母乳ケアにもアロマはとてもいいです。

 でも、しかし、産後初期には使いたくありません。

 それは、母乳の 香りや体臭で母子のそして親子の絆を作る時期だからです。

 産まれたばかりの赤ちゃんをおかあさんのお腹の上にのせると、自分で動いて乳 首に吸い付くそうです。

 すごいですよね。
il-manoのアロマでサンバ

 そして、おかあさんのおっぱいをきれいに拭いてしまう と、乳首にたどり着くことは出来ないそうです。

 産まれたばかりの赤ちゃんは、母乳の匂いを嗅ぎ取っているんですね。

  その後、赤ちゃんは自らも皮膚から匂い物質を出し、母親もそれを感じ取り、お互いの香りでお互いを認識しあって行くんです。

 その一方 で、赤ちゃんは、お母さんお腹の中の胎児期の6~7ヶ月頃にはすでに嗅覚が働いていて、お母さんの感情も敏感に感じ取っています。 お母さんが妊娠中にア ロマをを使い、それによって、心地よいと感じていたなら、それは赤ちゃんにとっても心地よい香りということになります。

 これらのことを 考えると、香りによる絆形成に必要な産後初期を過ぎれば、母子のお互いの匂いを邪魔しない程度のアロマの使用は好ましいものだと思います。

  では、実際どう使えばいいのかですね。

 母乳が出づらい時 = 身体が冷えていたり、こわばっていることが多いので、半身浴、手浴、足浴 で冷えを摂る。 お好きな香りで緩みましょう! 
 腕や足の前面のアロマトリートメント。これもお好きな香りで! 
 肩、背中の温湿布も いいですね。
 もちろん、アロマバスソルトで全身浴もいいです。 しかし、赤ちゃんと一緒に入るときは使えません。

 母乳のです ぎ、乳房のしこり = ペパーミントを使います。 ペパーミントには制乳作用(母乳が作られるのを抑える)があります。 (ですので、母乳を出したい時に は使わないで下さい。)
 ひまし油(無ければ、他の植物油でOK)に、ペパーミントとゼラニウムを1:1で入れたものを授乳後おっぱいの真裏の背 中や乳房に塗ります。(植物油5㍉に対し精油1滴です。) このとき、赤ちゃんの口に入る、乳輪や乳首には塗らないようにします。
 授乳するとき は必ず乳房を拭いてから授乳します。この時に少し乳首をやわらかくするように搾乳すると、赤ちゃんは飲みやすいでしょう。
 お胸が痛い程張ってい るときは、冷湿布。 洗面器に水を入れてペパーミントを1滴入れます。そこにタオルを入れ、ペパーミントをタオルですくうようにしてしぼります。そして、 お胸に当てます。
 先日いらした乳腺炎の方は、「氷で冷やしていたのですが、身体が冷えてしまって。」とおっしゃってました。氷は冷やし過ぎで す。
 ペパーミントティーも同じく制乳作用があるので、ハーブティーの利用もいいですね。

 乳首の傷、裂傷 = カレンデュラオ イルを傷に塗ります。 授乳の前に必ず拭き取ります。 このときも、授乳前に、乳首がやわらかくなる程度に搾乳すると、赤ちゃんがくわえやすく、傷への負 担も減ります。

 おっぱいをしぼるときは、乳輪と乳首以外を押したりしないように気をつけましょう。

 いずれの場合も母 乳ケアで一番大事なのは食事です。 食養生から始めましょう!!