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先日、歯茎の手術をしてきました。

メルマガでも前にフランスの歯科事情をお話ししましたが

今日はその続編みたいな感じで

手術のお話ししたいと思います。

私がやった手術は、歯根治療というのでしょうか。

２０年以上前に日本で抜いた神経のある部分が

炎症を起こして、歯茎がプクっと膨れたんですね。

膿みが出るでもなく、痛みもなかったのですが

日本の歯医者さんでチェックをしてもらったとき

早く治してください！と言われたんです。

フランスの歯医者事情は酷いと聞いていましたので

いやだなーって思ってました。

でも治療に数ヶ月かかるので、やむなくフランスで。

若い女の先生で、きちんと治療してくださったのです。

ところが数年後、また膨れてきたんですよね。

娘の歯医者のついでに診てもらったら（別の歯科医）

数年前の治療は良かったとは思うけど

人によっては神経（なのか歯根なのか）が1本多い人もいたりするし

そこが炎症を起こしている可能性大とのこと。

専門医のところで治療してと紹介状を書いてもらいました

オススメの先生は、サイトをみたところ1500ユーロ以上の治療費。

20万円近いですねー（驚愕）！

もう一つ、大学病院があって

予約は１年くらいとれないと思うけど

少しは安いからトライしてみて、とも教えてもらいました。

先生曰く、800ユーロくらいが相場だって。

ああ、やっぱり高いのね。。。

で、大学病院の予約をとると、2ヶ月後に取れちゃった！

ラッキーと思って行ったら、セクションが違っていました。

若い研修医がチェックして

「残念ながらあなたの治療は僕たちはできないんだ。

担当部署に書類を回すから、連絡待ってね」って。

わー、このアナログな感じ、きっと連絡忘れられるやつだ！

と思っていたら、翌週に携帯に電話がかかってきました。

報連相できてるー！すばらしい♡

ただし、ヴァカンスがあるから10月でもいい？って。

（その時6月だった気がします）

ということで、新しい予約がとれていきました。

若い研修医の先生が、レントゲンとって、いろいろ調べて

「ちょっと待っててね」が３０分も帰ってこない。

すると、治療方針を教授と相談していたそうなんですね。

被せ物をとって治療するには、リスクがあるから

歯茎の側からアクセスする手術になりますって。

いろいろと細かく説明してくれて、手術の日も決まり

ホっとしました。あとはなるようになれ！ですね。

前日から抗生物質をとって、秋晴れの手術日和。

手術着に着替えて、手術台へ。

実は私「手術」は人生初。

出産の時以来の、ベッドに横たわる瞬間です。ドキドキ。

担当の研修医の先生は、とっても真面目で

緊張を和らげようと、いろいろと説明してくださいます。

瞳がブルーで綺麗なんですよねー。（ヒゲモジャモジャですが）

で、アシスタントを務める教授は

長めの金髪で軽いノリの先生（彼も若い）。

手術室では教授セレクトの音楽が流れ

（「リクエストあったら言って」

とも言われましたが彼の選曲にしました）

指導しながら歌っちゃったりして（教授の方ね）

和やかなムード。

私は局所麻酔なので、会話は丸聞こえですが

治療に関係ない日常会話してますよねー。（フランスあるある）

「この曲好き？」「どんな曲聞くの？」なんて先生に聞いてる。

私だって会話に加わりたかった！（口引っ張られててね。。。）

最後の縫合のところで

「もう朝から＊＊で忙しくって

来るのが遅くなっちゃったー」とか言いながら

もう1人おしゃべりな先生が入ってきて

内輪の話していました。（私の治療なんて見ていない）

10時くらいに始まって、終わったのが12時くらいだったのですが

手術後は教授ともう1人はさっさといなくなって

手術室の外で見学していた研修医たちもいなくなって（みんなお昼タイム！）

担当の先生がひとり、最後まで見送りしてくれました。

初の手術だったけど、こんな雰囲気だったら

さすがに緊張も解れますね。

無事に終わってよかったです。

さらに嬉しい誤算が

見積もりは500ユーロくらいだったのですが

お会計でまさかの280ユーロになっていて

とってもお得な手術でした。

（安いものほどウラがある！？）

で、冷却パッドをほっぺに当てながら

トラムに乗ってひとりで帰ってきて

慎重に抗生物質と抗炎症剤、解熱鎮痛剤を数日飲み

（こんなにお薬飲んだことありません！）

5日ほどで通常通りになりました。

途中、ほっぺが腫れてリスみたいになっちゃったし

痛みも数日続いていたので不安でしたが

3日目をピークに急激によくなって

無事に友人とのランチも決行できました♡

フランスに来て１０年以上は

日本の帰国時に歯科検診をしてたのですが（自費治療）

最初の歯根治療以来、フランスの先生でも大丈夫！と思い始め

こちらで治療しています。

フランスって、アシスタント＝歯科衛生士さんがいない方が普通で

歯科医がひとりで、唾液を吸い取るやつを持ちながら

同時に歯を削ったりするんですよ。

意外と器用！

診察台に水道とコップがついていないものが多く

いつもうがいはさせてもらえません。

ま、これがスタンダードなので、従うしかない。

私はベテランの先生よりも若い先生を選びます。

今回大学病院を選んだのも、きっと勉強熱心だから。

案の定、瞳の綺麗な担当の先生は一生懸命でよかった。

（しかもちゃんと教授がつくから万が一のときも安心）

実験台なのかもしれないけれど、彼らの技量アップに貢献できるって

なんだか嬉しいのです。

というわけで、今年のうちに

歯の健康が取り戻せてよかったです。

みなさまも歯科治療、早めにしてくださいね♪

病院のお向かいの建物

本当に秋晴れで真っ青な空！

早朝です🌞

愉快な歯科手術