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                                    (台天目の三つ荘り)

 

久しぶりにお茶のお稽古へ行くことが出来ました。

 

今、ふと思い出しましたが、この「お稽古」という言葉。

「お茶の練習」ではなく、「お茶のお稽古」

数年前、娘の勧めで、「私は利休」というコミックを読んだことがあります。

その中で、木村宗慎先生が、「稽古と練習」の違いについて、述べられていました。

 

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古事記の序文で、太安万侶(おおのやすまろ)が、語った言葉。

「稽古照今 (いにしえをかむがえ、いまをてらす」

これが「お稽古」の語源だそうです。

 

スキルの上達を目指すのではなく、先人の残したものを、受け継ぎ、学ぶことが大切な場合

「稽古」の語で、我々は自らを戒めているのです。

つまり、古人への敬虔の念が込められている言葉だということです。

 

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                                  (秋の七草のひとつ、クズ )

 

まずは、古(いにしえ)の教えに耳を傾けるのも

不自由を楽しむ大人の余裕ではないでしょうか・・と仰ってます。

 

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                                   (お軸は、月に萩)

 

堅ぐるしい「型」の反復練習をこえて今に生かす。

 

稽古に臨むにはまず姿勢を、つまり、居ずまいを正す。

 

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                             (虫篭に、ミズヒキとシュウメイギク)

 

 

単に姿勢を良くするだけでなく、

謙虚、かつ真摯な気持ちで物事に接し

その結果、姿かたちから、心根、身にまとった「空気」まで

美しく正すことなのです。・・・・・だそうです。

 

常日頃、私の先生もこのようなことを仰ってます。

肝に銘じ、精進しなくては!

 

 

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               (ムラサキシキブとムクゲ)