性の多様性。

 前回は性的指向についてでしたが、今回は性自認。

 性同一性障害という言葉がポピュラーになり、心の性と体の性が合わなくて苦しんでいる人たちがいることが知られてきました。

 生物学的な性別と社会的な性、そして性の自己認識。

 これらも多くの問題があり、考えさせられることがおおいです。

 性別の捉え方もやはりグラデーションがあり、人の数だけ違いがあると思います。

 そして下着。

 外から見える服装はその人の社会的な性を表すことが多いです。

 女らしい服、男らしい服。

 下着は外から見えませんが、その人のアイデンティティーに関わるものだと思います。

 その上、女性には生理=月経という現象があります。

 毎月のようにある月経は、いくばくかの制約を女性に与えます。

 特に、FTM(Female to Male 身体的には女性であるが性自認が男性)の方にとっては。




「生理があるのは女性だけじゃないんです。女性の体を持った男性である僕たちトランス・ジェンダーにも、生理があるんです」


 男性用トイレにはナプキン入れが無い

 同僚に見られるかもしれないから、ナプキンをカバンに入れておけない。替えに行けないから、漏れないようにと何枚もナプキンを重ねづけするしかない。

 そんな意見から作られたのがこちらの下着です。

 「For People with Period (生理のあるすべての人のために)」

 THINX(シンクス)が新たに開発し2015年の11月より販売を開始したのは、ナプキンをつける必要のない「ボクサー型」のアンダーウェア。

 4層構造になっている下着の形の布ナプキンのようなものです。

 その機能はHPによるとlightday軽い日用でタンポン1本分。

 ボクサーブリーフ型以外にも5種類のタイプがあり、多い日用(タンポン2本分)ヒップハガータイプ、普通の日用(タンポン1.5本分)スポーツタイプ・ハイウエストタイプ、軽い日用(タンポン1本分)チーキータイプ・ボクサーブリーフタイプ、さらに軽い日用(タンポン0.5本分)トングタイプ。

 抗菌仕様にはなっているようですが、衛生面などは疑問は残ります。

 でも、今回はそれは置いておいて。

 性自認の多様性にも社会が対応していく世の中になってきたことは喜ばしいことだと思います。

 元の紹介記事はこちら、

 毎月の“7日間”、女をさげない。男らしさを削がない。 自分らしくいられる下着、THINX 2016.4.12

 そして、下着を作った会社THINXのHPはこちら、

 THINX(シンクス)


 FTMの方は今増えているそうです。

 言えるようになった、行動できるようになったのだと私は思います。

 この辺りもやっと社会がついてきたのだと感じます。

 性の多様性。

 一人一人が知って、自分も含め一様ではないということを認めていけたらと思います。