タイトルにある通り、ADHDをはじめとする発達障害でお悩みの方へ、どうしても届けたい言葉です。

あなたは決してダメ人間などではありません。

 

しかし、そうはいっても、この記事をお読みになっている方の中には、「どう考えても自分はダメ人間だ」「自分なんて生まれなければよかった」と悲観的な気持ちになっている方もいるかもしれません。

 

私のこれまでの人生も酷いものでした。小学校の時は普通の人の友達の輪の中にどうやっても入れてもらえませんでした。先生からは毎日にように「お前は何度言ってもわからない大バカ者だ」と言われました。学生時代のアルバイト先では「お前はこんな事もできないのか」「何度同じミスをすれば気が済むんだ」と言われ続けました。私は決してやる気がないわけではなかったのです。やる気がないどころか、極めて大真面目にやっているつもりでした。しかし、なぜか普通の人が当たり前にできることができない。「普通」ってどれだけ難しんだろう、と思っていました。

 

そこで私が出した結論はこれでした。

「普通の人と同じことができないのなら、普通の人ができないことをすればいい。」

 

私は大学生の時に、これからは高い専門性を身に着け、普通の人にはないスキルを身に着けるくことが自分の生きていく道だと考えました。しかし、IT系の専門職に就こうと考え、漠然と勉強をはじめたものの、具体的に何をしたらいいかわからず、大学1年・2年のときは本当に漠然と時間が過ぎていきました。自分には何ができるんだろう、何だったら他人に差をつけられるんだろう、本当に打ち込めるものは何だろう、とずっと当時の私は悩み考えていました。

そして大学3年の時に受けたネットワーク系・サーバ系の講義で、「自分がやりたいのはこれだ!」と確信し、夢中でスキルを身に着けていきました。そして社会人になり、10年かけて私は数千人の社員がいる会社で私に勝てる者は誰もいないほどの技術者にまで上り詰めました。長年をかけて、人生逆転したのです。

 

このように、ADHDをはじめとする発達障害の皆さんがやるべきことは、苦手なことを無理に矯正するのではなく、今すぐ自分が何が得意なのか、本当に好きな事は何なのか、本気で取り組めるものはないか考えることです。例えば、あなたには「これだけは他人より絶対に詳しい」「これだけは絶対に負けない自信がある」といった特技はないでしょうか。自分が認識していないだけで、必ず何かあるはずです。

 

例えば、鉄道に非常に詳しいのであれば、鉄道の知識や乗車のノウハウをあなた独自の視点で他の鉄道ファンの誰にも負けないような解説をしたりして、それをSNSやブログ、動画サイトなどに投稿して、広告収入を得るといった方法もあるはずです。また、けん玉が非常に得意というのであれば、けん玉の腕を究極的に身に着け、そのけん玉のテクニックを動画サイトに投稿して広告収入を得るという方法もあるはずです。今や、生き方は多種多様にあります。無理に向いていない会社員になって毎日のように怒られながらも働かなくてはいけない、という時代ではないはずです。

 

繰り返しになりますが、今すぐ、何でもいいので、誰にも負けないものは何かを見つけることから始めましょう。もし運よくそれを見つけられたら、あとは誰に何と言われようが、目標に向かって夢中になって突っ走るのみです。

 

1日も早く、あなたが自分の特技を見つけ、それが成功につながることを願っています。