こんにちは、ikuです。

 

先日、末娘の授業参観があり

珍しくw前のめりで行ってきました。

 

 

 

新学年になってから、

ある教科が楽しい!その教科の先生が好き!と

嬉しそうに話し、授業以外に先生が開催する勉強会にも

意欲的に参加しているというじゃありませんか。

 

 

先月の林間学校の時も、

先生と会えないのが嫌だ。先生も来てくれたらいいのに。

とまで言うので

 

末娘をそんなに夢中にさせる先生とはどんな先生なんだろう?

チャンスがあったら授業を見学してみたい♡と思っていました。

 

 

そんな私の願いが叶ってか、授業参観の教科にその教科があったので

嬉々として観に行きました。

 

 

 

 

私はこれまで3人の子育てをしてきましたが、

授業参観で泣いたのは初めてでした。

 

 

人気のある先生と言うイメージから、

元気はつらつ、ギャグなどで盛り上げて

子どもたちを引き付けて引っ張るタイプの

先生なのかと思いきや

(これは昭和的な発想ですねw)

 

 

子どもたち一人一人に意識を向け

元気な子にもおとなしい子にも

こまめにポジティブな声掛けをする。

 

決して否定せず、その子の意見を尊重し、

間違ったとしても失敗だと思わせず

チャレンジした勇気をほめる。

子どもたちのどんな小さな取り組みもキャッチして光を当てる。

いろんな角度からアプローチをかける、

オールラウンダーな先生でした。


 

とにかく、目も心も行き届いていて

全身で意識して子どもたちのことを感じ取ろうとする姿に、

ひとりも取りこぼさない、一人ぼっちにしないという姿勢に、

私は、ただただ感動していました。

(この時点で鼻の奥がツーンとしてました笑い泣き

 

 

いや~~、これは子どもたちが先生のことを好きになるはずだわ。

こんなに目も手も言葉でも=心を自分に向けてもらえているのだから。

 

それが、勉強が出来ている時だけでなく、できなくて困っていたり

分からず何も言えない時にも必ず先生が意識を向けてくれて、

必ず何らかの手が差し伸べられるという安心を与えてくれるのだから。

 

決して大げさではなく、でも、明るく軽いスタンスを保ち、

賑やかな生徒もマイペースな生徒もいて

先生のペースを守るのは難しそうに見えたけれど、

横道に逸れそうな子どもたちに上手に対応しながら

着実にゴールに向かって進んでいく。

 

もうね~心の中でスタンディングオベーションしっぱなしでしたよ!

 

 

 

 

そんな先生の在り方に倣ってか、子どもたちも

決して人の失敗を指摘したり

揚げ足を取るような発言をしたりしないんですよね。

 

 

〇か×かでジャッジしないし、させないんです。

そうなった過程をちゃんと検証しながら

あなたはそう考えたんだね、そういう考え方もあるんだねと認めた上で

ここまでは合っていると現在地を明らかにする。

 

そしてその先を、他の子の意見も聞いたりしながら進めていく。

ここでもその子を一人にせず、その子の視点をみんなの気づきにつなげて、

みんなで解決に導いていく。

 


そんな光景を目の当たりにして、

私の古傷が疼き、そして、昇華していきました。

 

間違ってしまった。恥ずかしい。

なんて自分はダメなんだ。

発言も発表もしたくない。

辱めを受けるくらいなら注目なんて浴びたくない。

 

元気に発表をし、褒められて得意げにしている子がまぶしかった。

自信満々な子がうらやましかった。

 

息の詰まるような空間で

じっと息をひそめて授業が終わるのを

時計を眺めながらひたすら待つ毎日はとても苦痛だった。

 

 

学生時代のほとんどをこんな風に過ごした私の、

私の中の小さな私が反応するのも当然だったと思う。

 

 

かつての私のように見える子も、

先生からのあたたかな言葉かけや優しいまなざしが作る

安心安全のグリッド(網)に守られて(少なくともその教科の時間は)

孤立することなく居場所があると感じられているように見えました。

 

もちろん、その子の本心は分からないけれど

周りの子とコミュニケーションが取れている様子から

消極的な自分を恥じたりしているようには感じられませんでした。

 

これらは、大いに偏った自分よがりの視点からの見方ですが笑

 

 

子どもの頃の自分の姿とオーバーラップさせて、

疑似体験としてクラスの子の一人として

そこに居るかのような体験をさせてもらえたおかげで

当時の私が癒されて成仏していきました。

 

 

そんな、あたたかい希望に満ちた授業風景を見ながら

涙が滲んで困りましたよ笑い泣き

 

 

 

 

授業が終わった後、廊下で先生を呼び止め

お礼を伝えながら私は泣いていました。

(先生をビックリさせてしまいましたw)

 

 

子どもたち一人一人を見てくれてありがとう。

子どもたち一人一人に心を向けてくれてありがとう。

ちゃんと言葉や態度で表現し、手渡してくれてくれてありがとう。

誰も一人にしないでいてくれてありがとう。


愛情を、子どもの目線に合わせて、子ども達に分かりやすい、子ども達が受け取りやすい形にして、向けてくれてありがとう。

 

それがどんなに大変なことか、どれだけ意識して行わなければできない事か、

成長は長期スパンで捉えなければいけないので、

それらを日々積み重ねていくことがどれだけ大切か。

ほんの一部かもしれないけれど、子育てをしてきた身として分かるつもりです。

 

 

子どもが、楽しい!と目を輝かせて夢中になっている姿を見ることが

親の私にとってどれだけ嬉しい事か。

 

自分という存在を大切に扱ってもらいながら

勉強の楽しさを教えてもらえたことが、

子どもたちにとってどれだけ財産となることか。

 

昨日のことなのに、これを書きながらまた泣けてくる。

 

 

久しぶりにプロ意識を感じた先生に会えてうれしかった飛び出すハート

 

 

授業参観の喜びを嚙みしめながら

足取りも軽く家路についた私でした。

 

 

その夜のビールは格別に美味しかったーーキラキラ

 

 

*この先生は専門教科の先生として勤務されている先生のようです。

自分の担当に特化出来ているからこの在り方が出来るのかもしれません。

小学校は担任の先生の担当範囲が広いので大変だなと感じています。

授業については専科制がもっと広まったら、担任の先生の負担が減るのかな…なんて

勝手に想像しています。

ちなみに、今年もとても良い先生に受け持っていただいているので

学校に関して子どもの心配は今のところ何もありません。