おはようございます。
厚労省は平成25年6月14日、子宮頸がんワクチンの積極的勧奨をしないことを決めました。
積極的勧奨をしないとはどういうことでしょう?
子宮頸がんワクチンは定期予防接種です。
・定期予防接種
定期予防接種とは、予防接種法により、市区町村の責任において行われるものです。
接種の費用は公費負担。
万一事故が起こった時には、予防接種法による救済措置にもとづいて認定されれば救済されます。
そして、勧奨されるもの。
強くおススメされるので、個別にお手紙が送られ、受けていない人は機会があるたびにおススメされます。
この、お勧めをするところだけを省かれるのが、今回の子宮頸がんワクチンです。
・厚労省の勧告
定期予防接種は市区町村の責任で行われるので、厚労省の勧告はまず各都道府県知事に出されます。
それがこちら、
「ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種の対応について(勧告)」(平成25年6月14日健発0614第1号)[69KB]
ここには、
1、積極的にオススメしてはいけないこと、
2、でも定期接種だから対象者にはそれが分かるようにしなければいけないこと、
3、医療機関では接種希望者にオススメしていないことを告げた上で、ワクチンの有効性や安全性を十分に説明するように指導すること、
4、副反応報告を的確にすること
5、厚労省の合同委員会で副反応について検討してから今後の勧奨について決めていくこと、
等が書かれています。
・医療機関での説明パンフ
3、の医療機関での説明に対しては、このようなパンフレットが用意されています。
子宮頸がんはどんな病気か、ワクチンの効果、ワクチンのリスク、接種後の注意、検診のススメ等が書かれています。
一枚目の下側がワクチンの効果について書かれているのですが、最後にこう書かれています。
『子宮頸がん予防ワクチンは新しいワクチンのため、子宮頸がんそのものを予防する効果はまだ証明されていません。』
赤マルでかこっちゃいました。
その上には大きく、
『16型HPVと18型HPVの感染やがんになる過程の異常(異形成)を90%以上予防できたとの報告があり、これに引き続いておこる子宮頸がんの予防効果が期待されています。』
こう書かれています。
2枚目の上の副反応の蘭には、いま問題になっている全身性のとう痛に関しては書かれていません。
調査中で解明されていないからでしょうか?
検診のすすめが小さいのも気になります。
それでも、大きな一歩ではあると思います。
接種を受ける方は医療機関でこれらの説明を十分に受けてくださいね。
そして、予防接種を受けても検診は大事です。