早いもので、風炉の季節となりました。

 

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五月になれば、炉を塞いで、釜を風炉に上げます。

まずは、薄茶のお稽古から。

 

 

 

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薄茶では、季節感を大切にします。

青楓の平茶碗、そして、棗は竹製の中棗。

黒田 正玄(くろだ しょうげん)作です。

黒田正玄は、千家十職の一つで、竹細工・柄杓師を務める家が代々襲名している名称です。

柄杓の他、台子、香合、花入、棗など竹を使う茶道具を製作し、千家に納めてきた家系です。

 

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そして、次は濃茶のお稽古です。

 

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濃茶になると、心なしか、心身が引き締まる思いがします。

まさに、「和敬清寂」の世界ですね。

 

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さて、本日の設えも、季節感満載で、とても素敵でした。

 

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茶花も、爽やかで、「風薫るさつき」との印象を受けます。

因みに、薄茶席でのお茶杓の銘は「薫風」でした。

 

「ヤハズススキ」「カワラナデシコ」「ニッコウキスゲ」「テッセン」「アヤメ」の

5種が、宗全籠に生けられております。

「ニッコウキスゲ」は、ゼンテイカ(禅庭花)の名前で呼ばれることもあります。

 

宗全籠とは、久田宗全(ひさだ そうぜん)好みの置籠花入で、

底が長四角で、口は丸く編み上げ、底と四方に細い女竹を当てて藤蔓で粗く結び、

口縁は真竹を廻して藤で止め、丸篠を二本合わせた手がついています。

 

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お軸は、「明歴々露堂々」(めいれきれきろどうどう)

歴々と明らかで、堂々と露(あらわ)れているという意味だそうです。


真理は奥深いところに隠れていて、誰もが簡単に見られるものではないと考えられがちであるが、

実際は、全くあからさまであり、隠すところなどない。
それが見えないとすれば、見ようとしないだけか、目が曇っているだけにすぎないのだとか・・

 

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香合も焼きものから、木地ものに変わります。

 

陶磁器製のものは、炉の季節(11月~4月)に使います。中には、練香という、少し湿り気のある香をひと粒入れます。

木地や塗り物、竹製のものは、風炉の季節(5月~10月)に使います。中には、白檀や沈香など木製のお香を3枚重ねて入れます。

 

例外として、蛤のお香合など、貝でできたものや、金属製のものは、炉・風炉兼用で使えるとされています。

 

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矢羽の意匠が施された香合も、季節に相応しく、

武者飾りとも、よくマッチしております。

また、地元で親しまれている「青井さん」こと、

青井阿蘇神社(国宝)の神紋が、丸に違い鷹の羽紋であることも意識して
こちらの香合をお求めになられたとお聞きしました。
 
香合は、鵬雲斎の花押付きですが、結文(むすびふみ)という御銘がつけられております。
 
 
 
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見事なシャクヤクの花が、お出迎え、お見送りをしてくれました。