さやえんドッグ… 落ちる?!  ④  | さやえんドッグ 旅に出る! 〜トウとフウのハンドメイド童話〜

さやえんドッグ 旅に出る! 〜トウとフウのハンドメイド童話〜

童話作家を目指していたトウは、ある日ひらめいた!
\さやえんドッグって可愛いかも!!/
フウがサラサラ絵に描いて、トウが羊毛フェルトでチクチクしたら、やたらと元気でやる気MAXのヒーローが誕生!さやえんドッグの旅、みなさまどうぞお楽しみくださいませ♪

ぼくは、さやえんドッグのさや王。

これから、穴ぼこ事件を調べるため、

らっかせい村へと出かける。

 

 

 「では、キャベツオーネ様、

いちごの女王様、母上様、

東の国をお願いします。」

「ああ、国のことは心配いらぬ。

らっかせい村を頼んだぞよ、さや王。」

「大丈夫さ、さやには、

このたま様がついているさ!

みんな、行ってくるぜ。」

「さや、たま、まめさん、

お気をつけて。」

 

じゃがいも畑では、男爵一家が

見送りに来ていた。

 

 

「男爵様、婦人、お世話になりました。

助けていただいたご恩は、忘れません。」

「まめ、元気になってよかった!」

「さや王様、たま様、まめさん、

お気をつけて。

無事をお祈りしています。」

「さや王様、かっこいい!!」

 

 

「さや、この風景なつかしいなあ。」

「そうだね、たま。

いちご姫とはちさんといっしょに

あの丘の上から豆の木を見たね。」

 

「さや王様、たま様…。

らっかせい村はこちらです。」

「うん、まめくん、行こうか。」

 

なつかしい道をたどりながら、

らっかせい村に着いてみると、

そこは、本当に…

 

穴ぼこだらけだった。

 

 

「ひどいなあ…。」

「まめくんの話の通り、

穴ぼこだらけだね。」

「前よりも、増えています…。

いったい、どうしたんだろう。」

 

「おう、まめ、無事に帰ってきたか!」

 

 

「村長さん、さや王様とたま様を

お連れしました。」

「これは、東の国のさや王様、たま様。

よくぞ、らっかせい村に

おいでくださいました。」

「こんにちは、村長さん。

まめくんに聞いて、急いで来ました。

それにしても…。」

 

「ひどいありさまでしょう…。

村のらっかせいたちも

おびえています。」

「他もこんなに穴ぼこだらけなのか?」

「はい、たま様。この先に、

とてつもなく大きい穴が…。」

「行ってみましょう。」

 

 

「ここです。」

そこには、頂上がぽっかりあいた

大きな山ができていた。

 

 

「なんでこんなものが、

次々とできるのかなあ?」

「すごい穴だな。

どこまで続いているんだ?」

「たま、気を付けて!」

 

 

この大きな穴は、いったい何?

そして、どこまで続いているのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 



 

ああ、なんだか心配だわ。

あおすじさんの宝の玉で見てみましょう。

 

あっ!

さや、たま、まめさん!

 

来週も見てくださいね!