今日はこちらのニュースから。

 夫の精子で出来た子が夫の子でなかったという珍事が米国で発生 IRORIO 2015.10.29

 不思議なことがあるものです。

 アメリカで不妊治療を受け人工授精により子供を授かったご夫婦。

 生まれた子供の血液型が両親のどちらとも一致しなかったそうです。

 これは、人工授精の段階で間違いがあったのでは?と思いますよね。

 遺伝子解析をした結果、ご主人の兄弟の子であるとされたそうです。

 しかし、ご主人に兄弟はいない。

 まさに怪奇現象?

 いえいえ、

 実はご主人、生まれる前は二卵性双生児だったが、母親の胎内で兄弟の身体を吸収し、その結果一人で生まれてきたということが分かったそうなんです。

  つまり、吸収された兄弟の細胞が体の中にまだあり、それが兄弟の精子を作っていた そんなことがあるんですね。

 ご主人の精粗細胞に兄弟の精粗細胞が混じっていればありえますよね。たぶん。

 双子がもう一方に吸収される現象をバニシングツインと呼びます。

 そして、 同一個体内に異なった遺伝情報を持つ細胞が混じっていること、またそのような状態の個体のことをキメラ(chimera) と呼びます。

 バニシングツインで作られたキメラ精子による妊娠。

 livedoorNEWSではこんな記事も。

  アメリカで特殊なDNAをもつシングルマザー 子どもと親子関係を疑われ告訴 2015年8月3日

 ここに出てくる女性も体に複数の遺伝情報を持つDNAキメラ。

 10億人に1人に発生する極めて稀なDNAだそうです。

 世の中には驚くべきことがまだまだあるんですね。




 
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