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《あぶり餅》
--京都府 かざりや--
1皿15本 500円
(2人1皿も可)
お土産3人前(竹皮包み)
 1500円

ずいぶん昔から一度食べてみたいと思いつつも機会に恵まれず、あこがれの和菓子の一つでしたが、去年の秋、やっと念願叶って食べる事が出来ました。

このお店は京都市の北区にあります。
金閣寺より北東方面にバスで数分の所、今宮神社前下車すぐ。
大覚寺の北側、今宮神社ゆかりの和菓子です。



今宮神社の楼門(南門)です。

いくらあぶり餅目当てでも、きっちりお参りしましょう。

今宮神社にお参りした後にあぶり餅を食すると厄祓いとなり、疫病に罹らなくなるという御利益があるそうです。



【今宮神社 】京都市北区紫野今宮町21

御祭神/本社:大己貴命ohnamuchinomikoto、
       事代主命kotoshironushinomikoto、
       奇稲田姫命kushinadahimenomikoto
    摂社:疫社-素盞鳴命susanoonomikoto

由緒/この地は平安遷都以前より疫神が祭られていましたが、
   遷都後、疫病が流行り、
   それを鎮める為に994年その疫神を御輿にこめ、
   船岡山に奉りました。
   そして再び1001年に疫神をこの地に環し奉り、
   新たに三神の社殿を祭り、
   今宮社としたのが興りです。

祭り/*やすらい(夜須礼・安居)祭*(4月第2日曜日)
   京都三大奇祭の一つとされます。
   鉦kaneや太鼓taikoを赤鬼や黒鬼が打ち鳴らしながら、
   その囃子hayashiに合わせて花笠の周りを踊ります。
   その中に入れば、その年の厄祓いになると
   伝えられています。
   民族無形文化財に登録されています。

   *今宮祭*(5月1日~5月19日)
   5月1日神輿出し
   5月5日神幸祭(おいで祭)
   5月第2もしくは第3日曜日(15日に近い方)
       還幸祭(おかえり祭)
   5月19日神輿納め
    5月5日に神輿を中心とした行列が氏子の町を巡行し
    御旅所へ入御する様が見どころです。
    還幸祭までの期間のみ、
    御旅所でもあぶり餅を買うことができます。

   *七夕祭*(8月7日)
   末社・織姫神社のお祭り

神占石/阿呆賢(ahokashi・ahokan)さん
   病平癒を占う石として有名です。
   最初に恐れ多くも阿呆賢さんを3度叩きます。
   そして持ち上げます。
   ここで重さの感覚をよく覚えておいてください。
   次にお願い事をします。
   何でもいい様ですが、御利益が疫病祓いですので、
   自分の痛いところを治して頂くお願いが一番利いて頂けそう
   です。
   そして今度は3度撫でさすります。
   ここでもう一度持ち上げてみて、さっきより軽く感じれば
   お願いは叶うと言い伝えられています。



お参りが済んだら東門より出てください。
目の前に2軒のあぶり餅屋さんがあり、休日ともなれば観光客で溢れかえっています。
今宮神社の境内は案外静かで霊験あらたかな感じをかもし出しているのですが、
こちらは打って変わってかなり騒々しいです。
それはもう、両店の呼び込みが激しいからです。
南側が『本家根元かざりや』、
北側が『一文字屋和助』(一和)。
実は両方とも食べたのですが、一和のバイトのねーちゃんが鈍臭く
後から続々と入ってくる団体の方にばかり先に餅を出し、
完全にブチ切れてしまったので、味わう余裕を無くしました。
ゆえに、写真も撮ってません。悪しからずです。


かざりやの方で食べていると、
隣に座ったおばちゃん3人に
タクシーの運転手が
『こっちの店の方がほんまもんで古いんやで。』
と言ってました。ほんまかな?
何百年も昔から両店は競い合っているそうです。

暖簾をくぐってすぐのところで、
おじさんやおばさんが一心不乱に餅を小さくちぎり、竹串に挿し、きな粉をまぶしています。
慣れた手つきで次から次へと作られていきます。

そして、軒先のしおしおの手をしたおばあさんへと渡され、
真っ赤にいこった備長炭の上で丹念に炙られます。
この手元を見ているだけで、心の中がとても温かくなりました。
所々に焦げ目がついてきたら潮時のようで、
ようやく丸いお皿にのせられタレがたっぷりと掛けられました。
このタレは一子相伝の秘伝とのこと。
一串、味わってみました。
甘辛いなんともいえない美味しさです。
きな粉がまぶしてあるので、よくタレが絡み、
いい具合です。
白味噌が入っているのは判るのですが、後は何でしょう?
水飴かな?お砂糖かな?今度お土産を買って原材料を見てみます。
あぶり餅の竹串は、
店の人が手早く竹を割いて作るので一見荒く見えますが、
今宮神社の神前に供え、“斎串”とするので
口の中を決して傷つけないと言われています。
安心して美味しく完食しました。
が、出されるお茶がちょっと薄かったことだけ非常に残念でした。
お茶はサービスなんですけどね。


*本家根元かざりや*
京都市北区紫野今宮町96
水曜定休(但し1日、15日、祝祭日の場合は翌日休)
10:00~17:00
こちら側より入りお座敷に上がれば、庭の“水琴窟”を見ることが出来ます。
澄んだ音色で癒されて下さい。


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