ご無沙汰しておりましたw

 

気付いたら2024年も、もうすぐ半分。 時間が経つのは早い!

 

香港の美術館での仕事は比較的ノリノリです。

ノリノリすぎて、3月にちょろっとボスを手伝ってあげるつもりで始めたサイドプロジェクトが結構良い結果が出たので早速、学会で発表します。それで今、アメリカに来ています。 シカゴの大学の研究室(私のお給料の出どころ)に2週間ほど滞在してキャッチアップなどして、週末にワシントンDCに向かいます。DCでは学部時代の友達に数年ぶりに会えそうなので楽しみにしています。

 

でも不思議と、久々の大学キャンパス、久々のアメリカは「ただいま」よりも、アウトサイダー感が以前にも増して感じるんですよね。 去年まで自分がその住人だったとは思えないぐらい。 そうだった、薬局の棚って鍵掛かってる棚がある(しかも別に高級品とかじゃなくて、ちょっと良いシャンプーとか、スキンケア用品とか40-50ドルぐらいのもの)し、入口には「銃は持ち込めません」みたいなサイン掛かってるし、時々ウィードの匂いがぷぅんと来るし、ランチのサンドイッチセットが15ドルで高いーと思っても結局2食分あるデカいサンドイッチだから、ま、トントンかなとか笑 コーヒーは本当美味しくないしね、この国。

 

もちろん、良い事もたくさんあって、例えばどんな体形でも、どんな年齢でも、どんなに流行とズレてても、「このスタイルが好きなんだろうなー」ってものを堂々と着てる女性とか、絶対ドア開けてくれる男性とか、メキシカンやギリシャ系のレストランは東アジア圏ではあまり見かけないし、基本的にみんなフレンドリー。

でも色々考慮しても、どうしても私がシカゴとか、大学という環境に長居する様子が、想像出来ない。アメリカという国が、基本的に地元愛が強くて他の文化と接点が少ない人々が多いせいか、すごく限定的な世界を見ているなぁという気分にさせられるんですよね。すごくアメリカンな価値観で生きてきて、それが世界のスタンダードだ信じて疑わない感じ、というのかな?うまく言語化出来ないけど。

 

私はもうちょっと、フラフラしたい。大学、とか美術館、とか住み分けるんじゃなくて、分野も限定しないで、むしろ異分野の化学反応を見てみたい感じ。研究のスタンスだけじゃなくて、普通に生活する上でも常に自分の基準とか価値観のバイアスとかを疑ってるし、新しいアイディアを受け入れる余地、面白い化学反応が起こる可能性を残したうえで、自分の核も持っていたい。

 

香港でしか見た事ないSchweppesのグレープフルーツ味!

 

 

というのも、香港の美術館のボスが急に美術館を去る事になり。

プロジェクト自体は続くし、私も引き続き美術館にいて良いという事になったので、当座の所はなんとかなりそうなのですが、それにしても香港に来てまだ一年も経ってないのにずいぶん状況的には変化したなぁという気持ち。私が、たまったま、香港が気に入って、たまったま単身で来てたから被害が最小限で済んでるけど、これで私が香港馴染めてないとか、私が家族連れとかだったら大変よ、もう!!からの、あ、そうだ私絶賛シングルだった スン…みたいな笑 でも真面目な話、ボスがいなくなったりすると、私もこのポスドクの後、どこ目指して就活しよう?とか、もしかしてまた一人で海外移住するのかな?色々考えてしまう…。正直、色々面倒くさいプランの狂わせ方しやがってコノヤロウぐらいは思いましたが笑 いくら直属の上司とはいえ、私のキャリア邪魔されるのは不本意なので、プロジェクトにフォーカスして、自分の学びとスキル習得にフォーカスして、淡々と日々の研究生活を続けよう…とは思ってる。平常心で。 まぁでも、しばらくは不安・不透明要素が出そう。

 

 

自分が考え事好きなのは自覚していて、でも結局行きつくところは「諸行無常」とか、人間の認知の範囲の狭さとか、要するに「色々考えて綿密にプランした所で、思わぬ方向に転がるものだし、転がされるのも、転がるのを追いかけるのもまた一興」みたいなライフモットーになりつつある笑 それに、実際それぐらいゆるく構えているおかげで、変化の激しいこの時代、あまりストレスにならずに生きていけてるし、色々楽しい経験させてもらってて本当にラッキーだと思う。30歳にして、私の人生かなりユニークで面白い事になってて、これからも楽しみ!って心から言えるのは、かなりレアだと思う。


そんな私でも時には、安定した生活、3年、5年、10年プロジェクション出来るような計画性ばっちりな人生を歩んでいる人を見て羨ましくはなる。例えば大学生から10年近く付き合った彼と結婚して、時間かかったけど諦めないで挑戦した名門ロースクールを卒業し、しこたま稼げる仕事を勝ち取り、地獄のような司法試験(しかもアメリカとイギリス両方の同時受験)を控えて夫が一カ月近くも有給を取って全面サポートしてくれている、夏からのロンドンでの生活も、素敵なエリアに両親が購入した物件が待っているという段取りクイーンの我が親友とかを見ると、凄いなぁ。安定って強いなぁ、と思うのです。もちろん、10年の間には彼らの間にも色々壁はあったし、波乱万丈だったのは分かる。見てたし。それでも、私から見れば安定感半端ない。

 

彼らを見てると、私がしたいのは結婚じゃなくて、人生かけてコミット出来るチームメイトなんだなと思う。絶対的に圧倒的に味方でいてくれる人がいたら、きっともっと安心して冒険出来るから。 一人の間は自由だし楽しいんだけど、どうしても戦闘モードになっちゃうんだよなぁ私は。

 

って結局は冒険したいんじゃん笑 

 

なんだかよく分からない結末だけどw ここまで読んでくれた皆さんが良い日を過ごされますように♪