日々、世の中は変化を続けています。

 医療も変化を続け、良しとされていたことが、実は良くなかったなんてこともあるわけです。

 妊娠中のキーワードとして、体重増加は不可欠です。

 少し前にやっていたTVで産婦人科の女医先生のはなしを放送していました。

 その先生が、産婦人科医として働き始めた頃(20年近く前でしょうか。)、妊婦さんを担当すると、多くの人が、当時妊娠中毒症といわれた症状(高血圧、むくみ、蛋白尿)を起こし、出産の時も難産になるケースが多かったそうです。

 一世代前は、戦後の影響もあり、妊婦さんは栄養を取らなければいけないと言われていて、その世代の親を持つ妊婦さんは、とにかく二人分食べなさいと言われていた時期です。

 先輩の医師に相談すると、帰ってきた答えは、「体重の管理をしなさい。体重を増やさなければ大丈夫よ。」。

 アドバイスにしたがい自分の担当妊婦さんたちに、きびしく体重管理をすすめてみたそうです。

 すると、

 うそのようにトラブルは減り、みんなスムーズにお産が出来るようになったそうです。

 そのご、その先生は妊婦さんには厳しい体重管理をすすめ続けました。 これが、その当時のトレンドでした。

 私が働いていた病院でも、妊娠中の体重増加を抑えるのが大事だと、どの先生も一生懸命、指導に当たっていました。 もちろん私たち助産師もです。

 その結果、妊娠中に太らない!という意識がひろまりました。

 すると今度は、産まれてくる赤ちゃんが小さくなってきたんです。

 赤ちゃんの出生時体重はおよそ3000g、20年ぐらい前は、3200g前後が多く、2800gぐらいだと小粒ちゃんだと言っていました。

 最近、2000g台で産まれる子が増えているようです。

 小さく産んで大きく育てよう!なんて言っていましたが、小さい子は「省エネちゃん」になっちゃうと言うんです。

 「省エネちゃん」、なんだかecoな感じがしますが、少ない栄養で身体が機能するということらしいんです。

 ということは、摂り過ぎた栄養は脂肪になるってご存知ですよね。

 「省エネちゃん」は普通に食事を摂っても、摂り過ぎになり、脂肪がたまりやすい、メタボになりやすい可能性があるそうです。

 「易メタボ体質」とでもいいましょうか。

 これ、なんか嫌ですよね。

 ということで、現在はその人にあった体重増加をすすめているそうです。

 妊娠中に赤ちゃんに必要な分は体重が増加する必要があるということです。

 しかし、必要以上の体重増加、太り過ぎは妊娠高血圧、難産、産後の体型の崩れにつながるのは今も昔も変わりません。

 非妊時の体型から、自分にあった体重増加を意識しましょう。

 
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