書き出しの

玄関を出るまでの丁寧な心理描写で

催眠術にかかったかのように

作品にとらえられてしまい

ほぼノンストップで読み終えた

他には「代償」しか読んでいないけれど

著者は何でもない部屋にいる

ごく普通の人のあぶりだし方が

本当に上手いなあ

 

しかし ヒロインの体の使い方は

どう考えても解せない

『本が売れること』を考慮すると

お色気路線に片足入れなくちゃならないのかしら

そこがちょっと残念

 

角川文庫800円+税