約半分が実現損となった。

現在、保有している為替の評価損は1000万円、すべて決済して評価損を実現してもなお2000万円の残高が残る。

そして、相談内容は「いつ為替相場が円安になり、預け金が元の6000万円に戻るか、それによって売りヘッジを外して、円安に期待する」ということでした。