さやえんドッグ、龍に乗る?! ⑤ | さやえんドッグ 旅に出る! 〜トウとフウのハンドメイド童話〜

さやえんドッグ 旅に出る! 〜トウとフウのハンドメイド童話〜

童話作家を目指していたトウは、ある日ひらめいた!
\さやえんドッグって可愛いかも!!/
フウがサラサラ絵に描いて、トウが羊毛フェルトでチクチクしたら、やたらと元気でやる気MAXのヒーローが誕生!さやえんドッグの旅、みなさまどうぞお楽しみくださいませ♪


ぼくは、さやえんドッグのさや王。


東の国では、あおすじの宝の玉の
話題でもちきりだ。


「宝の玉に願って、ふる里の村を
見せてもらってよかったね。
ももちゃん。」
「みんな元気そうだった。
いつでも会えると思うと、
安心ね、すももちゃん。」


「さあ、勉強をがんばりましょう!」


「さや王様、たま様。
また、宝の玉のおかげで、
エリンギぼうやが見つかりました。
ありがとうございます。」
「エリンギぼうや、
かくれんぼがうまくなったね。
でも、お母さんに心配かけちゃ
だめだよ。」
「はい、さや王様!
また、かくれんぼしようね。
たま様もね!」
「エリンギぼうやは
本当に元気だなあ!」

お母上様も、時々、
あおすじと話しているようだ。


「あおすじさんから頂いたこの玉、
東の国のみんなを
助けてくれています。
本当に、ありがとうございます。」

「いやいや、これでわたしの罪が
消えるわけもないが、
役に立っているのなら、
よかった。」


そんなある日…

ドッシ−ン!!

城がゆれた…
地震か?

あわてて外に出ると、


なんと、大きな、大きな、


大きな龍が…


困った顔をして
立っていた…?!






つづく