初めの半年は全く売れず、鳴かず飛ばずで毎日先輩のヘルプ。
浴びるほどのお酒を飲んでは、吐いての繰り返し。
「おえぇ～。。。」
「このままではいかん」と思って始めたのがキャッチ。
群れるのが嫌いな俺はもちろん一人で行動（笑）
だって面倒じゃん、一人の方がマイペースに出来るしね。
やる気のない奴とは組みたくなかったし、
何より俺は短気でワガママだから一人の方がいいんだよねぇ（笑）
それでも初めてキャッチした時は緊張したぁ。。。
心臓バクバク（笑）
「あ、あ、あの～・・・何してますか」だってさ。
今でも俺のへたれ加減は忘れねぇ（笑）
完全に怪しい人だよね（笑）
そして毎日営業前と営業後に新宿歌舞伎町の通称セントラルに俺は立ってた。
基本営業前の方が連絡先交換率は高かった。
それは顔が疲れてないからだと今でも信じている（笑）
そして雨が降ればお休み。。。
それには理由がある。
雨の日ってみんな雨から抜け出したいせいか早足なんだよね。
それに傘が邪魔して話しにくいから。
相手のパーソナルスペースに入りにくいし、
何より濡れるからね。
だったら俺は晴れの日に命をかける！！！（笑）
そんなこんなで、来る日も来る日も女の子をみるやいなや声をかけまくって、
何人声かけたんだろう。。。
その時間に通る殆どの女の子には声かけてたな（笑）
結構、俺って努力家でしょ（笑）
そんな自分も好きだったりして（笑）
あっナルシストかも（笑）
半年後にはその辺りでは有名になってて、
「前も声かけられた！」、「あっいつもいる人だぁ」など言われるようになっきた。
それを続けていると、女の子から声をかられることもあったな。
これは楽チンです（笑）
でもそうなるまでは相当努力したよ。。。
塵も積もれば山となるとは良く言ったもんだ！
とにかく初のキャッチから続けること数週間。
人間努力すると報われます！
ようやく人生初のお客様をGet！
その子は、ピンクのワンピースが良く似合う、
スラッとした可愛い系の女の子。
結構俺のタイプ（笑）
たまたまセントラルを通っただけでだったらしく、
仕事は看護婦さんだって。
本当かどうかは今でもわかりません。
話すこと１時間、楽しく連絡先を交換してとりあえずバイバイ。
そのあとも声をかけまくったけど、手応えなく店の準備の時間に。。。
当時の俺は売れてなかったので当然店のお掃除が。。。
営業時間になって、暫くすると俺の電話が！！！
ななな、なんとさっきのピンクのワンピちゃんじゃないですか！
「明日休みだし、楽しそうだから店に来たい」ってさっ！
俺は即効約束して、トイレの鏡で自分チェック！！
そして踊る興奮を押さえて彼女をお迎えに店を出る。
俺の心臓は飛び出る寸前。。。
彼女は俺達が出会った場所にいた。
俺は彼女を見つけると、呼吸を整えて、
出来るだけカッコ良く声をかけようと心がけた。
だってホストだもーん。
どうしても胸の高まりがおさえられず、
再度深呼吸してから彼女に近づく。
彼女も俺に気づいて満面の笑みで微笑んでる。
「負けました」
完全に彼女に飲まれました、はい。
それもカッコつけようと努力するものの
俺の一言目・・・声が裏返る。
「待った？」
二人顔あわせて大笑い。
裏返ったのが逆に良かったみたい（笑）
そして何気ない会話をしながら店へとエスコート。
店に到着。
店長が店のシステムを説明してると、
「なんと！俺指名だってさ！！！！」
「いきなりかーーーーい！！！」
俺は初回で来るのかと思ってたから心の準備ができていません。。。
驚きで顔かたいっす！！！
しかも人生初指名！！！
人生初の自分のお客様の接客で何をしていいか分からない俺。
完全にテンパってます(汗)
もうホストですらなかったかも。。。
やっぱりヘタレな俺。。。
こんな世界に入りましたが、正直女の子苦手っす。。。
俺、結構な年まで女の子と目を合わせて話せませんでした！
いや、マジで(汗)
興奮と緊張で彼女と何を話したかも覚えていません。
でも彼女と初めて飲んだお酒は眞露のカルピス割りです。
甘いのしか飲めないんだってさ、うーー可愛い。
接客は最低でしたが、気分は最高でした（笑）
俺が最高でどうするんじゃい！！！
「ゴメンねピンクのワンピちゃん」
その後も俺は来る日も来る日もキャッチを続け、
ようやくナンバー入りすることができ、
それから１年後ナンバー１になることが出来ました。
ナンバー１になっても初心を忘れたくなくて、
月に何回かは後輩を連れてキャッチをしました。
そうすることで自分を戒めていました。
人は努力すれば必ず報われます！
人より努力することが大切なんです。
人と同じでは上へは行けません。
人より多く努力するから上に這いあがれるのです。
もし、このブログを新人や売れないホスト君が見ているなら、
この世界は努力すれば絶対売れます！
諦めないで、嘘だと思って毎日声をかけまくってください。
そうすれば分かります。
大切なのは諦めないことなのです。
俺はそんな将来ある若人を応援しています。