競争(時間篇) | 乾燥日記

競争(時間篇)

時間と競争している。

時間は、そんなに早く走るわけではないから、
スタートダッシュで先に立てば、ものすごく有利になる。

追い込み型の時間が猛スピードで追いかけくるわけでもなく、
一定のペースを守っている。
非常に簡単なレースだ。

時間は常に一定の速度で走り続けているので
競争していることに気がつかないことさえある。

そうなると危険だ。

ちょっとでも気を抜くと、
時間は僕らの前を走ってる。

そうなると最悪で、
時間に置いていかれた時点で、焦る。
焦ると、周りが見えなくなる。
障害物につまずき、こける。
暗がりのなか、そろそろと歩いても、前が見えない。
なかなか全力で走る事ができない。
少し走っては、周りを確認し、少し走っては、先の見えない道程を眺める。
そして、絶望する。
本当はあと少し、もうちょっと走るだけで追いつけるのに。

時間の先には光があるが、時間の後ろは暗闇だ。

そういう意味で、朝、時間よりも先に起きることができれば、勝負はついたも同然だ。

じゃあ、時間は何時に目を覚ますのだろう。

実は、時間とは、関係性だ。
関係性が時間を決める。
一番よく話す人が目覚める時間、
その1時間早く目覚めることで、圧倒的に明るい景色を見る事ができる。

時間に大きく差をつけて、快適に走ることができる。

だから君たち、この授業では、「早起き」を教えることが、最も大切なことになるのだ・・

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「君たち・・早起きが・・大切なのら・・」

「また授業中に寝言言ってるよ。こいつ。」