明日は髪でも切リに行くか。
目閉じてそう思っているといつの間にか眠ってしまった。
次の日、
クラオは床屋へ向かった。クラオにとっては顔なじみの床屋である。ずっとここで髪を切っていたのだ。
床屋のなじみのおじさんと軽く世間話。
店内は空いていたので話しながらすぐに準備にかかるおじさん。
クラオは「暑いから丸刈りで」
おじさん「髪は残すね?」
クラオ「そりゃぁ残すどもん」
おじさん「わかったわかった」
バリカンでクラオの髪を刈る・・・・
三十分後・・・・
坊主が完成した。
おじさん「あっ、そうそう、山の上にできた温泉知ってるね?無料券と籤引券やるからいってみらんね?」
クラオ「おじさんが行きなよ」
おじさん「期限が今日までなんよー。んでワシはコレと今日、デナー(ディナー)に行かなきゃいかんからのー」
クラオ「そんな言えん横文字使わんちゃ。いい歳して」
おじさん「デナーだろもん?だからねこの券やるから行ってきなっせ」
おじさんの押しに負けてクラオは券をもらうことにした。
散髪代を払うとそそくさと店を出た。
外の風がやけに冷たく感じる。頭がさっぱりしすぎたせいだった。
クラオは頭を撫でながら券を見るなり、せっかく貰ったし行くか・・・・と呟いた。
1話『券』
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