現在の子育ては「孤育て」といわれています。

 核家族で親と同居はしておらず、一人で赤ちゃんと向き合う日々。

 育児は1日24時間、365日休みはありません。

 その上、ママも核家族で育った人が多い世代。

 子どもの頃から、他の人の子育てを見る経験をしていないんです。

 ですから、「まね」ができない。

 以前に、子どもの頃親を亡くし、動物園で人間に育てられたチンパンジーの話をしました。大人になり、子どもを産んだチンパンジーは、生んだベビーを見て、ギャッと叫び飛び退いたと。

 見たこと、経験したことがないのでわからなかったんです。

 人間の場合は、雑誌やテレビなどの情報もあるので、このチンパンジーの様にはなりませんが、赤ちゃんを抱いたことも、触れたこともないまま、いきなり、子育てのプロにならなければならない人がほとんどです。

 孤育てを救うのは、パパしかいません。

 パパは良いパパになる必要はありません。

 ママの良いパートナーなってあげて下さい。

 ママの話をきいてあげる、「大変だったね。お疲れ様。」とねぎらいの声をかけてあげる。

 少しの時間で良いので、ママを一人で外出させてあげる。

 友達とランチに行かせてあげるなんて、すごくいいです。 美容院に行かせてあげるって言うのも良いかな。

 最近は「育メン(いくめん)」なんて呼ばれる、積極的に育児に関わるパパも増えてきました。 いいですよね。

 もちろん、積極的に育児を担当してくれるパパは素晴らしいと思います。

 でも、ママは、母親である以前に、妻であり、女ですから、必要なのは、パパとしてだけの関わりではなく、良き理解者、パートナーとして支えなんです。

 それでも、どうしても忙しくて手伝えないパパさんは、お金を出すって言うのもありでしょうか。 そのお金で、ベビーシッターさんを頼むとか、一時預かりを利用するとか。 ママが息を抜ける時間を持つことができます。

 「孤育て時代」をパパが支えてあげて下さいね。