何で同じDVDを借りてしまうのだろう。
見たのです、このDVD。ずっと以前に。
そんなに面白い映画でもなかったのに、
きっとタイトルに惹かれたのでしょうね。
一本の贈られてきたビデオテープから暴き出される過去の秘密。
そして、崩壊していく夫婦、家族の世界。
『ファニーゲーム』で知られるミヒャエル・ハネケ監督が、カンヌ映画祭やヨーロッパ映画賞で多数の賞に輝いたスリラー映画だ。ある一軒家の外観を正面から捉えた映像にスタッフ&キャストのクレジットが被さる、何の変哲もないオープニング・ショット。やがてこの映像はキュルキュルと巻き戻され、何者かがその家の住人であるTVキャスター、ジョルジュの元に送りつけてきたビデオ映像だったことがわかる。 撮影者の正体は誰なのか、目的は何なのか。謎解きの重要なヒントは、少年時代にある罪を犯したジョルジュの記憶とラスト・ショットに凝縮されている。ぶっきらぼうなラスト・ショットでは何も事件らしいことは起こらず、表面的にはまったく“衝撃的”ではない。「えっ、これで終わり?」と面食らう人もいるだろう。しかし、そこにはある登場人物の姿(しかも複数)が確かに写っており、彼らがビデオの撮影者なのかもしれないとの推理が成り立つ。また同時に、このラスト・ショットは前述したオープニング・ショットとそっくりのアングルで、何者かが盗み撮りした映像とも解釈できる仕組みになっている(=盗撮者を別の誰かが盗撮している!?)。こうなると観る者は袋小路に陥り、ハネケ監督に脱帽せざるをえない。明快な答えを求める人にはお薦めできないが、これは映像が提示する真実とは何かという問題提起をも含む超一級のスリラーだ。その“緻密なる不条理”というべき迷宮を覗いてみる価値はある。(高橋諭治)
Yahoo映画より
書かれているように「え~~エッ、これで終わる??」という映画です。
一本の謎のビデオテープを通して、
淡々と描かれていくストーリー、ちょっと期待するのですが・・・
ジュリエット・ピノッシュだったんだとは
後になって知ったのですが、個人的にはあまり好きではない女優でしたが、
やっぱりども好きにはなれないし、好んで見ようとも思わないのに二回も見てしまった。
結構、ラストのシーンに話題が集まっているようですが、
どうも、「え!?」のほうが私的には強くて、
「スリリングなストーリー」とも思えなくって、はたまた、
現代社会に渦巻く個人的・政治的抑圧に対する当事者の逆襲とも思えず、
「なんだったの?」 で二回目も終わってしまいました。
映画通ではないのかしら? と自問さされる作品の一つです。