前回に続いて、新型出生前診断についてです。

 新出生前検査「対象拡大を」…共同研究組織有志が要望2015.4.9yomiDR.

 新型出生前診断、

 NIPT:Non-invasive Prenatal Genetic Testing= 非侵襲的出生前遺伝学的検査ともいわれる、母体血による出生前検査です。

 この検査でわかるのは現在日本では、ダウン症(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミーの三種類のみです。

 どちらの病院でもこの3種類の異常がわかるのみとされています。

 そして精度は高いですが、確定診断ではありません。

 これを、もう少し検査する項目を増やそうという要望が出されたというものです。

 増やすものとして、

 〈1〉男児だけに発症するデュシェンヌ型筋ジストロフィーなどの病気の可能性を調べるための性別判定

 〈2〉性染色体の数異常によるターナー症候群などの病気

 〈3〉染色体のわずかな欠損で起こる病気

 この3種類が提言されました。

 いままで、この3種類の異常の可能性がある人は羊水検査を受けて診断を受けていました。

 羊水穿刺には危険も伴うため、NIPTでまず判定しておけば、本当に必要な人だけが羊水検査を受ければいいことになります。

 こう考えれば、検査項目を増やすのは良いことだと思えます。

 しかし、新型出生前診断を希望する人すべてにこの追加三項目が増えると、現状、異常が見つかった場合中絶を選ぶ人が多いので、さらに中絶を選ぶ人が増える可能性があります。

 記事に書いてあるとおり、カウンセリング体制の強化、整備が不可欠です。

 今ですらカウンセリング体制が不十分だとされているのにです。

 難しいですね。

 必要な人には必要とされる検査だと思います。

 今回も前回と同じNHKの記事を貼っておきます。

 新型出生前検査 導入から1年  ~命をめぐる決断 どう支えるか~

 ぜひ読んでいただきたい記事です。



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