製作国はイギリスBBCと南アフリカ、2007年製作。
未公開作品。アパルトヘイト撤廃後の南アフリカが舞台。
原作者のGillian Slovo(ギリアン・スロヴォ)は1952年、南アフリカ生まれ。
映画は同名の小説で脚本を気に入ったヒラリー・スワンク自ら申し出たとか。
アパルトヘイトが撤廃された2000年の南アフリカ共和国が舞台。
拷問を受けた男が血まみれで引きずられていくシーンで始まり、
50年間に渡る少数白人による支配と黒人弾圧のこと、
1990年初頭のネルソン・マンデラを釈放して民主選挙を認めたこと、
そして、この映画の題材にもなっている「恩赦」のことなどのオープニングクレジット。
白人支配時の拷問や殺人については「真実」を「自白」した者に与えられた「恩赦」
真実和解委員会(TRC)の設立、国中を巡回して行われた聴聞会で
あらゆる「真実」が聞かれ、罪を犯した者も「罪」には問われなかった・・・
とスーパーが流れ、そして、巡回してやってきたのであろう
真実和解委員会、truth & reconciliation と書かれた車の一行。
この映画の主人公のアレックス(キウェテル・イジョフォー)
と彼を弁護するサラ(ヒラリー・スワンク)がTRCとともに登場して始まります。
想像していたよりは少し「軽い」始まり方にちょっとばかり「うん?」
これだけの素材を扱うにはちょっと展開の仕方がどうかな・・・
という点は気になるのですが、あまり難しくとらえなければ、
アパルトヘイト撤廃後の南アフリカを知るきっかけにはなるかもしれません。