ここ5年強の、私の人生最大のプロジェクト、博士号取得、無事に出来ました♪♪
もう直近の1-2カ月は毎日「平常心、平常心」と言い聞かせながら、過ごす日々でしたが笑
本来なら半年、ギリギリにしても3か月ぐらいかけて書く論文を、一部既に発表した論文を入れる事を出来たとはいえ、1カ月で書くという強硬手段に移らざるを得ず(ギリッギリまでデータ取ったり解析したりしてたので…いやこれは私のボスのせいでもあるけどw ここまで追い込むなよ笑笑)。まぁなんとか形にはなりましたが、やっつけ感満載の卒論でして。正直あんまり良い作品とは思えませんが博論ってそんなもんでしょう笑
でも、すごーーく色んな人が私と一緒に火事場の馬鹿力してくれたんです。私のラボの後輩は解析のプロなので、私のモデリングをチェックしたり、提案してくれたりしたし、ラボの父同然の研究員さんも毎回週2でミーティング一緒に来てくれてディスカッションしてくれたし、ポスドクに至っては私の超大急ぎで仕上げてる論文すべてに目を通して校正してくれたし(締め切り当日は朝6時までオールしました。今まで勉学の為にオールした事ないし、人生で10回ぐらいしか行った事ないクラブでもたぶん3時か4時には帰ってきてたはず。。 もう感謝しかない。
そして提出から1週間後に口頭弁論。これは、まず公開のトークが友達や家族を呼べるトークで、私の両親も日本から飛んできてくれました♪ でもそれだけじゃなくて、別な学部にいる日本人フレンズや、なんとバレエの友達、バレエの先生まで見たいと言ってくれて。友達や家族はあれだけど、バレエって、わりとドライな関係で、レッスン場では踊るのがメインなのであまりお喋りしないし、むしろそんな関係が心地良いと思っていたのですが。やっぱり5年ぐらいずっと常連でほぼ毎週、週に2-3回は顔合わせていた仲なので見に来たいと言ってくれた時は、年も離れてるし、友達とはまた違う関係だけど嬉しいなぁとしみじみ思いました。一人はシャンパンまで持ってきてくれて!みんな優しい…。
その後小一時間、指導教官たち相手に質疑応答。まぁ色々ツッコまれましたが、基本的には私の答案に納得してくれたようで、特に大きな編集リクエストもなく、無事にパス出来ました。疲れたぁぁぁぁぁ。 その後は恒例のボスが買ってきてくれたシャンパンでお祝い♪ ラボのみんなからプレゼントやカードももらって、本当に人には恵まれたなぁと思いました。
とはいえ、私の中の感覚では「終わった」という感じよりかは、これでやっと研究者と一応名乗れるようになったという感じです。研究でお給料もらって生活するという事がいかに難しいか、いかに大変なのかをこの数年を通して痛いほど感じました。それは、やっぱり日々プチ絶望とプチ狂喜を繰り返すような生活だし、でもあんまり落ち込まずにあんまり舞い上がりもせずに淡々とやるべき事をこなせるメンタルが必要だし、同じ質問を何年もしつこくしつこく洗い出す作業に耐えうる身体・脳みそが必要で。身近な所でも、すごく優秀な人が研究から離れたりする様子を見てきたので、中の中な私の実力はいったいどこまで通用するのかという不安は常に付きまとうし。
それでも、そもそも博士課程を始めるきっかけとなった美術館関連の、しかも普通の美術館ポスドク以上に面白いプロジェクトに関わらせてもらえる事になったし、相変わらず肝心な所での強運は持ってるみたいです笑 怒涛のここ1-2カ月、就職が予想外にあっさり決まった事はとても心のよりどころになっていました。6月中旬にはハーバード美術館でサンプル採集、7月はシカゴ美術館でサンプル採集とワークショップ、8月は日本に一時帰国で久しぶりのまとまったお休み。9月から香港です♪♪ 新しい街で、新しいチーム、新しい分野の研究と、まぁよく懲りずに挑戦するなと自分でも思いますが(苦笑) ブログはほそぼそと続けるつもりですのでよろしくお願いします。
卒論のメインのプロジェクトもまだ終わりが見えないし、家引き払わなきゃだし、ポスドクの仕事のスタートも考えなきゃだし、両親が来ている間はニューポート観光やレッドソックス戦観に行ったりしてあんまり仕事出来ていなかったので(ただいま絶賛サビ残中です笑)いろいろやる事はあるのですが、とりあえず毎日7時間以上寝れる日々が戻ってきて嬉しいのと、博士取れて一番嬉しい事は、これから結婚してもMrs.じゃなくて一生Dr.でいられる事です♪