中田喜直と畑中良輔の交流を綴る、上野は奏楽堂の企画展。


これまで私がリサイタルで取り上げてきた曲の直筆譜や、選曲に使われた詩集の展示を前に、再び演奏意欲が湧き上がるのを覚える。

直筆譜には訂正以前の音符の跡や出版時には消えている演奏記号等も垣間見え、発見や共感に頷くこと度々。

川端康成をはじめとする当時の文化人との交流も興味深い。


本展で私の心に響いた一節を。

『僕は歌ふ。けれどそれは行動にすぎない。

僕はそこに「魂」を欲している』


二人の熱い交流に、私は学生の様な気持ちに返っては向学心を刺激されて。