ものすごーく久しぶりに映画を観て来ました。
随分前にシャネルの映画ができると聞いて、ずっと観たかった映画です
ファッションデザイン専攻していた者にとっては外せない映画
まずはオドレィバージョン
今年は、やけにシャネルの映画が多いと思ったら、メゾン設立100周年なんですね。
そうか、100年・・・。
現在生き残っているブランドの中では最古のレベル。
今回はシャネルが成功するまでのストーリー。
うーん、やや盛り上がりに欠けたかも・・・
「シャネル、成功の秘密解禁」
と謳っていた割には、あまりその部分については描写されておらず、ちょっと残念
でも、これまで本で読んだだけの彼女の人生を映像で見られる事はすごく新鮮で楽しかったです。
印象的だったのは、やっぱりシャネルのドレス。
周りが前近代的な雰囲気の中に、シャネルの所謂リトルブラックドレスが混じると、そこだけ違う時代の「異物」が紛れ込んでいるみたいで、面白かった
ああ、ここが近代の現代の境界線の時代だったんだなぁ、というのを実感しました。
英語のFASHIONは日本語で「流行」とも訳されるとおり、常に変わっていくもの。
それがファッションの定義の一つでもあると思う。
そんな中で唯一の例外だったのが、シャネルです。
最初にジャージーを外出着にしたのも、
ツイードを女性用に使ったのも
黒がエレガントだという概念をつくったのも、彼女。
同世代のマドレーヌ・ヴィオネやちょと昔のポール・ポワレが時代と共に忘れ去られていったのに対して、なぜシャネルだけがこれだけ繁栄し続ける事ができたのか。
同じ、女性の解放を掲げながらも、彼らとは何が違ったのか。
この部分をもうちょと描いて欲しかったかなあ、と思います・・・
だって、シャネルの成功の秘密ってここにあると思うから。
まぁ、2時間でシャネルの人生を語るには短すぎる、という事でこうやって分割するしかなかったんですよね・・・。
全部知りたい方にはやっぱり本の方がお勧め。
本で有名なのはやっぱりポール・モラン著『獅子座の女 シャネル』。
でも、これ、私は読んでいないので本当かどうか分かりませんが、内容にも混じっているような話も聞きました・・・
で、私のお勧めはこっち。
海野弘著『シャネルの星座』。
うーん、ファッションが好きな人が見ると、ちょっとがっかり、かもしれないですね。
結局何が描きたかったのか、が見えない映画になってしまっていたような気がします。
やっぱり最近のは『20世紀少年』か
堤監督大好きです