加古里子先生を偲んで・・・

 

 

 

かこ さとし   さく・え

 

「こどものころ、どんな絵本が好きだった?」

 

きょうだいと言えども、性格も好みも違うので、

 

それぞれにお気に入りの絵本をあげてくれます。

 

でも 「からすのパンやさん」 は、皆そろって、大好きだったと言います。

 

「からす」 というと、あまりかわいいイメージではないのですが、

 

ここに登場するからすのかわいいこと!

 



wakoのブログ


 

 

いずみがもりの くろもじさんちょうめの かどの ちゅうくらいの きに、

 

からすの パンやさんの おみせが ありました。

 

大人の私でさえ、本当にそこにパンやさんがあるような錯覚に陥ります。

 

そのパンやさんに よんわのあかちゃんがうまれます。

 

子育てに忙しく、パンをこがしたり、はんやきパンをつくったりして、

 

だんだんお客さんが減ってしまいます。




wakoのブログ

 

子どもたちが、少し大きくなったころ、からすのパンやさん家族は、

 

みんなで かんがえて・・・・・

 

とってもすてきな、かわった かたちの、たのしい おいしい パンを

 

どっさり たくさん つくりました。

 

これらのパンが描かれている頁では、子どもたちの表情が 変わります。

 

歓喜の声が漏れますクラッカー


wakoのブログ
 


 

 「きょうりゅうパン」 「ピアノパン」 「こいぬパン」 

 

 「かみなりパン」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

みんなで、ひとつ、ひとつ 指でおさえながら、

 

パンの名前を読みあげていたころのことを思い出します。


 

あわてんぼうの ゴロベエどんの、かんちがいによって、

 

ひと騒動おこってしまいますが、

 

最後はとてもうまくまとめられていて、みんなで一安心したものです。

 

「個々の生きた人物描写と全体への総合化の大事なことを

 

モイセーエフから学び、



さて、からすの一羽一羽に試みてみたのがこの作品です。(中略)

 

もう一度からすたちの表情をみて笑ってください。」

 

作者の 加古里子先生が あとがきで こう、述べられています。

 

読み返すたびに、新しい発見があり とても楽しい絵本でした。


 

子育てを終えた今 読み返してみると、

 

当時をあまりにも鮮明に思い出し、ちょっぴり切ない気分です。

 

哀愁が漂うこの感じ・・・年のせいでしょうか?

 

ついつい 「七つの子」 を口ずさんでいました。

 

 からす なぜなくの 


 

 からすは やまに 


 

 かわいいななつの 


 

 子が あるからよ


 


 

 かわい かわいと


 

 からすは なくの


 

 かわい かわいと


 

 なくんだよ


 


 

 やまの ふるすへ


 

 いってみて ごらん


 

 まるい 目をした


 

 いい子だよ               野口雨情 作詞 / 本居長世  作曲