7月29日、故郷の函館で自身としては3度目のリサイタルを開催させていただきました。
本番に先立って地元新聞に取り上げていただいたこともあり、沢山のご来場をいただき感謝の気持ちでいっぱいです。
今後も研鑽を続けてまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

以下は当日のプログラムに寄せましたご挨拶文より。

本日は佐藤季敦バリトンリサイタルにご来場いただき誠にありがとうございます。
2016年に行われた函館での初リサイタルから2年。
郷里での二度目となります本リサイタルは、一部にイタリアの作曲家ベッリーニと、同じく同時代の好敵手ドニゼッティの作品を。二部には日本歌曲より夏の歌を集めてお届けいたします。
 殊に今日歌わせていただきます「6つのアリエッタ」に覚える、清潔で、控え目でありながらも熱い想いを内に秘めた感は、その期間はけっして長くはなく、盛夏においても時折涼風を感じさせる北国の夏の誠実な輝きにも重なる思いが致します。
 私事ではありますが、稀有な美しさを誇る自然が側にある恵まれた環境に気付いたのは古里を離れてからのこと。
今では帰省の度、母親に呆れられる程足繁く海へ山へと通っております。
二部では夏の歌ということで海にまつわる曲も多く登場致します。
幼少の頃に夏を待ち遠しく思っていた、懐かしくも今はただただ愛おしい想いに、夏の眩しい青々とした風を添えて、楽しいひとときをお届けできれば幸いです。
沢山の温かで寛容な方々の善意に感謝をこめて。